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たぶ川上部・屋久島沢登り記録

01 02 03  

 6月1日、たぶ川上部に行ってきた。同行者はNスポーツ店長Hさんと同僚のS先生。
 7:30小瀬田ふれあいパークに集合し、愛子岳登山口に1台車をデポして、たぶ川沿いの林道終点まで、車で向かう。軽自動車の4駆でないと、終点まで行くのは厳しい。本当は終点まで行かずにその200m位手前で沢に降りればたぶ川本流に直接入れるのだが、事前にきちんと地図読みしておらず、かつ林道終点から沢に向けてあまりに明瞭な踏み跡があったものだから、思わずそこから下ってしまった。

 8:15入渓。といっても、入ったのは、本流のC180から右に分かれる枝沢。本流に出るべくいったん流れを下り始める。最後の6m滝を僕が懸垂下降で滝壺に降りると、丁度そこがC180の二又だった。しかし、左股の本流を見やると、すぐ目の前にどうにもとりつけそうにない6mの滝F1(1枚目)があるではないか。降りても無駄と後続をストップさせて、すぐにごぼうで登り返し、皆で二又中央の藪尾根を越える。そんなこんなで本流に入るまでにちょっと手間取ってしまった。
 C190二又を過ぎるとすぐに2条10mのF2(2枚目)。左岸を巻き始める。小さく巻くつもりが、シダの密林(S先生、途中で喘息発作起こすほど)がなかなかいやらしく、どんどん上に追い上げられる。眼下に見えるF2~F5(5~10mクラス)はどれも登れそうになく、結局4つの滝をまとめて高巻く羽目に。この微妙な高巻き道中、樹間に見え隠れする連曝風景(3枚目)は、1年前に行ったたぶ川下部のまさにデジャブーであった。一旦沢に降りたが、その直後のF6、F7(共に10m弱)も登れず、もう一度左岸をまとめて巻く。その後連続する小滝は全て直登して、10:50、C300の二又に着。地図では、左股のみに水線が入っていてこちらが本流のように思えるが、実際に現地に行くと、大滝のかかる右股のほうが、1:2で水量が多かった。
 計画通り左股に入ると、すぐに2条8mの滝。右岸の細い枝沢ルンゼから取り付き始め、途中から右岸に移って登る。その後また、小滝が連続し、C500で、問題の10mF。直登や左岸巻きは不可能。右岸のルンゼを登り始めるも上部で、高さ6m、斜度80度のチムニー状の岩壁に行く手を阻まれる。戻ってもっと下流で巻き道を探すべきか一瞬迷うが、今回はカム8個に加えて、確保者にHさんもついている。気持ちを奮い立たせて、チャレンジ!空身で登り始めてすぐ、ハーケンを打とうとしたら、バイルを途中で無くしてしまっている事に気付き愕然。が、幸いカムが良く効いてくれた。1m間隔で大小5個のカムを決め、アブミ1個も使って何とか無事登り切る。3個のザックに続いて、ザイルにしがみつくS先生を腕力で引きずり上げる。最後のHさんは難なくクリア。岩のグレードとしてはⅣ+級。我ながら、良く危なげなく登り切れた。確保してくれたHさんとギア類に感謝。その後、しばらく右岸を藪こぎして、10mの懸垂下降で沢に復帰。いくつか小滝を登って、15:05、C700の二又に着。水量は2:3で左股が少ない。
 C800、この沢最大の滝、4段、50mの滝出現。まずは右岸よりを直登。3段目の最後は、左岸を藪に向けて登るが高さ4mの登りが、手がかりとなるブッシュが無く、かなりいやらしい。さっきのチムニーでアドレナリンが出尽くしてしまった僕に代わり、Hさんがノンザイルで行ってくれたが、後続はザイルで確保する。そして、4段目。これは登れない。右岸を巻き始める。足場がもろく落石の危険が高い。上へ上へと登るうち、ほんの100mほど先に、登山道の稜線と思しきスカイラインが見えてくる。もう時間も遅いし、ここで登山道に逃げるのも手かなとHさんに声をかけると、「でもそれでは、たぶ川を詰めたということにならないから、嫌なんでしょ?」と。さすが、何度も沢に同行した仲間だけのことはある。僕の心中を見事に見透かしたこの一言で、攻め続ける事を決意。トラバースして沢に戻ってみると、そこは長さ100mほどはあろうかという見事なナメであった。夕方の靄が辺りに立ち込めて来て、源頭部に敷き詰められた苔の密度も物凄く、今日一番の光景に出遭えた。あそこで登山道に逃げなくて良かったなあ。
 水がそろそろ枯れて、いよいよ藪漕ぎかなと思い始めたところで、17:05、終点であるC970の愛子岳登山道水場に着いた。あとは、登山道をすたすた下って、18:30下山。帰りの車の回収も含めて、何とか日没に間に合った。

 たぶ川の難易度は3級上。但し、チムニーの所や4段の滝の最後で、巻き道をもっと丁寧に探せば、3級に下がるかもしれない。沢の中に9時間近くいたことになるが、男だけのパーティなら、5~6時間で行けたと思われる。(ガイドのYさんの3時間と言う記録は、とても信じられない速さである!)。装備として懸垂下降用に最低40mのザイルは欲しい。
 沢の印象は、一言で言って「陰鬱」。一日中雨が降り出しそうな曇天だったのも大きいが、たとえ晴れていても、森が濃く、北向きの沢なので日が差し込みにくいだろう。水中の岩はホルンフェルスでヌルヌル滑りやすく、巻きでも落石を起こしやすいなど、全体を通して気を抜けないところが続き、登っていて快適とは言いがたい。それでも連続する滝のスケールは、前岳に突き上げる沢としては屈指の物ではないだろうか。

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