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宮之浦川下部・屋久島沢登り記録
宮之浦下1
 屋久島、夏本番。連日30度を越える猛暑の日々。陽射しが強すぎて、日中、外を歩いている人の姿をほとんど見かけない。
 さあ、今日は宮之浦川に行ってきたよ!

 宮之浦川と言えば、沢屋の憧れ日本百名谷の一つ。上流部の秘境に竜王の滝を抱え、難易度5級を誇る屋久島随一の険谷である。実はこの上流部に、今年8月末、Sさんと2泊3日で行く予定なのである。
 宮之浦川は沢屋には有名なので、遡行パーティは結構いるが、過去の記録のほとんどは上流部のみで、下流から通している記録は見たことがない。正直、下流部は、遡行の興味の対象外というほど凡庸な渓相のためであろう。でも、「沢に行った」と言う以上、最初(海)から最後(山頂ないし源頭)まで行かないと本当じゃないんでないかい?ましてや、僕は屋久島在住。地元民という地の利がある以上、ここは一つ妥協しないで、海から山頂まできちんと一本筋を通したいものである。とは言うものの、一回の山行で一気にやり遂げるだけの体力や長期休暇は、残念ながら僕には無い。ならば、8月末の本番前に中下流域を分割して行っておこうと思い立った訳である。ちなみに、今日は単独である。

宮之浦下2宮之浦下3宮之浦下4宮之浦下5
 自然公園に車を1台デポし、妻の車で益救神社に送ってもらう。神社で沢の安全を祈願し、神社前の防波堤を乗り越えて、たおやかな波が打ち寄せる中、13:10入渓でなく入海(トップ写真)。なめて塩味を確かめてから、海水を50mlほど汲む。後日、これを宮之浦岳山頂にお供えするため。
 さて、宮之浦川も河口近くは川幅100m近い大河である。底に足の付かない中、後ろ向きのラッコ泳法でのんびり泳ぎ始める。今回初めて使ってみる、ファイントラックのパドルグローブが、早くも本領発揮。今までの倍以上の力で進んでいる気がする。これは良い製品!
 いつも見慣れた宮之浦中心部の光景も、下から見上げると新鮮である。県道の橋を越えて、旧道の橋へ向う。
宮之浦下6宮之浦下7宮之浦下8宮之浦下9
 旧道の橋を下からパチリ。それにしても、視座が違うと、いつもの場所がちょっと違って見えてくるから不思議。
 でも、本当のことを書くと、河口近くは生活廃水が流れ込んでくるのか、微妙に悪臭がして水に顔をつける気になれない。4枚目の田代別館前の橋を過ぎると、水はようやく屋久島らしい清流という感じを取り戻した。
宮之浦下10宮之浦下11宮之浦下12宮之浦下13
 14時、先日行った白谷川との合流点通過(1枚目)。
 ライフジャケットとザックの浮力に身を任せ、プカプカやっていると、カヌーに乗っている時以上に低い視点から川辺の景色を眺められて、楽しい。途中で工事をしていたり、水遊びをしている親子に出会ったり、鮎の友釣りをしている人がいたりで、上流では考えられない、下流部ならのではの賑やかさもいつもと違う楽しさである。14:40、自然公園の橋(4枚目)に到着。水遊びに来た子供連れが沢山いる。僕のことを知っている人も多くて恥ずかしい。30分の食事休憩。第一予定ではここまでだったが、時間がまだたっぷりあるので、もっと先の第二予定の場所まで頑張ることにする。
宮之浦下14宮之浦下15宮之浦下16
 ここから先は、いよいよ大岩の河原となってきて、ところどころエメラルドグリーンの淵も登場。これまでの「川泳ぎ」から、ようやく、普通の「沢登り」っぽくなってきた。
宮之浦下17宮之浦下18宮之浦下19
 かなり、水流は強く、渡渉の際は足元をすくわれないよう注意が必要。いつものように、巨岩の隙間の小滝も出始める。
 ところで先週末からずっと履いているキャニオニア2、グリップは良いのだが、作りが全体に堅くて、両足親指が爪下血腫になってしまい、左足の踵も靴擦れができて、目茶目茶痛いのである。前半は泳ぎ中心だったのでさほど気にならなかったのだが、後半は歩きが多く、痛みが強くなってきた。そのため、歩き方も不自然になりペースがやや落ちた。
宮之浦下20宮之浦下21
 結局1枚目の予定ゴール地点着はかなり遅い17:30。右岸のかすかな踏み跡らしきものを30mほど上がると、神の川林道に出て、そこから60mほど下ると、目指していた竜神杉林道との分岐点(2枚目)に着いた。ここは、去年の10月30日に訪れた思い出の場所。最初からここまで遡上するつもりなら、ここに車をデポしておくことも可能である。
 そのまま、林道を下って、18:20、車をデポしていた自然公園着。ゆのこの湯に入って帰った。


