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下地窓作り・その1
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 「下地窓」
 土壁の下地である竹小舞を、あえて一部土を塗らずに残しておき、窓のように仕上げた物。伝統的な和風建築の工法として、茶室に多く用いられる。
 
 佐賀で土壁研修をした時から、せっかく自ら竹小舞を組んで土壁を作るのならば、家のどこかに下地窓を作ろうと思っていた。義母とも相談し、和室の床の間に作ることに決定した。

 ただ実際作るに当たっては、生の竹を壁土で覆わずそのまま露出しておくと、数年で腐って駄目になってしまうらしい。腐らせないためには、竹を燻す(いぶす)か炙る(あぶる)必要があるそうだ。
 ネットで探すと、旧家の囲炉裏の上で、100年くらいかけて自然に燻された煤竹というのがあった。が、その希少価値から一本数千円から数万円もする。そんなものを買うお金はないので、自分で即席で燻し竹を作ることにした。「自分で作れる物は自分で作る」、これが今回の家造りに当たっての僕のポリシーの一つでもあるのだ。
 問題は、どうやって燻すかである。3年前に購入してから一度も使っていない燻製器が家の物置に転がっているが、最長でも50cmのものしか入らないから、論外。長さ3mの竹を燻すには一体どうしたらいいのだろう。ネットで調べても、大掛かりな窯を作る方法は載っているが、手頃な方法がでてこない。1時間ほど頭をひねった末に、土地の五右衛門風呂の煙突を利用することを思いついた!
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 まずは下準備。熱せられた竹が破裂して煙突を壊してしまわないように、節の所で一つ一つ穴開け。
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 燻す前に炙って油出しをしておくと、効果が高いということで、まずは炙り。しかし、現場に炭がなく、焚火で試みたら、あっという間に竹に火が付いてしまった。そこで炙るのは断念し、燻すだけに。
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 竹を煙突に挿入する。
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 いつもの煙突の高さではまだ足らず、50cm延長ダクトを付けて、何とか無事3mの竹が収まった。空焚きにならないように、風呂釜に200リットルの水を投入。そして、炉内に、家造りででてきた大量の端材をぶち込み、着火。
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 端材が雨で濡れていた関係で、いつも以上にモクモクと煙が出てくれて、これは期待できるかも。(でも、この煙の大部分は水蒸気であることが、後に判明。)
 2時間後、風呂の水が熱湯になってしまい、これ以上焚くと風呂釜が傷みそうだったのでいったん中止。数時間かけてお湯を冷まして、さらに追加の水も投入して、2回目の火焚き。こんな作業を11月5日から7日にかけて合計5回実施。
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 8日、煙突を開けて、いざ取り出してみると、ありゃりゃ、真っ黒助。これじゃあ、まるでペンキで塗ったようで、燻し竹には見えない。失敗作。残念だけど、やり直し。
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 翌週は、煙突を適宜開けて、中の竹の様子を覗きながら、まずは2回実施したところで取り出してみた。今度はちょっと薄すぎるか。
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 もう1回煙突に入れ直して、合計3回燻してできあがったのが、これ。今回は丁度良い感じの飴色で、色むらが自然の模様のように風雅に仕上がっている。これなら、和室の下地窓に使っても恥ずかしくないだろう。自ら合格点を出す。


 以上の燻し竹作りをしていたのが、昨年11月の上旬から下旬。でも、和室の大工工事が遅れていたので、これまでずっと下地窓の竹小舞だけは組めずにいた。
 なぜ、ここだけ工事が遅れていたのか。別に大工さんがさぼっていたわけではなくて、部屋の仕様が異常に凝っているためだ。僕自身、家造りに対するこだわりは相当な物だと思っているが、設計をお願いしている義母のこの和室に対するこだわりはそれ以上である。お茶室として使っても恥ずかしくないような本格的な作りにしているらしいが、一体どんな物ができあがるのか、施主の僕自身イメージしきれていない。
 昨年末、ようやく、和室の床柱周囲の工事が完了。いよいよ竹小舞を組めるようになった。

                              

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