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竹小舞掻き・その1
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 昨日10月1日から、土壁の下地となる竹小舞を掻き始めた。
 今回は、どんな人でも今日から竹小舞が掻けるようになる、「完全版・竹小舞作成マニュアル」。ただし、土壁マニア向け。

 10月9日、竹小舞3日目、試行錯誤の結果、1日よりも少し竹の本数を減らしました。竹の本数が、文中の本数と写真とで違っていますが、文中の方が最終採用方式です。
 12月15日追記:この記事を参考に竹小舞を組もうなどという無謀な方は、こっちの記事も合わせて参考にすると良いかも、です。

①材料の竹と棕櫚縄を準備する。 
1_20130405110554.jpg2_20130405110549.jpg
 竹は、小舞竹用の大量の割竹と間渡し竹用の少量の丸竹が必要。割竹には真竹という品種の竹が、丸竹には女竹または篠竹という品種の竹が適当。日本中に生えていて筍が美味しい孟宗竹は、肉厚過ぎるので使えない。
 今春、屋久島内をあちこち探しまわったが、手配することがどうしてもできなかった。隣の種子島は女竹の名産地らしいが、既に切り旬を過ぎていたため、結局香川県の村川商会さんから購入した。離島のため送料が製品代金以上になってしまったが、割竹に加工する手間を考えると、それでも自分で作らずに買って正解だったと思う。棕櫚縄も同店から合わせて購入。

②竹を、壁面の大きさに合わせた長さに、それぞれ必要本数分切る。
 (横棒+縦棒)×(間渡し竹+小舞竹)の4パターンあり。

3_20130405110551.jpg4_20130405110553.jpg
 まず、切る長さに関して。
 間渡し竹は、柱や土台の穴に突っ込むことになるので、壁の幅よりも4~6cm長く切る。細い丸竹や割竹を使う場合は良くしなって差し込みやすいので、多少長めに切っても大丈夫だが、太い丸竹はほとんどしならずに差し込みにくいので、やや短めに切るのがコツ。そして、間渡し竹に丸竹を使う場合は、断端はそのままで良いのだが、割竹を使う場合は、穴に差し込みやすいように、写真の如く断端の両脇を鉈で削って、幅1.5㎝ほどに加工しておく必要がある。今回、我が家の場合は、横棒用には丸竹を用意したが、縦棒用には割竹しか用意していないので、この加工が必要。
 小舞竹は、横棒については壁の幅よりも1cm短く切って柱に当たらないようにした。縦棒については、壁の高さよりも1.5cm短く切った(この理由については後述)。
 次に切る本数について。
 まず、間渡し竹は、上下左右、両端近くに1本ずつ立てて、中間部分は、大体約25~30cm間隔になるように配置する。今回、写真で示した幅が半間、高さが約2.4mの壁の場合、縦の間渡し竹を3本、横の間渡し竹を7本使った。
 そして、小舞竹。まず、割竹の幅は約2.5㎝である。そして、割竹と割竹の間隔は、後で棕櫚縄を編む時の作業のし易い間隔が、縦棒は3cm、横棒は2.5cm位であった。
 よって、縦棒の場合、全部で大体、壁の幅を2.5+3=5.5cmで割った本数が必要になる。そこから、間渡し竹になる本数を引けば、小舞竹の本数である。
 横棒の場合は、壁の高さを2.5+2.5=5cmで割ればいいのだが、その前に、3本の貫が間に入る分それを高さから引かないといけない。例えば今回は高さ238㎝の壁で貫の高さは10.5cmなので、(238-10.5×3)÷5で、約41本必要となる。そこから、間渡し竹の本数7本を引けば、34本が小舞竹の本数である。
 切る道具は、竹用のノコギリが用意できれば最高だと思う。

我が家のまとめ(半間の壁一面について準備する竹の種類)
 (計算予測と実際とは多少違っています。)
 間渡し竹の横棒:丸竹、壁の幅+40㎜、7本
 間渡し竹の縦棒:割竹、壁の高さ+60㎜、3本、断端の加工必要
 小舞竹の横棒 :割竹、壁の幅-10㎜、31本
 小舞竹の縦棒 :割竹、壁の高さ-15㎜、12本


