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あふれる想い -集中内観報告その2-
小楊子川右又捜索
 今日も早朝から、遭難した後輩の捜索活動。黒味川メンガクボ沢を上から下って探す予定だったが、湯泊歩道からの入渓直前に捜索本部から、「有力な手がかりが見つかったので、栗生歩道を廃道出合まで下り小楊子川右俣を探してくれ」、との無線指示。走るようにひたすら登山道を飛ばし、小楊子川に入り・・・。しかし、残念ながら今日も発見できず。
 消防団、警察による大規模な公式の捜索活動は今日で終了。あとは、私的捜索隊のみ。明日からの仕事を休んででも加わりたいところだが、この2日の猛烈な運動量でもう体が動かなくなってしまった。無念。

 さて、昨日に続き、集中内観参加の記録2回目である。

 当時僕には、Y君というものすごく仲の良い友達がいた。過去世の因縁でもあったのだろうか、彼と僕は、最初に逢った時からお互い強く惹かれあうものを感じた。そして以後、急速に親しくなり、毎日飽きもせず二人でいろんな遊びをしていた。とにかく日々、彼と一緒にいるのが楽しくて仕方なかった。
 ところが、ある日、二人の間にちょっとしたトラブルが持ち上がった。彼のミスが原因で被害を受けたと思い込んだ僕は、激怒した。そして、彼の人格を否定するような罵詈雑言をこれでもかというほど一方的に浴びせかけた。子供ながらなぜあそこまでひどいことを言ってしまったのか不思議なくらい滅茶苦茶な言葉を吐いてしまったのだが、今考えるに、僕だけでなく皆から好かれていた人気者の彼に対して、日頃から嫉妬する気持ちが心の奥底にあったのだと思う。僕の暴言に対して、彼は一言も言い返さず、目に涙を浮かべて立ちすくんでいた。それを見て、ちょっと言い過ぎたかなとも思ったが、でもその時の自分は、言いたいことを全て言ってすっきりした気持ちが勝っていた。
 一週間後。あのトラブルは、彼には全く非がなく、実は100%僕のミスが原因だったことが判明する。僕は慌てて彼に謝罪した。ぶん殴られることを覚悟していたが、意外なことに彼はにっこり笑って許してくれた。その瞬間、彼が神に見えた。一方僕は、穴があったら入りたい恥ずかしさだった。せめて怒ってくれたらまだ救われたのに・・・、僕の心はかつてなく傷ついた。彼に投げつけた罵詈雑言が180度向きを変えて自分に突き刺さってきただけでなく、無実の、それも一番に大好きだった人を傷つけてしまったという苦しみも加わっていたのだから。「人の立場に立って考えてみろ」とよく言われるが、この時ほど人の立場に立てたことは、僕の人生で後にも先にもない。
 その後、彼の顔を見るとあの時の恥ずかしさが蘇って、以前のようには仲良く振舞えなくなってしまった。程なくして、僕は重いはしかにかかり、2週間ほど幼稚園を休んだ。
 病気が治り、久しぶりに登園すると、彼の姿はなかった。家庭の事情で急にどこか遠い所へ引っ越したと聞かされた。
 「さよなら」の一言すらちゃんと交わすことなく、忽然と僕の目の前から消えてしまったY。。。
 その日以降、僕は、Yと過ごした楽しかった日々を思い出しては深い悲しみに暮れた。Yが僕にしてくれたいっぱいのこと。僕がYにしてあげられたちょっぴりのこと。そして、最後に僕がYを傷つけた、取り返しのつかない失敗。こういうことを思い返せば思い返すほど、申し訳ない気持ちとともに、Yへの愛慕の念が泉のようにあふれ出て、実際に一緒に遊んでいた時以上に強まっていくのを、僕はどうすることもできなかった。親しくしていたのはほんの5ヶ月位だったはずだ。しかし、別れてから数年たっても、時の流れがYへの想いを忘却の彼方へ運び去ってくれることはなかった。


 内観で過去の記憶をたぐっている内に出てきた、Y君の思い出。あれ、僕はもしかしてあの時、意識しないうちにY君へ内観のようなことをしていたんじゃないの?そうか!内観ていうのは、あの時Y君に感じた思いを身近な人全てに意図的に作り出していくものなんだ!
 そう気づいた途端、内観が、心のメカニズムをうまく利用した、非常に科学的な技法であると、得心がいった。内観を繰り返すことで、身近な人に対する愛慕、感謝の念が湧き出てくる。それを徹底的にやることで、今までネガティブな意識でこり固まっていた人生観が変わり、自分の人生が生きやすくなる。そういうことなら、どんどんこのテクニックを使ってやろうじゃないの、「内観ワールド」へ自分から飛び込んでみせるよ、という気になった。

 そして、本来今回の内観の目的では全くなかったのだが、絶縁していた兄に対する内観を、気合を入れてやってみた。すると、わずか半日しただけで、その夜兄に謝罪の電話を1本入れる気になり、28年ぶりに会話することができた。
                                            (つづく)

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| | 2010/05/10/Mon 10:10 [EDIT]

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