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落川上部・屋久島沢登り記録


 01 03 04

 7月5日、落川上部に行ってきた。
 同行者は、ガイドのSさん。初顔合わせ。
 7時、小瀬田集合。まずは、下山予定の船行前岳登山口に車をデポしようとしたが、地図読みが甘く、別の林道に入ってしまい、タイムロス。また目的の林道もひどく路面が荒れていて、終点まで辿り着けずに途中でデポ。その後に、落の滝方面入り口の茶畑に行き、8時40分ようやく出発。

 落の滝に向けて右折する踏み跡が、随分早く出てくるなあと思いながら進むと、滝の150mほど手前に新しく取水パイプができており、そこに出てしまった。9時入渓。いくつか小滝を越えて、落の滝に着。すかっ晴れの今日は、滝のしぶきが青空を背景に白くきらきらと輝いて、今までで一番美しい(1枚目)。
 落の滝は右岸のルンゼから上がり、滝を見ながら、可能な限り小巻きに巻いた。ブッシュも足場もしっかりしてはいるが、高度感があり、かなり恐い巻き。その代わり滝を間近で眺めながら、わずか10分で落ち口に出られる。落ち口からの種子島を望む景色も最高(2枚目)。初級者連れの場合はこのコースは不可で、大きく巻かざるを得ないだろう。
 で、その後のコースなのだが、今回は記録を全くとらなかったので、記憶が定かではない。確か、僕が登れずにSさんがフリーで登り、その後で確保してもらって登った5mほどの滝(Ⅳ級)があり、その後、3段20mの滝は右岸を巻き、さらに、
http://yakushima-sp.com/treck/heppoko/otosu/otosu.html
で、最初に紹介される12m滝は、僕がハーケンとエイリアンで中間支点をとりながらトップで登り(最初5mは支点が取れずに恐かった、Ⅳ級-)、次に紹介される8m滝は、やはり僕が登れずにSさんがフリーで登り、その後で確保してもらって登った(3枚目、Ⅳ級)。
 Sさんは、久しぶりに見る、僕を遥かに越える実力の持ち主であった。完全に脱帽した。そして、実力以上に際立つのが、滝の直登にかける恐るべきアグレッシブさ。今まで出会った沢仲間の中で最高であった。本当にビックリした。自分が登れなかった滝を、確保もなしでひょいひょいと登られるのをここまで見せ付けられたのは初めての経験。その心境は、Sさん凄いなあという感心4割、突破してもらって助かったという安堵感2割、負けて悔しい気持ち2割、おいおいこんな危ない所で無茶して落ちたらどうするのよという心配2割であった。でもSさんは、一見無茶な登りをしているようでも、引き返しになった場合クライムダウンで下れることが明らかな所しか突っ込まないとのこと。当たり前のことではあるが、馬鹿な僕はついついこれを忘れて、無理矢理突っ込んでしまうことがある。大いに勉強になった。
 落川の滝を総括すると、コケコケヌルヌルで、かつハーケンやキャメロットが効くようなクラックが全くと言っていいほどなく、リードするのが恐い滝ばかりだった。それでも二人とも、初顔合わせながらお互いの力を認め合って、敢えて巻かずにどんどんチャレンジしていった。また、二人とも一眼レフカメラを持ってきており、随所で風景写真撮影に精を出す。そのため、ペースはゆっくり目。
 C660三又に着いたのは14:30。ここは右股右岸上に、明らかに人間の手が入っている30畳ほどの平地がぽっこり出現し、奇妙な感じ。昔の人の伐採作業所だったのだろうか?何故か銀蝿もたくさんいた。
 右股をそのまま遡上し、源頭から先は藪ともいえないような疎林帯を上がると、15:30、稜線上の夏道着。夏道を上がって、15:50、祠着。そこから来た道を一旦下り、途中で左に曲がると、船行前岳への道。途中倒木で道がわかりにくい。16:20、ピーク着。ここから安房方面の展望が楽しめる。
 沢のグレードは2級上といった所。(下部は、昨年行っているが、小さく泳ぐ所が多くて、こちらも2級位だった記憶がある。)

 さて、後は、夏道をとっとと下るだけで楽勝と思っていたが、これが実はこの日一番の核心だった。何せ倒木や崩落地、藪が多くて、ピンクテープもほとんどなく、何回も道を見失う。一体一年に何人の登山者が入っているのやら。登山初級者なら間違いなく遭難ですよ、などと話しながら下る。C400辺りから、ようやく杉の植林地となり、黄色いペンキが木にべたべた塗られ、道も格段に良くなる。ほっとして、何も考えず(地図も見ずに)、ひたすら道なりに先を急いでいたところ、やけに登り返しが多くなり始める。標高的にはもうとっくに林道に出ているはずなのに、何かがおかしい。汗はダラダラ喉はカラカラ、で脱水症状ないし熱中症を起こし始めている気がするが、水はさっきの休憩で全部飲んでしまっていた。
 18:30、突然、送電線の下に飛び出た。明らかに下りすぎであり、どこかで道を間違ったことが確定した。しかも、黄色ペンキがそこから先にはなくなっていた。そして、決定的にまずいことには、二人とも下山中の藪漕ぎで地図を落としてしまっていた。
 この状況で、何よりきつかったのが喉の渇き。これではとても一晩ビバークできそうにない。僕はパニックになりかけ、かつてこのルートを登ったことのある、Yさんに携帯で問い合わせる。それに引き換えまだまだ余裕のあるSさんは、なんと送電線の一番高いところまで登り、現在地確認とルートファインディングに努める。しかし、こうした努力をしても、どっちに進むべきか今一よくわからない。いよいよ日も暮れてきた。本当にまずいことになりつつあると思い始めたころ、なくしたと思っていた僕の地図がザックの中から出てきた。地図を見たら、あっさり一発で現在地確認ができた。送電線に沿って、南に250mも下ると、19:20、あっさり舗装道路に出た。妻に電話をして、車で船行まで迎えに来てもらう。めでたしめでたし。

 翌日、車の回収に行ったついでに、林道終点から、船行前岳登山道の入り口近くを偵察してみる。真昼間でも薄暗い杉林の中にかすかな踏み跡があるのみで、ピンクテープはほとんどない。これでは、知らない人が見たらとても夏道とは思えない。相当に心して、地図と首っきりで確認し続けない限り、昨日のように造林道の黄色ペンキに引きずられて、迷子になって当然だわいと納得する。
 まあ、それでも反省点はいっぱいある。
 ・ 出発が遅かった。
 ・ 地図確認を怠った。
 ・ 予備地図を持たなかった。
 ・ 行動時の水の量が少なかった。
 まだまだ未熟者の私です。


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