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中塗り土作り・その2
中14
 昨日の記事の続きで、中塗り土の仕込みについて。
 
 12月29日で、中塗りに使う赤土(砂質粘土)の土篩いと揉みすさとの混ぜ合わせは終わった。あとは水を入れればいいのだが、今回、ただの水を入れるのではなくて、一工夫してみた。
 去年荒壁土を作った時は、真夏の炎天下で3か月間発酵させた。しかし、今回の中塗り土は、氷点下には決してならない屋久島、しかも島内で最も温暖な尾之間とは言え、時期が真冬で、しかも1ヶ月半しか発酵期間がない。なんとか発酵のスピードアップを図れないものか。そこで、既に発酵済みの荒壁土の菌を移植することを考えた。と言っても、昨日書いたように、荒壁土には藁すさが大量に入っていて、そのまま中塗り土に混ぜ合わせることはできない。どうしたものか。


1_20130321162423.jpg2_20130321162427.jpg
 升の中に大量に余っている荒壁土。このところ雨がなかったので、土は乾燥が進み、岩のようにカチコチに固まっている。
3_20130321162428.jpg4_20130321162426.jpg
 そこで、50メートル離れた水道からホースを3本つないで、大量に水をかけ土をうるかす(東北弁)。少しは軟らかくなった頃合いにスコップで掘り出す。
5_20130321162428.jpg6_20130321162452.jpg
 掘った土をバケツに詰めて、水を入れ、カチコチの土塊を木の棒で何度も繰り返し突いて、軟らかくて小さな塊になるよう砕いていく。
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 升の中に、5mmの目の篩をセット。(荒壁土は1㎝の目の篩だったが、中塗り土はキメが細かくなるよう、5mm。)そこにバケツの中身をぶちまける。
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 それだけでは、まだまだ粘っこい土塊は下に落ちないので、ホースからジェットシャワーを当てながら、手で丹念に土塊を揉みほぐす。最後は、洗濯板で汚れ物を洗う時のように、土塊を篩の金網にゴシゴシこすりつける。こうしているうちに、藁すさに粘りついていた土が水に溶け、泥水となって下に落ちていく。
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 最終的には、発酵菌がたっぷり入った細かい土と水だけが升の中に入り、篩の上には藁すさ、落ち葉と比較的大きな粒の土が残るという訳。
 と書くのは簡単だが、実際はかなり大変な作業だった。まず、途中で水を出したり止めたりするのにいちいち50m先の水道まで歩いて行かないといけない。その上、数分間水を流し続けているとホースのつなぎ目が外れてしまい、これもまたいちいち直しに行かないといけない。土は固いし、重いし、残った藁も畑予定地に捨てに行かなきゃならない。何より、自分はまだ、左手の指を固定していて、ほとんど右手しか使えないのだ。
 結局以上の作業を、升の中の8か所で、1か所につきバケツ6杯分ずつした。(12/31に家族と12杯、家族が実家に帰った後の1/6、7午前は僕一人で36杯した。)48杯分の荒壁土を入れたところで、大体水もいっぱいになってきたので終了。
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 後残るは、土こね。夏場でないので防寒用に、ウエットスーツと沢登り用ネオプレーン地下足袋を着用。升の中に入り、水と土と揉みすさがよく混ぜ合わさるよう、ひたすら足踏み歩行をする。3×4mの升の中を、横向きに一回、縦向きに一回歩いたところで、終了。(1/7午後)
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 出来上がりはこんな感じ。ああ、半年前の荒壁土作りのデジャヴだ~!

 今回、気づいたこと。
 ①篩った土を升の奥に投げ込む段階で揉みすさを少しずつ混ぜておくと、最後に一気に全部の揉みすさをかぶせる方法と比べて、均等に混ぜ込むのが楽。
 ②土に水を入れる前に、篩い終わった土を踏んではいけない。大人の体重で踏まれた土は、すぐに固くなって水が浸透しなくなる。水と良く混ざるのは、あくまでも篩ったばかりのフワッとした土だ。
 厳密に言えば、土を篩う作業を升の中で行うと、どうしても篩の周囲の土が踏み固まってしまう。だから、できれば升の外で土篩いをすればいいのだが、そうすると、升の中に土を投げ込む作業がちょっと大変になる。どちらをとるか、悩む所だ。
 ③土に水を入れて混ぜると、土は当初の半分の体積に減る。今回深さ30㎝の土が15㎝になったが、これ位の量、ないしは最高でも20㎝位までが、大人が歩いて混ぜ合わせるのには丁度良い。と言うか、深さがたった15㎝でも、粘土質の泥の中を歩くのは相当の運動になる。僕は歩いている内に汗だくになり、ウエットスーツ→長袖シャツ1枚→最後は上半身裸になってしまった。昨年の荒壁土作りの時のように、枡いっぱいに土を作ろうとして、40~50㎝の深さまでにしてしまうと、とても人力では混ぜ合わせることができなくなり、ユンボ頼みになってしまう。
 ④篩にバケツの中身をぶちまける時、欲張りすぎずに一回一杯ずつにするべき。僕は作業の効率化を図ろうと、一度に二~三杯ずつ入れていたのだ。そうすると篩の上は山盛りの土塊だらけで、シャワーで水を当ててもとても下には落ちて行かず、行き場のなくなった泥水が藁すさとともに上から溢れ出てしまう。気付いてはいたが、早くこの仕事を終わらせたいあまり、無視してそのままのやり方を続けたところ、最終的には結構な量の藁すさが升の中に混入してしまった。さすがにまずいと思って、後から気が付く範囲で手で拾い除きはしたものの、焼け石に水。これでは中塗りの時に、左官屋さんに迷惑をかけそうだ。やはり、面倒くさがったり、焦ったりして仕事をすると、後でかえって手間をとる羽目になるし、仕事の質も落ちる。以後気を付けたい。

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