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永田の地杉の製材完了
製材0
 今年は、いよいよ家造り本格着工の年である。
 昨年2月に切り倒した永田の地杉。
 9ヶ月に及ぶ葉枯らしが順調に進み、昨年11月中旬に里出しをした。僕も里出し作業を見学したかったのだが、事前にそれをはっきり伝えていなかったために声をかけてもらえず、知らないうちに終わってしまっていた。残念。
 後で聞くと、道路に面した林ではあったのだが、なにせ急斜面だったので、ワイヤーを張っての1週間に及ぶ大仕事だったらしい。
 それを安房の有水製材さんに運んで、一次製材。1ヶ月強かかって、昨年末にほぼ9割方製材完了。

 あの広大な林の木を全部切ったのだから、かなり材木が余るだろうと思っていたら、逆に数パーセント足りなかったとのこと。足りない分は、小瀬田の愛子岳近くの杉で補ってもらえるようだ。愛子岳の麓で5年間過ごした人間としては、それも悪くないと思った。
製材1製材2
 材木の必要量は、左表の通り。で、実際の量は、工務店の建物の内外に、右の写真の5倍くらい置いてあった。
 製材3製材4
 トップ写真の木は、まだ製材せずに残してある一番大きかった杉の木。樹齢120年、直径90㎝強。 
 そして、左写真の左側の木が、林内に唯一生えていた檜の木の上部。上部はご覧の通り節が多くて他に使い道がないから、柱にするのが丁度良いらしい。と言うことで、これを家の大黒柱に使うことに決定。下部だと太すぎて(直径80cm強)まるで大仏殿の柱になってしまうが、上部でも直径が60cmもあるので、相当削って細くしないと、廊下が狭くなるだろう。(将来の車椅子生活を見越して、通路はゆったりと作りたいので。)
 ちなみに、右写真は、尾之間の土地を造成した時に、自分でチェーンソーで切り倒した、楠やハマセンダンの木。楠は香りが良いのでトイレの壁材に、ハマセンダンは直径60㎝あるので、カウンターテーブルに使えれば、と思っている。


 で、非常に憤慨したのがこの材木の値段である。
 一昨年の暮れに初めてこの木々と対面したとき、これは大変な物がうちにやってくることになったと震えてしまった。嬉しいんだけど、一体いくらするのか値段を付けるのも恐れ多い感じ。あえて予想すれば、檜なんかは一本数十万円、この林を全部切ってしまった後で、千万円とか請求されたらどうしよう、と内心ビクビクしていた。
 が、今回、製材屋さんに出してもらった見積書を見てびっくり。(伐採、運搬、製材の費用は製材屋さんに別途お支払いするのだが、)120年にわたって木を育てて下さった山主さんにお支払いする木の値段総額(杉100本以上+檜1本)が、なんと家の予定総工費の2%以下なのである。
 あまりの安さに驚いて聞き返すと、今回は年代物の材ということで、なんとこれでもいつもよりかなり高く値段をつけたとの由。日本特に屋久島は、もっと安い値段をつけても、地杉が売れない。今は一円でも安い物を求めて、外国産材や新建材を使う人ばかりなので、と。
 あまりにあまりではないか。
 日本の林業を馬鹿にするのにも程がある。材木がこの値段では、日本の山林を守ろうとする人がいなくなって当然である。そして、日本の山は荒れていく。人々はますますスギ花粉症に苦しみ、今後土砂災害は頻発していくだろう。川を通して、海の生態系も荒れていく。さらに、日本のせいでボルネオやシベリアの林はどんどん消滅していく。
 おかしい、おかしすぎる。100円ショップが結構好きな僕だが、やはり何か重大な間違いが起こっていると思う。
 生命の循環を守る仕事をしている人たちの労働を、正当に評価し、その代価をきちんと支払って行かなくてはいけない。そのために今僕らができることは、いっときは高くついても、正しい方向にお金を循環させることではないだろうか。

 一昨日、山主さんに、材木代を納めに行った。先日97歳で大往生された山主さんのお父様を始めとする、木を育てて下さった方々への自分のお礼の気持ちとして、+αの額を上乗せしてお支払いしてきた。それでも、僕の実感としては、理不尽なまでに安い買い物だったと思う。
 その席で、今回僕が切らせてもらった山林の今後についてお話したのだが、これからは材木など売れず、手間をかけるだけ損だから、もう何もせず荒れるに任せる、とのこと。もし僕が植林したいのなら、林地を売るなり貸すなりするので、どうぞ自由にやってもらってよい、と。思わず、「やりたいです。考えさせてください。」と言ってしまったが。
 でも、帰路考えた。
 僕の自己満足で今後使われる当てのない杉の単相林を再度作り、ますます花粉症人口を増やすのが良いのか。逆に、そのまま荒れるに任せて、屋久島らしい原生林に還っていくのがあるべき姿なのか。それとも、檜や杉や桜や楠などいろいろな木を織り交ぜて植樹して、人工林と自然林の中間の形態を作り上げ、後の世代にその利用法を考えてもらうのが良いのか。
 本当の環境保全はなんなのか。考えれば考えるほど、難しい。恐らく正解はないのだろう。
 でも、一つだけ間違いなく言えることがある。それは安さに惹かれて外国産の材木を使うよりも、国内の、それも地元の杉材を使って家を建てることは、あらゆる意味で、環境保全につながるだろうということ。

 このブログを読んで下さっている諸兄も、家を建てられる時は、是非国産(できれば家の近く)の杉で建てて下さい!材木代をけちっても、総工費に大した違いは出ませんよ。
 それが、美しい日本の国土を保全し、地球環境を持続可能にすることにつながると思います。

 最後に、クイズ。下をクリックしてみて下さい。
  森のクイズ

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