③棕櫚縄を、必要本数分切る。
 間渡し竹と貫に巻きつける棕櫚縄を、それぞれの本数分カットする。長さは、間渡し竹に巻きつける縄は間渡し竹の長さの約2~2.1倍、貫に巻きつける縄は貫の長さの約6倍必要。但し、例えば貫が90cmとすると、縄の長さは5.4mになるが、長さが3mを超えると縄を編む時の作業効率が落ちるので、2.7m強(結び目の分少し長めにカット)を2本つなぐとか、1.8m強を3本つなぐようにした方が良い。
 あと、棕櫚縄の末端はすぐに見失いやすいので、切った後無造作に下に置かないように注意。あとで末端がどこに行ったかわからなくなり、泣きを見る。

④壁面の柱の間に、貫を上中下3本通す。
5_20130405110554.jpg6_20130405110634.jpg
 貫の長さは、壁の幅よりも約6~7cm長くする。これを仮置きして、両側の柱より飛び出した部分が左右同じ長さになるようにして、両端に鉛筆で印をつける。柱に開けてある穴に貫を突っ込み、先程の両端の印を目印に(左写真)、貫をど真ん中に持ってくる。その位置で両側にくさびを打ち込んで固定(右写真。写真は、くさびが上下反対に打ってます。斜め下の方向に打ち込むように、くさびの直角部分を上におくのが正しい打ち方)。飛び出しすぎたくさびは、のこぎりでカット。

⑤柱に穴を開けて、横棒となる間渡し竹(丸竹)を7本突っ込んで固定する。
7_20130405110632.jpg8_20130405110634.jpg
 先にも書いたように、間渡し竹の本数は、間渡し竹と間渡し竹(ないし貫)の間が25~30cm位になるような配置を考えて決める。間渡し竹が少ないと強度的に不安だし、逆に多すぎても縄張りが大変。
 穴の位置は、今回は、貫の上下10cmの所5ヶ所(下の貫の下側は狭いので省略)と、貫と貫の中間地点(貫の端から39.5㎝)の所2ヶ所。
 柱の中心線上その高さの所に、インパクトドライバーで直径15㎜の穴を開ける(左写真)。穴を開ける際、どちらか片方のみ深めに(3~4cm)穴を開けて、そちらに丸竹を突っ込んでから、もう一方の穴(こちらの深さは2~3cm)に通すのが、必要以上に深く穴を開けすぎないコツ。
 右写真は、ここまでできたところ(以下の出来上がり写真は、特に記載がない限り、全て屋内側から撮った構図になっている)。
 
我が家のまとめ(柱にあける穴の位置)
 上の貫の上14cm
 上の貫の下14cm
 上と中の貫の中間39.5㎝
 中の貫の上14cm
 中の貫の下14cm
 中と下の貫の中間39.5㎝
 下の貫の上14cm


⑥梁と土台に穴を開けて、縦棒となる間渡し竹(割竹)を3本突っ込み、さらに3本の貫に釘で仮固定する。
9_20130405110632.jpg
 ここで注意するのは、壁の屋外側に立って作業するということ。つまり、貫の屋外側に間渡し竹を配列することになる。これは、貫伏せをする面を屋内側にさせるためである。
 (今回は縦の間渡し竹は、真ん中のみ丸竹を使っているが、単なるミスで本来は割竹の予定。)
 穴の位置は、左右の端からそれぞれ10cmの所、及び、真ん中の所。但し、今回は、ど真ん中の位置には、土台にボルトが止めてあって穴を開けられなかったため、少しずらした。こういう時は臨機応変に対応しないといけない。もちろん、貫の厚みがある分だけ、穴の位置が梁や土台の中心線よりも少し屋外側にずらした方が、スムーズに入る(写真)。ただ間違えて中心線上に穴を開けても、割竹はしなるので、問題なく入ることは入る。
 穴に突っ込むにあたっては、割竹なら十分にしなるので、丸竹の時のような苦労は少なくて済む。竹の向きは、常識的に、竹の表面が外側に向くように並べる。
10_20130405110635.jpg11_20130405110720.jpg
 さらに、この3本の間渡し竹を上、中、下三ヶ所の貫に釘でしっかり固定する。ただし、割竹にいきなり釘を打つのは困難なので、事前にインパクトドライバーで、釘の太さ(直径1.5㎜ほど)の穴を、貫の真ん中の高さの位置に、計3ヶ所開けておく(2,3枚目写真)。これは、割竹を既定の長さにカットするときに、同時に作業しておいた方が工程的にスムーズかもしれない。
12_20130405110718.jpg13_20130405110720.jpg
 左写真は屋外側から、右写真は屋内側から。

