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女川下部・屋久島沢登り記録
女川下0
 子供が夏休みに入っている。はるばる長野県から、親戚の子供たちも我が家に遊びに来ている。沢登りしか芸がない僕が、唯一子供にしてあげられる家族サービス(?)としては、やっぱり沢登りしかない。 
 という訳で、7月31日、家族+αで、近所の女川下部で沢登りを楽しむことにした。去年の8月9日に友人たちと行ったのと全く同じコースで、僕にとってはこれがもう4回目。
 
 参加者は、我が家一家全員と甥っ子、友人でガイドをやってるXさん、そして犬のクロ。以上6人+1匹。
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 13:10、愛子橋下から入渓。天気は曇り。川に着くや、早くもクロは大喜びではしゃぎまわっている。
 甥っ子(小6)は、普段から木曽の山の中で遊びまわっているだけあって、沢登りが初めてとは思えないほど敏捷な動き。トップの僕にピッタリついてくる。
 娘(小2)も、去年の沢登りデビュー時は母親に手を引かれておっかなびっくりだったが、今日はしっかり一人で歩いている。ペースも、前回は大人の倍の時間がかかっていたが、今回は1.2倍位。この1年で大分たくましくなったものである。
 息子(1歳9ヶ月)は、前回同様僕の背中で寝ている。時折僕が淵の中に入らざるを得なくて、息子の体も水につかると、びっくりして起きて泣き出す。でも、犬掻きで泳ぐクロの姿を見つけると、「アー、アー」と指を差して笑って、すぐにご機嫌になる。子供って、不機嫌さを持ち越さないからすごいなあ。

女川下4
 第一のゴルジュに13:55着。大人の足で35分位のところを45分で着いたから、まあいいペースである。娘のこの満足そうな顔。ここは、ゴルジュの天井部分に巨大なチョックストーンがはさまっている。これを見ながら、のんびり弁当を食べて休憩。
女川下5女川下5.5
 さて、問題は核心部。ゴルジュを泳いだ先にある3mの滝、これを越えて更に奥に進むかどうするか。甥っ子を始め、皆先に進みたそうな顔をしていたし、そのつもりで全員登攀装備を持ってきていたので、頑張ってみることにする。
女川下6女川下7
 といっても、滝を直登するのはリスキーなので、前回同様、滝の左岸のチムニー状のところを選ぶ。4m、Ⅲ級。本当はトップもザイル確保すべき所なのだが、確保できる人間がいなかったので、僕がノーザイルで突破。
 続いて甥っ子。全く危なげなく、僕が引っ張ることもほとんどなく、ほぼ自力で上がってきた。素質があるのか、大したものだ。次に、息子をベビーキャリアごと吊り上げる。そして、残り女性陣3人(娘、妻、Xさん)。この3人、まるで登り方がなってない!「ちょっと自分の足でもしっかり踏ん張ってよー」と思わず叫んでしまったくらい、僕のザイルでの引き上げに頼りまくりで、3人引っ張り上げ終わったら、こっちの腕がパンパンになってしまった。
 上がったところで、後続を待つ間、皆に立ち木でセルフビレイをとってもらう。

