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僕の目指す家
種子島の稲藁
 G.W.前半に出張で出掛けていた種子島で、Uさん一家から完全無農薬の稲藁を分けていただけることになった。
 粘土は、適当な固さのものが、屋久島内で先日見つかった。
 竹(真竹)は、永田から湯泊まであちこち探し回ったが、どうしても島内では見つからず、香川県の竹材屋さんから購入することにした。

 120㎏の稲藁、21㎥の粘土、そして6000本の割竹。この3つが、僕が理想と考える家を造るに当たって、どうしても欠かせない材料となる。

僕の目指す家の、3つの基本概念

1.長持ちする家
 できた当初はピカピカでも、すぐにあちこちぼろくなり、30~40年で取り壊されてゴミになってしまう。そんな今時の日本の家は造りたくない。
 時が経つほどに、味わいを増し、熟成されていく家。時代の変化に応じて、改築されたり、移築されたりすることがあるかもしれないが、基本の構造は変わらず、子々孫々の代まで愛され使い続けられる家がいい。

2.温熱環境に優れた家
 人間が屋外でなく家屋内で暮らす一番根本の理由は、直射日光や雨露をしのぎ、肌に心地よい温熱環境を求めてのことだと思う。
 しかし、外部環境を無視して、エアコンの力で、単に室内の空気の温度と湿度を一定にしただけの家。そんな家に僕は全然快適さを感じられない。
 夏は、外気を思い切り取り入れて、気流(風)による涼しさを感じられ、冬は床面と壁面からの輻射熱で、ほんわかとした暖かさを感じられる家がいい。

3.環境負荷をかけない家
 材料はなるたけ島内産、それが無理でも近隣の国内産の物を多くして、地産地消を目指した家。
 先の温熱環境を維持するに際し、化石燃料にはなるたけ頼らないですむ家。
 家が壊された後、全ての部材が土に還るように、石油化学製品を極力排した家。
 そんな、いろいろな意味でエコロジカルな家がいい。


そのために採用した、4つの方法

1.屋久島の地杉
 これについては、以前の記事で書いたので、興味のある方はそちらをご参照下さい。

2.パッシブソーラーシステム「そよ風」
 当初は、屋根の上でソーラー発電をしようかな、と考えていた。
 でも、屋久島の電気は、元々全て水力発電という再生可能な自然エネルギーである。火力発電や原子力発電の電気は1%も混じっていないのだから、それを拒否してあえて自家発電にする積極的理由はない。そして、ソーラーパネルはハイテク製品であるが故に、もし何か問題が起きたときに、島内での修理が絶対不可能である。さらに、電気エネルギーはあらゆるエネルギー形態に変換しやすいという利点はあるが、住宅で最も必要とされる熱エネルギーに変換する際、エネルギーロスが極めて大きく無駄である。
 そんなことを考えて迷っていたら、2年前の4月、たまたま職場の同僚が読んでいた本で、パッシブソーラーシステム「そよ風」を知る。これは、一言で言って、太陽光(熱)をそのまま熱エネルギーとして家の中に取り込もうというもの。素人でも構造が理解できるローテク製品でありつつ、一回電気に変換してしまうのに比べ熱効率がはるかに良い。オプション装置をつけることでお湯採りができるのも、風呂好きの僕には魅力的。これはソーラー発電よりもスマートだろうと一発で気に入った。

