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原発問題について今思うこと
福島原発
 屋久島にも福島原発から避難してきた方が散見されるようになってきた。
 ここで、福島原発の事故に関連して、原子力発電問題について今僕が思っていることを、2点書いてみる。
 まず、最初に自分のスタンスを明確にしておくと、僕は、水車むら会議という団体に大学時代から出入りしていた人間である。この団体は、30年前から一貫して脱原発を掲げ、代替エネルギー源として小水力発電の可能性を模索してきた。でも、僕自身は不真面目で、原発について真剣に勉強したことはない。つまり、僕の立場は一言で言って、心情的脱原発派である。(論理的ではなく、また反原発とは一線を画しているつもりという意味。)
 で、言いたいことの1点目は、今の時点では、チェルノブイリ級のあるいはそれ以上のカタストロフィーが起こる危険性は少ないのではないか、という楽観的な予測。
 2点目は、長期的に見ると、今後も日本で原発はなくならないのではないか、という悲観的な予測。

1点目に関して。
 今、テレビやネット上では御用学者から広瀬隆さんまで、いろいろな人がいろいろな意見をまくしたてている。でも、元々原子力発電問題に関心のなかった人が、事故後に慌てて勉強したからと言って、すっきりわかるはずもない。この水は飲んでいいものなのか、いっそ西日本に避難するべきなのか、誰に聞いても、どれだけ悩んでも正解は見つからず、頭の中は混乱し、肉体は底知れぬ不安に蝕まれていく。そして、政府は何か重大なことを隠しているに違いない、そもそもこの地震はHAARPで起こされた、アメリカの陰謀なんだ!と、全てを他者のせいにして思考停止に陥る。
 僕を含め、多くの日本人が大なり小なり、そんな状態じゃないだろうか。
 で、ネット上でこんなのを見つけた。

 「最悪シナリオ」はどこまで最悪か 
 全部読むのが面倒臭い人のために、以下に最後の要約部分だけ転載してみる。これだけでも、完全に理解するのは僕には無理だが・・・(ただし、3月20日時点の記事であり、現在問題の一つとなっている高濃度の放射性物質を含んだ汚染水の処理に関しては言及されていないことをご了承下さい。)

 判断1:燃料プールで燃料が溶融し,そこで原子炉臨界状態が出現するという再臨界現象はおそらくは起こらない.(なおホウ素投入はないと仮定している)
 判断2:再臨界状態が起こる可能性は圧力容器内部の方が相対的に高い.(こちらの場合もホウ素投入の効果はある.しかし再臨界を抑止できると保障することまでは困難)
 判断3:再臨界は望ましくないことは当然であるが,実害はチェルノブイリ事故とは比較にならないくらい小さい.爆発的事象は起こらない.再臨界による中性子放出量の増加は圧力容器,格納容器,遮蔽壁が存在しているので中性子線による住民への悪影響は生じない.
 判断4:以上を要するに,苫米地英人さんのHPで引用されている/1つの原子炉がメルトダウンしても、被害が出るのは50キロ圏内。2つ以上の原子炉がメルトダウンしても、被害はあまり変わらない。現在の20キロ圏内の避難勧告は、妥当な判断。/という記述は理にかなっていると考えます.


 著者の飯田哲也さんについては、以前『北欧のエネルギーデモクラシー』という本を読んだことがあり、エネルギー問題に対して、前向き、民主的に解決していこうとするその姿勢に感銘を受けた記憶があった。今回調べてみると、彼は大学・大学院で原子核工学を学び、神戸製鋼で原発の開発や原子力の安全技術基準作成に関与したりしていたが、その後転向して、脱原発・自然エネルギー推進派になっている。まさに、今の福島原発問題を語らせるに最適のキャリアの人だと思う。詳しくは、彼が所長を務める環境エネルギー政策研究所のホームページへ。
 飯田さんや田中優さん、鎌仲ひとみさんとの対談が載っているこのページもおすすめ。

 2点目。
 田口ランディさんのブログを見てほしい。
 この、雨模様の映像を見ると、福島はやっぱりちょっとやばそうだけど、関東地方はヒステリックに騒ぎ立てるほどじゃないな、と、僕なんかは思ってしまった。
 しかし、それ以上に印象的なのが、この雨模様を見た人たちの受け取り方の千差万別ぶりだった。こんなに、人の感性って違うものなんだ、としみじみ思う。人間一人一人、みんなそれぞれ違うから素晴らしいんだ、と普段は思ってはいても、今のような非常事態においては、ある程度まとまっていたい。でも、ここまで違う人たちが、お互いを理解し合うことは、どれだけ話し合ったところで不可能じゃないだろうかって、少し絶望的になる。
 
 根拠が全くない僕の勝手な思い込みで、日本人の原発に対する意識を福島原発事故以前と以後とで分けてみると、

事故前
①エネルギー問題のためにも温暖化対策のためにも、原発は必要という人
 5割
②よくわからない、特に意見のない(実質容認派の)人
 3割
③核廃棄物の危険性、事故の可能性を考えると、原発は止めようという人
 2割

