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中塗り土作り・その1
中1
 昨年末から、中塗り土の仕込みに入っている。中央は今回土篩いに奮闘してくれたTさん。先々月屋久島に移住したばかりなのに、早速我が家の土壁作りの貴重な戦力になってくれている。感謝。

 中塗り土は、仕上げの漆喰の下地になる物(言わばお化粧におけるファウンデーション?)だし、中塗りだけで仕上げにすることもあるので、荒壁のようなひび割れが入らず、塗り上がりが滑らかな表面になることが要求される。そして、我が家の場合、玄関と和室という最重要スペースを中塗り仕上げにするので、色合い的にも美しいものであることが望ましい。
 屋久島で手に入る材料は、湯泊の赤土(砂混じりの粘土)、小瀬田の白土(粘土混じりの砂)、そして、山砂、海砂。これらをどんな配合比で混ぜるのがベストなのか。昨年の夏休みに、土壁の自由研究をしていた娘と一緒になって、研究していた。
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 試作品がこの9種類。左上端のがいいかなあと思ったのだが、義母の知り合いの土壁専門の左官屋さんに現物を送って見てもらった所、見事にダメ出しを食らってしまった。どうやら①砂の粒が大き過ぎるのと、②鏝で塗ったのではなくて手で塗りつけたというのが見破られて、却下らしい。なかなか厳しい。

 早速対応策を考える。
 ①砂に関しては、あちこち駆けずり回った結果別の候補が見つかり、近日中に何とかなりそう。
 ②とりあえず今ある材料で、今度こそきちんと鏝を使って、家の荒壁に塗りつけることにしてみた。ところが、実際に壁塗りした所、発酵していない粘土(と砂と揉みすさを混ぜたもの)では、粘着力がほとんどなくて、壁に塗った途端に、ボタボタと剥がれ落ちていくのだ。夏休みに試作した際には、水平に置いた型枠の中に詰めただけだから気づかなかったが、垂直の壁面に塗りつけるには粘着力が大事になってくる。そのためには、やはり中塗りと言えども、土はある程度発酵させておかないと使い物にならないようだ。
 ならば、大量に余っている荒壁用の土を流用すればいいのではないか、と考えた。確かに発酵は十分に進んでおり、粘り気は申し分ない土だが、それはできないのだ。なぜなら、荒壁土には、最長6~7センチの太い藁すさが入っていて、仕上げの下地として滑らかな表面を作り出すためにはこの藁すさが邪魔になるから。
 中塗りには中塗り専用の、揉みすさという細かいすさを使わないといけないのだ。この「揉み」すさ、昔はいちいち藁を手で揉んで作っていたのだろうか?そんな手間暇を考えるとさすがに自作にチャレンジする気にはなれず、佐賀県の田崎さんに手配していただいた。
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 左側が入手した揉みすさ、右側が自作した藁すさ。きめの細かさが一目瞭然。

 そういった訳で、新たに中塗り用に赤土の仕込みを始めた。これを最低一ヶ月間は発酵させた後、再度いろいろな配合比で白土や砂と混ぜ合わせ、中塗り土ができあがる。中塗り開始が2月下旬予定だから、試作品を作って乾燥させたりする時間を考えると、そんなにのんびりやっている余裕はない。
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 僕は年末は仕事だったので、土篩いはバイトの方々を中心に頑張ってもらった。子供たちも大活躍。
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 土篩い機も併用したが、基本はやはり手で篩った方が速かったらしい。
 最初は、荒壁土作りの際に余って升の手前に積み残しておいた赤土、これを削って篩っていた。が、この赤土はこの数か月間に何度もユンボで踏み固められたため、まるで土間の三和土(たたき)のように固くなってしまっており、そう簡単にはほじくり返せない。バールで叩いたり奮闘するが、途中であきらめ、湯泊までもう一回赤土を採取しに行くことに。ユンボで掘って、軽トラで3往復してもらった。悔しいけれど、いざという時はやっぱり重機に頼ってしまう。
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 2日目からは小雨が降ってきたが、Sさんがブルーシートで即席のキャノピーを作り、皆この中に入って作業していたとのこと。さすがSさん、有り合わせの物で、なんでも器用に作り出してしまう天才!(以上全て伝聞。僕が不在の間に頑張ってくれた皆様、ご苦労様でした。)
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 12月29日、予定の倍の3日間で、何とか30センチ分の土を篩い終わる。ちなみに、今回は、篩いながら、途中途中で揉みすさを混ぜていった。出来上がりはこんな感じ。

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