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 数分歩いた先の第二のゴルジュ。淵も入れると30mはある、長い泳ぎ。全員体が冷え始めており、僕と甥と娘だけ、上流の小滝まで泳いだ。僕も途中から、冷えのあまり、頭がガンガン痛くなってきた。
女川下11
 さあ、帰ろう。16:20、引き返し。
女川下12
 核心は第一のゴルジュの滝の下降。皆に初めてのアップザイレンをさせるよりも、思い切って飛び込んだ方が早いし安全だろう。そう思って、僕が息子を後ろに背負ったまま、娘も前に抱きかかえて、見本を見せることに。滑りやすい岩の上に結構な流れがある中を、恐る恐る滝の落ち口まで、歩を進める。最後、エイヤで飛び込んだ一瞬、頭も水中に没する。鼻に水が入って、びっくりした娘と息子が泣き出すが、またすぐに泣き止む。
 さあ、後続にどう指示を出そうかと振り返ったその瞬間、Xさんが足を滑らせ転倒、そのまま流されて滝壺に落下。あっという間の出来事。幸い、落ちた場所が良くて、滝壺にあった岩にぶつからずにすんだ。ラッキーである。続いて、甥っ子、危なげない飛び込み。最後に、妻が飛び込む。
女川下13
 行きでザイルで上げてもらえず、チムニーの中に置いてきぼりを食らっていたクロと再会。
女川下14
 さて、ゴルジュを泳いで河原に上がってみると、Xさんの右足の甲がパンパンに腫れている。痛みが強く、歩くのはおろか、立てない、と。どうも滝壺に落ちる直前の滑った瞬間に、岩で足の甲を強打したらしい。(翌日のレントゲンで中足骨の骨折と判明。)Xさんは、沢のガイド(中瀬川限定ではあるが)までしているということで、安心しきって全くノーマークでいたが、やはり、あの場面でリーダーの僕の注意・配慮が足りなかったということになろう。
 なんとか全員を無事に帰さないといけない。Xさんの面倒は妻に任せて、僕は甥、娘、息子、犬を連れて一足先に下山することに。危機的状況にあることを察知した子供たちも、黙々と頑張って歩いて、かなり早く愛子橋に戻れた。すぐに義理の両親・姉らが待つ家に車で送り届け、僕だけまた沢に戻った。日没まで分単位の争いである。
 小走りに沢を上がると、事故現場と愛子橋の中間地点辺りで、四つん這いで進むXさんと妻に遭遇。四つん這いで、良くぞここまで頑張って進んでくれた。これなら間に合いそうだ。
 僕が背負った空身のザックと背中の間にXさんに入ってもらって、後はおぶって運ぶ。もう日は沈み、辺りはかなり暗い。水中の岩は全く見えないので、両手のストックで水底を確認しながらの歩行。
 45キロの体重なので、最初は楽勝かと思ったが、やはり徐々に両肩にずっしりと来る。一回下ろして休みたい、でもここで休んだらもう真っ暗になって先に進めなくなる。辛さが限界に近づいた頃、愛子橋に到着。所要20分。19:35、その瞬間、辺りが真っ暗になった。
女川下15



 やはり、沢は怖い。
 今回の反省点。
 1.Xさんの装備だけが、足の甲部分への保護がほとんどない、安物の磯用タビ(しかも裸足で履いていた)だった。(沢靴ないしちゃんとした沢タビだったら、骨折までしなかっただろう。)
 2.Xさんの実力を過大視して、フォローしていなかった。
 3.リーダーをできる人間が僕一人なのに対して、力量不足のメンバーが多すぎた。
 4.出発時間が遅く、かつ休憩ものんびりし過ぎた。
 5.入渓前のお清めの塩を忘れた。
 6.(一番認めたくないが)そもそも、赤ん坊連れでザイルを使う沢登りをすること自体、無理があった!?

 その他に、教訓。
 自分が背中に担いで山で運べる人間はせいぜい50キロまで。
 見ず知らずの初心者を連れて、沢登りをガイドするなんてことは、自粛しよう。


 ところで、家に帰ると、1ヶ月前にオーダーメードで頼んでいた新しいザックが完成し、届いていた!
女川下16
 上は、16年前、僕との大雪縦走のために、結婚前の妻が買ったゼロポイントの60Lザック。10年前のエベレスト街道トレッキングにも行き、その後はほとんど僕のザックとして、日本百名山の半分近くを共にしたザックである。新しいザックが来て、今日のXさん救出が最後の仕事になった。最後までいい仕事をしてくれた。こんなにボロボロになるまで、長い間付き合ってくれてありがとう。ご苦労様でした。
 さあ、次回は新しいザックとの初沢である!

Comment

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赤ん坊連れで沢とは・・・恐れ入りました。
子どもたちのたくましい姿や笑顔がとても印象的でした。

次回は確かここでしたよね。
Sea to Summit でお願いします。
インヤン | URL | 2010/08/03/Tue 12:59 [EDIT]
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| | 2010/08/03/Tue 17:07 [EDIT]
いやいや
インヤンさんのやっているゴルジュ突破と比べたら、僕は本当にお遊びですよ。
でも、子供が僕以上の沢屋になってくれるのが、密かに楽しみ・・・
屋久島遡行人 | URL | 2010/08/03/Tue 23:31 [EDIT]

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