我が家のまとめ(梁と土台にあける穴の位置)
 左の柱から10cm
 左右の柱の中央42cm
 右の柱から10cm
 (但し、土台のボルトの位置と干渉する場合はずらす必要あり。)


⑦横棒となる小舞竹(割竹)を全て、上から下へ、棕櫚縄で固定していく。
14_20130405110722.jpg15_20130405110720.jpg
16_20130416195302.jpg17_20130405110802.jpg
 ここで屋内側に立ち位置を変える。縦棒が屋外側に並ぶので、横棒は屋内側からでないと並べられないからである。今回の写真もほぼ全て屋内側から撮影したもの。
 真ん中の間渡し竹の上端に固結びで棕櫚縄を固定。縄が土壁から飛び出さないように、余分な端は短くカットし、結び目は竹の上にのせずに隙間に入れる。その後は写真の要領で、横棒となる小舞竹を上から下に一つ一つひたすら編み上げて行く。竹の向きは、やはり、竹の表面が外側を向くように。一回一回、指に力を込めて、グイグイと小舞竹を引き付ける。隙間がほぼ等間隔になるように気を付けながら。縄が短くなったら、固結びで継ぎ足して続ける。結び目は、なるべく壁面から飛び出さないような位置に持ってくる。下端まで行ったら、しっかり結びつけて終了。
 以上のことを左右の間渡し竹にも繰り返す。つまり、全部で3回する。

我が家のまとめ(横棒の本数)
 梁→小舞竹2本→間渡し竹→小舞竹2本→貫(上)→小舞竹2本→間渡し竹→小舞竹4本→間渡し竹→小舞竹4本→間渡し竹→小舞竹2本→貫(中)→小舞竹2本→間渡し竹→小舞竹4本→間渡し竹→小舞竹4本→間渡し竹→小舞竹2本→貫(下)→小舞竹3本→土台


⑧縦棒となる小舞竹(割竹)を全て、3本の貫に釘で仮固定する。
18_20130405110805.jpg19_20130405110804.jpg
 今度は、縦棒なので、再度屋外側からの作業。縦棒となる小舞竹を貫に打ち付けて、作業の効率化を図る。
 まず、小舞竹を上端を梁にくっつけ、下端は土台との間に隙間ができるように(左写真)位置決めする。これは土壁の乾燥過程で、土が自分の重みで下がってくる結果、最下部にひびが入ってしまうのを予防するためらしい。
 釘を打つ前にインパクトドライバーで、釘の太さの穴を、貫の真ん中の高さの位置に、計3ヶ所開けておくのは、⑤でも書いた通り。
 それから、等間隔に小舞竹が並ぶように気を付けながら、貫に釘で打ち付けて行く。これを上・中・下、全ての貫に対して行う。

我が家のまとめ(縦棒の本数)
 柱→小舞竹1本→間渡し竹→小舞竹5本→間渡し竹→小舞竹5本→間渡し竹→小舞竹1本→柱


⑨縦棒となる小舞竹(割竹)を全て、左から右へ棕櫚縄で固定していく。
20_20130405110804.jpg21_20130405110839.jpg
 横棒なので、またまた屋内側に戻っての作業。
 一番上の間渡し竹の左端に、固結びで棕櫚縄を固定。その後は⑥と全く同じ要領で、縦棒となる小舞竹を左から右に一つ一つひたすら編み上げて行く。右端まで行ったら、しっかり結びつけて終了。
 以上のことを全ての間渡し竹(7本)と貫(3本)に対して、合計10回繰り返す。
 この⑧の作業は、竹と竹の隙間が狭くなり、指を通しにくいので、左写真のような太い針金で作った道具を用いると便利。針金の手元側に髪を束ねる太めのゴムを付けて、手首に巻き付けているが、これだと落とすことなく使える。中写真のように、裏側から棕櫚縄をほじくり出すようにして使う。
 貫に対して巻きつけるのは一人で行うのは非常に難しいので二人組で行う。つまり、裏側(屋外側)にもう一人立ってもらって、両側から縄をバトンタッチしながら編んでいくのである。
22_20130405110841.jpg
 以上で完成、と言いたいところだが、実は、本日は4時間かけても⑧の途中で時間切れ。1面すら仕上げられず・・・。
 ちなみに、我が家はこれを全部で150面。先はまだまだ長い。


23_20130405110839.jpg24_20130405110843.jpg
 今日のうちの子供たちの遊び。砂と水でカレーライスを作ったらしい。

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| | 2011/10/04/Tue 00:16 [EDIT]

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