 宮之浦川下部は、難易度2級。水量の多さだけが問題で、ほとんどは河原歩き。巨岩もそう大したことはない。ただし、海から入るなら、ライフジャケットも着けていた方が無難。増水してなければ、ザイルは必要ない。
 今回の下部に関しては、宮之浦川完全遡行を目指す人以外は、面白くないのであえて行く必要は無いかも。中部はもう少し面白くあって欲しいが、一体どんなものか?乞ご期待。


おまけ
宮之浦下22宮之浦下23
 帰り道の夕焼け雲。
 1枚目、残照の空に浮かび上がる椰子の木のシルエットと。この景色があるから、僕は南の島を離れられないのだ。
 2枚目、宮之浦、坂の上のベンチがある緑地から、海を望んで。

Comment

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海岸線~山頂までの遡行・・・こうありたいと思う遡行の姿ですね。同感です。屋久島はこれができるので羨ましい限りです。

そういえば瀬切を太平洋から遡行した時に,地元の人に海辺で会い,「瀬切と大川は他の沢より水が冷たい」と聞きました。まあ,高低差と流域面積を考えれば当然かもしれませんが。

今夏の宮乃浦,楽しみにしています。
インヤン | URL | 2010/07/25/Sun 12:45 [EDIT]
コメントありがとうございます。
体力があれば、本当はインヤンさんみたく海から山まで一気に突き上げたいんですけどねえ・・・
沢を一気に詰めてのsea to summit、知床では2回したことあるけど、実は屋久島ではまだ1回もないんです。全て、途中で区切っちゃってるんですよ。地元にいながら(逆に地元にいるからこそ、次回はまたいつでも行けると思ってなのか)情けない。
今日は荒川下部に行ってきました。今年一番にエキサイティングな沢でした。記録はまた後で書きますね。
屋久島遡行人 | URL | 2010/07/25/Sun 18:01 [EDIT]
入渓しました
屋久島遡行人さん、こんにちは。インヤンさんはじめまして。
Poohです。(沢G部隊です>インヤンさん)

22~25日で安房川下部に入りました。
下部増水気味とにわか編成チームには厳しすぎて、3日の午前中で中ノ島権現滝にやっとの思いで到着、登山道から軌道に上がり太柱沢出会い辺りで下降しまったりと過ごしました。インヤンさん達の凄さを身を持って実感しました。

中ノ島権現滝も偵察だけ行ってきましたが上部バンドまではステルスソールでスタスタいけて、その先に立派なスンンレスボルト3ヶを確認しました。
その上部は確認してませんが多分ボルトがありそうですね。

それと、どうも25日はニアミスだったようですね。荒川登山口からタクシーで
下山途中荒川に2人のパーティーが降りていったとタクシーの運転手さんから聞きました。

全く行程をこなせませんでしたが、晴天に手助けされて屋久島のスケールのデカさを満喫しました。これからもブログ楽しみにしています。
Pooh | URL | 2010/07/26/Mon 01:06 [EDIT]
お疲れ様でした。
 Poohさん、コメントありがとうございます。
 タクシーは25日の朝9時過ぎですね、ならばそれは、間違いなく僕らです。
惜しかったですね。

 ところで、最近屋久島は天気が良くて、安房川の最も楽しい所を満喫できたようで何よりです。権現滝より先の中流部は、巨岩ゴーロでしんどいだけですから、物好き以外は行っても行けなくても。。。
 昨日の荒川も多少増水気味という感じはしました。山の方は天気雨が結構降ってるんでしょうね。
 それでは、また。
屋久島遡行人 | URL | 2010/07/26/Mon 08:25 [EDIT]
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| | 2010/07/26/Mon 09:34 [EDIT]
「通りすがり」さんへ
 辛口のコメントありがとうございました。
 もしかして、「通りすがり」さんは私と面識のある方ですか??
 奉仕活動については、ブログで詳細を書いていませんので、一部誤解されてしまった所もあるようですが、確かに、「通りすがり」さんのご指摘通りの点も多々あり、今日は反省することしきりです。
 これからの島生活での留意点につき、地元出身の方ならではの視点からいろいろ厳しくご指導頂きたいので、直接メール等でご連絡頂ければ嬉しいです。
 今後とも、よろしくお願いします。
屋久島遡行人 | URL | 2010/07/26/Mon 20:18 [EDIT]

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