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版築の炉壁・炉台試作・その3
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 昨日1月21日、先週作った版築の型枠を全て外して、御開帳してみた。
 
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 結構、うまくできていた。一つの層の中にも、粒子の大小によって沈降具合が違うため、色の濃淡模様ができている。

 でも、いくつか問題点も明らかになった。
 ①消石灰の粒が大きいのが混ざっていて、それが白い粒々として、目立ってしまった。まあ模様として見えないこともないが、本番の時は石灰をすり鉢で粉々につぶすなどの処理が必要そう。
 ②版築は硬いことは硬いのだが、やはり岩のように硬いとはいかない。特に一番上の表面などは、指で強く押すと軽く圧痕が残る位に軟らかい。側面も指でゴシゴシこすると、昔の砂消しゴムのように、ぽろぽろと粒子が落ちる。爪でこすると、あっさり削れる。もう少し砂質粘土の比率を多くすれば、しっかり硬くなるのかもしれない。これは、粘土と砂の配合比を変えて要再実験。
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 ③先週、突いてすぐに型枠を一部外した時の画像がこれ。真ん中のライン、左右両端にクレーターのような穴があいているのがわかるだろうか。これは、型枠に土がくっついてはがれてしまった部分。今回型枠を外した時はこのような傷は残らなかったので、時間をおいてから外せば大丈夫かとは思うが、もしそうでないとしたら型枠に土がくっついてこないように何らかの対策が必要。

 以上が薪ストーブの後ろの炉壁の版築の実験。


 本日1月22日は、薪ストーブの下の炉床の版築(というよりは三和土(たたき)のイメージ)作りの実験を行った。
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 型枠を昨日の内に作っておいた。
 床になるので、素足で触ってもあまりざらざらしないようにと思い、材料の粘土は砂成分の混じっていない平野(ひらの)の純(?)粘土を、砂はきめの細かい種子島の海砂を用いた。前回の炉壁以上に硬く固まらないといけないので、石灰は土の量の1/5と1/10という多目の2パターンを投入した。
 そして、床板との色合わせをどうするか。我が家の内装は降幡廣信さんの再生古民家のようなイメージでいるので、床や柱は柿渋と弁柄と荏油を使って古色仕上げにする予定でいる。炉床もなるたけその色に近づくよう、土に黒弁柄と茶弁柄を混ぜてみた(右写真。右が混入前、左が混入後)。
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 全部で6種類のサンプルを型枠に詰め、
han8_20130321152431.jpg
 後はひたすら叩く。
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 できあがりはこんな感じ。いくら叩いても、残念ながら前回のようにはしっかり固まらず、パサパサした粉っぽさが残ってしまった。これではとても炉床には使えない。薪ストーブ(200キロ近くある)を置いたとたんに沈んでしまうだろう。石灰を多くしたのにこの結果と言うことは、水分が少なかったせいという気がするが、粘土が悪かったのかもしれない。だとすると、平野の純粘土よりも、湯泊や小瀬田の砂質粘土の方が版築には良いということになる。土壁同様に、粒度分布が大切と言うことなのだろうか。

 ところで、三和土は、土と石灰のほかに、にがり(塩化マグネシウム)を入れた三つの材料を足して作るから三和土と言うらしい。で、この版築の炉床にも、にがりを加えた方が、薪ストーブ料理の水をこぼしたりした時の耐水性が上がっていいのかもしれない。そして、マグネシウムと言えば、苦土石灰は酸化マグネシウムが混ざった石灰らしいが、消石灰の代わりに苦土石灰を使うことでにがりを入れたことにはならないのか?疑問は尽きない。
 うーん、版築、なかなか難しい。いったんやり始めると、次々とわからないことが出てきて、版築で炉台を作る自信がなくなってきた。いざとなったらこっそりセメントを混ぜるという裏ワザを使おうか、そんな邪道の誘惑に駆られ始めている。


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