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岳之川・屋久島沢登り記録
緑陰の流水
  8月13~14日に、岳之川を登って、川原1号沢を下って来た。予定では、国割岳まで登って、川原2号沢を下るはずだったが、後述する事情で変更になった。同行は、夏休みで屋久島にやって来た熊本のインヤンさん。300本以上の遡行経験がある実力者と一緒ということで、今回は大船に乗った気分で思う存分アグレッシブに沢を楽しめた。

8月12日。晴のち曇。
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 朝一番のトッピーで来島したインヤンさんを宮之浦に迎えに行く。そこから永田経由で下山予定地の川原2号橋に車をデポし、ヒッチハイクで出発地の岳之川に戻る。九州電力の岳之川水力発電所の脇を通って、12時、今回もまた、海から入渓。夏の永田の海は本当にきれいだ。
 下流部は2枚目のような感じのゴーロ帯。やがて、3枚目の九電の取水所。堰堤を乗っ越すために黄色の梯子を使った。と、突然、建物から男性が出てきて、「敷地内に立ち入らないでください!」と。沢登りをしていてこんなことを言われたのは初めてなのでびっくりして、「一体どこからどこまでが敷地なんですか?」と聞き返すと、相手は「どこって・・・、とりあえず、あなたが今立っている所は敷地です!!」と。さすが九電、高圧的~!、と思いつつ、1m横の川の流れの中に入り、「じゃあ、ここなら良い訳ですね?」と言うと、彼は憮然とした表情で戻っていった。
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 やがて現れたこの淵。中を行くのは水量と岩のヌメリ具合からすると難しそう。左岸なら簡単に巻けそうだが、右岸よりの岩陰(1枚目写真の左端)がどうなっているか気になった。行ってみると、2枚目のような、この日一番の景色。直登も容易。振り返って、インヤンさんも呼び寄せる。4枚目は登った後に上から見た写真。
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 この日は、今年最高じゃないかと思うほどの猛暑だったが、沢の中にいればその暑さも嬉しい。「清涼」という言葉がぴったりの景色の中、ジャブジャブと水に浸かりながら、夏の一日を満喫する。14:10、標高290mの堰堤を通過。ここから先はしばらく、左岸すぐ上を林道が並行して走っているので、エスケープ可能。15:25、標高400mの二股(水量2:3)を右に入る。
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 17:05、標高680m地点、左岸の露岩の上をテン場とする。雨がぱらついてきて、木も湿っていたが、インヤンさんが頑張って焚火を起こしてくれた。例によって、生肉生米生野菜のカレーライスを食べて、21時前就寝。


13日。雨後曇。
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 4:50起床。
 昨夜は、夜半にスコールのような激しい雨がフライシートを叩く音で何度か起こされた。おまけにテント内はむし暑くて、シュラフをはぎ取ってもまだ足りず、上半身裸になったりして、寝苦しい一夜だった。それでもここ最近の多忙による睡眠不足のため、しっかり眠っていたのだが。
 明太子スパゲッティを食べて、6:10、出発。
 時折雷鳴が轟く中を、源頭に向けて詰めていく。分厚い雨雲のせいか、いつまでたっても夜明け前のような暗さ。岩も苔も水も空も、視界全体が完全にモノトーンの世界。(医学的に言うと、色覚に関与する錐体細胞が働かず、暗所でも働く桿体細胞のみが働いている状態。)雨も本降りになってきて、全身ずぶ濡れ。昨日はあれほど暑かったというのに、今日は歯がガチガチ鳴るほどの寒さ。二人とも、モチベーションは下がりまくり。頭の中は下山後の温泉のことだけ。
 8:05、藪漕ぎらしいことはほとんどしないで、標高995mのコル(地図上1074mポコの150m南東)に到着。本来はそこよりさらに300m南東にある1055mのコルを目指していたのだが、真っ暗な谷底を歩いている内に、すぐ目の前に現れた稜線の明るいスカイラインに引き寄せられて、右にずれてしまった。
 尾根筋に軽い藪漕ぎをして、8:20本来予定していた1055mのコルに到着(2枚目)。ここは平らで、木も少なく、テン場として非常に良いと思う。さて、国割岳であるが・・・。稜線の藪漕ぎがそこそこきつそうだし、今日の天気ではピークからの展望がまるで望めないので、カットすることにした。さらに、下山ルートの川原2号沢であるが・・・。雨足が強いので、増水による鉄砲水を恐れて、川原1号沢と2号沢の間の稜線(地図上762mのポコがある国割岳西尾根)を下ることに予定変更した。
 この稜線、所々に誰かが付けた赤テープがあるのだが、そこそこの藪である。そしてそれ以上に、今日は雨に濡れた落ち葉の滑ること滑ること。何度も足を滑らせてヒヤッとする。(3枚目は、途中の杉の空洞の中の景色。)
 コンパスを250度に切り、標高900m辺りで支尾根に入らないようやや右にずれることを意識しながら進む。しかし、稜線上にはあちこち巨岩があり、それを右に左にと巻いているうちに、いつしかルートを外してしまったようだ。
 気がつくと、目の前に大きな沢が出てきた。どうやら予定より右に曲がりすぎて川原1号沢にぶち当たってしまったようだ。インヤンさんのGPSでチェックしてみると、やはりその通り。どうにも地図読みが甘くていけない。稜線に戻ることも考えたが、藪漕ぎが大変そうなこと、雨が上がって増水の心配が消えたことから、このまま川原1号沢を下ることにする。もちろん、単独行では、こんなルート変更は絶対にしない。万一遭難した場合、救助隊に大迷惑をかけることになるから。しかし、今回はインヤンさんが同行しているので、万一の場合も何とかなるだろう。そう判断しての決断である。  
                

 岳之川は大した滝もなく、難易度2級。途中の林道出合までなら、コースも短いので1級であり、沢登り初心者を連れてくるのに丁度良いと思う。テクニカルな登りを楽しむような場面は全くないが、苔が美しくなかなかの美渓。但し、浮き石がやや多いので、それだけは要注意。登攀具は不要。

                                         (つづく)

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