3.土壁
 屋久島でパッシブソーラーシステムを使った家はきっと我が家が初めてだろうと思いながら、ネットで検索して見つけたのが、Kさんの、「屋久島に民家を建てる」というブログ。なんとKさん、もう2年も前に、「そよ風」を使った伝統構法の素敵な家を屋久島に建てられていた。早速メールで連絡を取り、今年の1月直接お家にお邪魔した。気になる「そよ風」の感想をお聞きした所、開口一番「『そよ風』もいいのですが、それ以上に土壁による保温効果を感じています。『そよ風』と土壁は相性がいいですよ。」と。確かにKさんのお宅は、「そよ風」で取り込んだ微温風を蓄熱した土壁からの輻射熱が、はっきりと気づかない程度にほんわりと暖かく、なんとも言えず心地良い。
 これは、我が家も土壁にするしかないと、急遽、在来構法での総木造りの家から伝統構法での土壁造りの家に変更することに。(在来構法と伝統構法の違いについては、こちらを見て下さい。)しかし、Kさんが土壁の家造りに詳しい福岡の工務店に一括お任せだったのに比べ、我が家は建築士も棟梁もほとんど土壁経験がなく、土壁を作れる左官屋さんも島内にいない。五里霧中状態の中、施主である僕が先頭になって、土壁作りのイロハ習得に始まり、左官屋さんの手配、そして土壁の材料の確保と、この3か月ほどネット上や島内のあちこちを駆けずり回っていた。
 その結果、土壁ネットワークさんの紹介で、佐賀県で古民家の再生に頑張っているグループが見つかった。最初ここの左官屋さんを島にお呼びして仕事をしていただこうかとも思った。が、出張経費や今後の保守管理のことも考えた結果、島内の腕利きの左官屋さんに、一週間佐賀に研修に行って技術を習得してきていただくよう、無理なお願いをさせてもらった。さらに、土壁の材料については、上述の如く、大量の稲藁、粘土、割竹が必要な訳であるが、全て近隣ないし国内で手に入る目途がついた。

4.薪ストーブ
 土地を造成するために自ら伐った数百本の広葉樹。これを薪にしてきたのだが、五右衛門風呂に時々入るだけでは到底使いきれそうにない。さらに、土地内の約1000坪の雑木林からも毎年大量の間伐材が出るはずである。これを暖房の材料に使わない手はない。化石燃料に頼らず、半永久的に再生可能かつシンプルな熱源というのは、すごく格好いいと僕は思う。
 薪を燃やす方法としては、部屋の空気を汚さずかつ熱効率も良いものと言うことで、囲炉裏や暖炉は却下、薪ストーブに落ち着いた。ちなみにアメリカでは、薪は人を3度暖めてくれるという諺があるらしい。1度目は、薪集めや薪割り作業に汗を流すことで。2度目は、薪をくべて燃やすことで。そして、3度目は、薪の火力で作った温かい料理を食することで。
 機種選定でもいろいろ悩んだが、結局こちらのサイトを参考にさせて頂いて、我が家の主暖房はドブレ700SLになる予定。「そよ風」や土壁と併用することで、他の暖房器具は使わなくても、これだけで家全体が十分暖まるのではないか、と期待している。さらに、薪ストーブで煮込み料理やピザを焼くことができると思うと、今まであれだけ嫌いだった冬の訪れが、これからは楽しみになるかもしれない。と言うか、今から既に来年の冬が楽しみ。

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入島しました
沢は諸事情により入島が遅れ、5日~縦走の引率のみ行ってきました。
我慢できずに、楠川別れの河原に降りて半年ぶりに安房川に飛び込みましたが(^^;

縦走中、ガイドらしき方からすれ違いざま「沢に入ったのですか?」と聞かれてびっくりしました。
ザックに付けてたMIZOのハンマーかな?と思ったら、履いてたCanyoneer2を目ざとく見つけられて。
「Iさんと一緒に購入された方ですか?」と質問するとガイドのSさんとのことでした。
また、ウィルソン株でY原さんをお見かけしたので挨拶させていただきました。

大株歩道入口下流の樋状滝を上から偵察しましたが、水遊びにはなかなか面白そうですね♪
北沢に入る時にでも、ちょっと遊びたくなりました。
増水気味でしたが、O原さんがコメントされてた様に、渇水期なら水線を行けそうな気が...気だけですが。

それと白谷雲水峡の協力金に次いで、荒川の通行料?とか淀川のトイレ協力金とか...
個別でみた時の必要性は分かる様な、よく分からない様な?? 不思議な状態ですね。

次回、入島は梅雨あけかなー、楽しみです♪
Pooh | URL | 2011/05/10/Tue 21:26 [EDIT]
お疲れ様でした。
今年のゴールデンウイークは、天気に恵まれなかったですね。
わざわざ屋久島までいらっしゃって、縦走の引率のみとは残念でした。

大株歩道入口下流の樋状滝を越えるには、便所のつまりをとる吸盤棒がいるんじゃないかなあ・・・

僕は、職場の方が今回の天気並みに大荒れの忙しさでして、結局沢にも山にもまるで入れませんでした。
梅雨入り前にせめてあと一本は行っておきたいところです。
屋久島遡行人 | URL | 2011/05/10/Tue 22:26 [EDIT]

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