事故後
①やはり、今回も大事故にはつながらなかったから、今後も人間の力で何とか制御できる。今回の教訓を生かして、より安全基準を高める方向で原発を続けていこうという人
 2割 
②よくわからない、特に意見のない(実質容認派の)人       
 3割弱
③放射性物質の目に見えない怖さはもう懲り懲りだ。今回の教訓を生かして、節電しながら、代替エネルギーの開発に努め、原発は段階的に廃止していこうという人 
 5割強(かなり、僕の期待が入った数字)

 で、この推測があたっているとすれば、数の上では原発廃止派が多数派を占めることになる。でもやはり、政府や電力会社中枢など、実際にエネルギー政策を決めている人々は①がほとんどという気がする。そして、①の人と③の人がお互いを理解し合える日は来ないのではないか。とすると、60年安保闘争の様に、強行的に今の原子力政策が続けられてしまい、忘れっぽい日本人は、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の言葉通り、すぐに元の生活に戻ってしまうのではないか。
 だとしたら、悲しいよ。 


Comment

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今回のことは今後,一体どうなるんでしょうか。
今後増設はせず現状維持でいくのでしょうか。
目に見えない分だけ,その脅威も増幅されるような気がします。

ところで,昨年の由布川。
今年は核心の突破を目論んでいます。
もしよければご一緒できればと思いますので,お暇なときにでも
都合の良い日時をお知らせ頂ければと思います。

8月中旬~9月中旬頃を考えています。
インヤン | URL | 2011/04/14/Thu 09:41 [EDIT]
原発は、今後一切増設しなくなれば、40年後には全て寿命を迎え、国内で稼動しているものはなくなるはずです。例え、そうなったとしても、その後の保守管理は数百年以上続くわけです。この間に、六ヶ所村で今回のようなことが起これば、日本は完全に消滅します。
「欲望の果て」と言えばそれまでなのでしょうが、なぜ、人類はこんな馬鹿げたものを作ってしまったのか、、、
今回の事件をきっかけに世界中の原発政策のみならず、人々の生き方が変わっていく契機になればいいことなのですが。。。

と、偉そうな事を書きつつ、自分自身の生き方は、今回の震災・原発事故の前と後とで、何も変わっていません。こういう無反省な人間が、メディアやネットで情報を垂れ流しているから余計救いようがないんでしょうね。


一ヶ月前にならないと、出張の予定などが決まらないのですが、由布川、是非参加したいです。その方向で、スケジュール組むよう頑張りますので、よろしくお願いします。
屋久島遡行人 | URL | 2011/04/14/Thu 12:31 [EDIT]
そろそろ沢シーズンに
そろそろ始動ですね♪
みこやしき、めがね、めくら。核心部は凄いでしょうね!!
日程合えば声援に駆けつけたいです。
#去年、紅一点で一緒に入渓した子は、お蔭様でその後間もなく
売却済みとなりました♪

今年の入島1回目は知人達を案内して5/5~に。なんと山!、しかもG/W!!...
もはや沢無しなんてもったいなさ過ぎるので5/3~一人早入り予定。
白谷のゴルジュ水線突破か、昨年の続きで安房側北沢かと思いましたが
乏しい経験での単行では話にならないので淀川かビャクシン沢あたりを
のんびり歩いて淀川小屋待ち合わせの予定です。

ところで、高速艇の予約状況はG/W時期にしては閑散としてる様な。
人多いの嫌いなのでG/Wは入島した事ないのですが、例年こんなもん?と...

震災の自粛ムードが原因だとしたら観光業も致命傷ですね。
被災地への支援もしつつ、いつも以上に元気だしてお金をバンバン使わないと
市場にお金が流れずに経済も死にませんかねぇー。
Pooh | URL | 2011/04/16/Sat 07:55 [EDIT]
Re: そろそろ沢シーズンに
Poohさん、お久しぶりです。
いよいよ、沢シーズン到来ですね!やっぱりウキウキします。早速昨日ヘルメットを購入してしまいました。

僕のGWは、4月25日から5月4日までは連続仕事で、5日から8日まで永田川に入ろうかなと思ってます。
Poohさんとも、一度是非沢をご一緒したかったのですが、今回もスケジュールが合わなくて、残念。
ところで、淀川、ビャクシン沢、どちらも最高にお勧めですよ!単独でもまず問題ないと思います。

震災後、屋久島観光・ガイド業界はお客さんの入りが半減以下になってます。生活、厳しそうですよ。
もし余裕があれば、泊まりは全てテント、食事は全て持ち込みジフィーズの自炊なんてでなく、島でもお金使ってあげてください。
屋久島遡行人 | URL | 2011/04/16/Sat 21:54 [EDIT]

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