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大直し塗り
書斎から
 この荒壁の色と柱の色、そして窓からのぞく草木の色、これらの対比が好き。
 
 11月11日から始まった荒壁塗りは、表塗りも裏返し塗りも、和室と玄関周りを残してほぼ終わってしまった。左官屋さんは2人だけだったのに、わずか10日足らずの早技だった。
 僕も暇を見ては連日通って泥を塗っていた。最初は泥遊びレベルだったが、慣れるにしたがって、まず、壁面をそこそこ平らに仕上げることができるようになってきた。次いで、手を汚さずに作業できるようになった。(最初は、鏝の裏だけに泥を載せようとしても裏表両面に大量の泥がくっついてきて、鏝を持つというより、泥団子に手を突っ込んでるような状態だったから。)やがて、床に泥をほとんどこぼさずにできるようになってきた。大分うまくなった気ではいるが、やはり左官屋さんとはスピードが決定的に違う。僕がどんなに頑張っても、プロの3分の1~4分の1。だから結局、僕ら家族で仕上げた荒壁は、10面ちょっと。表裏両方やって1枚とするなら、5~6枚だけ。家全体の5%にも満たなかった。
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 ところで土壁は、一度に分厚く塗ろうとせず、手間はかかるが、薄く塗るのを何回も繰り返すのがきれいに作るポイント。そして一回泥を塗った後は、次に塗る前に、これ以上ひび割れない所までとにかく十分乾燥させることが大事である。
 最近の雨続きの空模様で心配であったが、家の風通しが良いせいか、思った以上に土の乾燥が進んでくれている。お陰で御覧のようなひび割れ具合。柱際なんかは収縮のあまり隙間があいて、隣の部屋から光が漏れてくるほど。
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 ちなみに、土の重みでたわんでいた2階の斜めの壁は、左写真のように、縦貫の表裏に、半柱を立てて、それをネジでつなげることで1本の間柱のようにして、対応した。もう全然たわまなくなった。(大西さん、田崎さん、ご心配下さり、有難うございました。)右写真は書庫の窓からの眺め。

 荒壁塗りから3週間が経った12月2日から、大直しに入っている。
 大直しとは、簡単に言えば二度目塗り。荒壁でひび割れている所の隙間を埋めたり、極端な凹凸を均したり、貫部分の補強をしたりして、中塗りの準備をするのが目的である。大直しの塗り厚は、表、裏各1センチ強ずつを見込んだ。これまでにできた荒壁の厚さが4センチ弱だから、大直しが終わると、壁は6センチまで厚くなる。これに、中塗り、仕上げ(漆喰)と塗り重ねていき、最終的には9センチ近い厚さの土壁になる予定。大直しに使用する土は、ほぼ荒壁土に準じたもので良いが、それに砂を混ぜることもあるらしい。
 ところで、我が家の外壁は、屋久島が日本一の降水量である関係で、仕上げの漆喰を塗る前に耐水シートを張ったり、モルタルを塗ったりと色々するのだ。だから、中塗りが多少凸凹してようが構わない。なので、外壁の大直しには、荒壁土をそのまま使うことにした。
 が、室内の壁は、漆喰を塗る前の中塗りの段階で、完璧な平面であることが要求される。ということは、大直しでも、ある程度表面を平らにし、周りの隙間も小さ目に仕上げておいた方が良いだろう。とすると、粘性が強い屋久島の荒壁土をそのまま使うのは、ためらわれる。収縮を弱めるために、少し砂を混入した方が良さそうだ。どの位の比率で混入するのが良いのか、いろいろ調べたり専門家にうかがったりしたが、やはり、「これ」という答えは得られなかった。
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 そこで、こんな感じで荒壁土に砂を少しずつ混ぜて、例の如く自分でコネコネ試行錯誤してみることに。
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 左写真は、左から、山砂を(荒壁土の)2割混入、4割混入、6割混入、8割混入、荒壁土そのまま。右写真は、左上が海砂2割混入、左下が4割混入、中上が6割混入、中下が8割混入、右が荒壁土そのままである。
 塗ってから3日しか経っていない時の写真なので、今後乾燥するにつれてさらに収縮が進むとは思うが、やはり、少しでも砂を混ぜると収縮、ひび割れが減っているのがわかる。ただ、砂の量を増やしても、さほど変化は目立たない気もする。柴さんと検討した結果、室内壁の大直しには、海砂を荒壁土の1/3混入したものを使うことにした。
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 室内側は、藁すさだけの貫伏せでは多少不安が残ったので、さらなる補強のために、大直しの時に寒冷紗を入れることにした。京都の中内建材店さんのクレモナ寒冷紗を頼んでみたら、薄くて丈夫で非常に使いやすい。寒冷紗なんてどれも同じと思っていたが、さすが、土壁専門店の作る寒冷紗である。100円ショップで園芸用の寒冷紗を買ってきて、それを切って使うなどという、ケチったことをしなくて良かった。クレモナが、土に還りにくい化学繊維な点だけは、僕のポリシーに反しており残念だが。
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 スプレーで壁を湿らせて、付きをよくしてから、貫部分に寒冷紗を貼って、土を塗り重ねていく。プロの左官屋さんでも、荒壁の時に比べると、寒冷紗を切ったり、より丁寧に仕上げようとする手間で、1面仕上げるのに相当時間がかかっている。今週いっぱいは大直しにかかりそうである。

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