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淀川下部~荒川上部・屋久島沢下り記録
淀荒1
 5月16日、3日連続の捜索活動で、淀川~荒川に行ってきた。今回も、手がかりを発見しやすいように、沢登りでなくて沢下り。同行はS先生。
 この沢は、12年前に初めて訪れ、あまりの美しさに屋久島移住を決意させてくれた沢である。これで4回目の訪問。ここまで通いつめている沢は他にない。
淀荒2淀荒3
 7:40、淀川登山口より入山。登山道を進み、小屋手前の沢形で右に入り、沢筋を捜索しながら淀川に8:10入渓。淀川は相も変らぬ美しさで僕を迎えてくれる。
 水は先週ほどではないが、かなり冷たい。気温はここ最近で最も低く、水に入らなくても肌寒い。天気も今にも雨が降り出しそうな按配で、捜索活動でなければ入渓を見合わせていたであろう。でも、今回はそんな文句を言っている場合ではない。早速沢を下り始めると、右岸に右写真のようなスラブ登場。
 石塚小屋谷出合(あまり目立たないので、地図で現在地確認をしっかりしないと見落としやすい)手前で、別の沢形を捜索していたS先生と合流し、一旦休憩。ここを過ぎた辺りから巨岩の乗っ越しが大変になってくる。
淀荒4淀荒5
 再び淀登場。この日は寒かったのでなるべく濡れないようなコースを歩いたが、盛夏なら淀の中に全身を浸し、この透明な水を思い切り堪能するのが最高である。続いて、岩盤を流れる小滝やなめ滝。
 この荒川~淀川のコースは、淀、小滝・なめ滝の河原、巨岩帯が、実に丁度いい具合に次々登場してくる。いろいろ変化に富む渓相なので、歩いていて全く退屈しない。
淀荒6淀荒7
 入渓後1時間半ほど下ったところで、巨岩帯のゴルジュ出現。ゴルジュの中に8mほどの瀑布がかかる。ここはさすがに中は行けないので右岸のブッシュの中を巻いて下りる。左写真は巻きの途中で滝に近づいて撮ったもの、右写真は下った後に見返して撮ったもの。
淀荒8
 その後もしばらく巨岩帯が続き(もちろん前日までの小楊子川に比べるとかわいいもんだが)、うんざりしかけた頃に再び・・・
淀荒9淀荒10
 淀が登場。途中出てくる吊り橋跡は、遺留品がある可能性がかなり高いと個人的に思っていたので、念入りに捜索したが、有力な手がかりは何も見つけられず。さらにしばらく岩盤の河原歩きをしていると、またまた・・・・・・
淀荒11淀荒13
 この淀!もう最高です!何も言うことがありません。朝からずっと曇って冷たい天気だったのに、ここに来て突然晴れてきて、お日様までが祝福してくれてるかのよう。S先生が思わず「遭難しても、こんな景色の所で永久に眠っていられるんならきっと幸せ。私なら起こさずそっとしといて欲しいと思うよ」と。
淀荒14
 ここは、ヤクスギランドから1時間ほどの所にある広河原。枯山水の庭園を思わせる石の配置が趣深く、淀とは違う意味で昔から好きな場所である。
淀荒15淀荒16
 その後は淀はなく、写真のような小滝や淵を見ながらの岩盤歩きや小巻きが続く。
淀荒17
 13:50、ヤクスギランド内の沢津橋に到着し、沢を出る。
 残念ながら、今日も遭難者を発見できず。
 3日連続の沢下りで、しかも巨岩を飛び降りることが多く、ついにこの日の終盤、左足首を着地の際にひねって痛めてしまった。やはり、沢は下るよりも登った方が安全だし、景色も楽しめると言うものである。


 荒川上部~淀川下部(ヤクスギランド~淀川小屋)は、難易度2級。沢が初めての人でも、山慣れしていて体力があれば、ちゃんとしたリーダーの下に行くことが可能。初心者連れ以外はザイル不要だが、お助け紐位はあると便利。核心はゴルジュ内の滝の右岸巻きだが、ヤブも大したことなく容易。その他にも特に下半分で、2~3箇所小さく巻く場所はあるが、別に難しくない。巨岩の乗っ越しだけは、慣れない人は少し大変かも。
 コースの取り方としては、淀川小屋より上の淀川中俣だけでも十分美しいのだが、やはりヤクスギランドから小屋泊まりの1泊2日で中俣源頭まで行った方が、より変化のある美しさを堪能できると思う。世界の箱庭が日本とするなら、日本の箱庭が屋久島で、屋久島の箱庭が荒川~淀川。つまり、いろんな形の美が小さい中にギュウッと凝縮されているところ。そんな風に僕は思っている。




Comment

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荒川~淀川中俣,写真でも素晴らしい渓相ですね。
実物はもっと凄いと思うと・・・行かずにはおれません,これは。

本当に素晴らしいところだと感じます。
来年はここにしようかな。

捜索お疲れ様でした。
インヤン | URL | 2010/05/21/Fri 00:48 [EDIT]
荒川~淀川中俣
そうか、インヤンさん、ここはまだなんでしたね。
でしたら、女川よりまずはここでしょう!両方行ってもいいけど。
地球一美しい場所だと僕は思ってますよ。
G.W.はまだ水が冷たいので、夏休みにしましょう。
再会を楽しみにしてます。
屋久島遡行人 | URL | 2010/05/21/Fri 08:56 [EDIT]
確かにGWの泳ぎは楽しめるところまではいきませんね。

「世界一美しい場所」,きっとそうだと思います。
写真だけ見ても,これまで私が足を踏み入れたどの沢よりも「美しさ」を感じます。ここは沢屋としては,絶対はずせない場所ですね!

お盆は福島の中津川に行きますので,
それ以外で何とか休みを見つけたいと思います。

よろしくお願いします。


インヤン | URL | 2010/05/21/Fri 16:48 [EDIT]
沢300本行った人に・・・
そこまで言っていただけると、僕も嬉しいです。
それにしても、うーん、気合入ってますねえ!
来夏、お待ちしてますよ!!
でも僕みたく、屋久島に移住したくなっても知りませんからね。(笑)
屋久島遡行人 | URL | 2010/05/21/Fri 17:08 [EDIT]
屋久島移住・・・昔は本気で考えていました。

でも長らく通っているうちに,ここに住みたいのではなく,
ここに沢登りに来ることを求めていることに気づいたんです。

なので毎年のようにGWは屋久島の沢なのかな?と思ったりしています。
ここまで来れば,登る沢がなくなるまで,行ける限り毎年行こうと思ってます。

それにしても写真の淀川の美しさは素晴らしいの一言です。
クワウンナイの滝の瀬十三丁ナメも過去最高でしたが,あれより上でしょう。間違いなく。



インヤン | URL | 2010/05/22/Sat 00:44 [EDIT]
屋久島の沢
を全て登ろうと、移住当初は考えてました。が、枝沢を含めると100以上、とても僕には無理と2年目に気付きました。(特に永田川の枝沢は質・量ともにきつい。)今は、せめて本流だけでも全て海から源頭まで登るように頑張ろう、と方針変更してます。それすらも、例えば宮之浦川の下流部のゴーロ歩きなんか、考えただけでもうんざりするんですが。
でもインヤンさんのバイタリティなら、枝沢含めて全て登れるんじゃないでしょうか。しかし、アプローチの大変さを考えると、そのためにはやはり移住が必要だと思いますよ。
とりあえず、この夏、お待ちしてますね。
屋久島遡行人 | URL | 2010/05/23/Sun 18:09 [EDIT]

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