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小直し塗り
試し塗り1
 写真は、中塗りの実験。
 収縮が強い周辺部だけうっすら中塗り土を塗って、中央は下地の大直しがそのまま残っているのだが、これだけで一つの土壁アートと言えなくもない。
 
 3月頭から始まっていた小直し(2回目の大直しのことをこうも言う)が、ようやくほぼ終わった。
 今年になってから、大工さんたちが押し入れ内や壁のあちこちに作りつけの棚を作っている。そのため、一枚の大壁が数枚に細かく分断されてしまい、マスキングや壁塗りが格段にやりにくくなった。そんな訳で、左官屋さんたちは所々床に寝そべったり、頭をぶつけたりしながら頑張ってくれたが、最初の荒壁塗りに比べて倍以上の時間がかかってしまった。
 そもそも土壁を考え始めた当初は、荒壁、中塗り、仕上げ塗りの3段階だけのつもりで、大直しも小直しもする予定がなかった。(というより、知らなかった。)しかし、実際に壁を作り始めるうちに、一度に分厚く塗ってしまうと、乾燥後の割れや反り返りが大きくなって、美しく仕上がらないことがわかってきた。このため、一回の塗り厚を1センチ以内に抑えて、荒壁と中塗りの間に、大直し、小直しと、何回も塗り重ねる方針になっていった。このやり方は、手間も暇もお金も半端でなくかかるが、ここまで来たら徹底して最後まで突き進むのみである。

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 小直しの前に、布連打ちの最後の仕上げ。床の間周囲の細かいところにも手を抜かずに自分で全て打ち終えた。
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 小直しに用いた土は、大直しと一緒。荒壁土に対して、1/3の量の砂(建材店で購入したコンクリ作り用の普通の砂)を混ぜて追いすさをし、水を加えながら、足で1時間程こねて作った。雨が入らないようにブルーシートをかけていた荒壁土が、この半年で乾燥してカチコチに固まりかけた分、土こねは前回以上に大変だった。ちなみに砂の配合比だが、仕上げに近付く分、大直し土よりもう少し砂の量を増やしても良かったかもしれない。
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 出来上がった土を、写真の如く、先ほどの布連を塗り込むようにして、ちりじゃくりの内側のラインまで、塗る。今回、ここまで細かい仕事になってくると、最終的な出来上がりにも関係してきそうので、自分で塗るのは下駄箱や物置の中だけにしておいた。次回の工程では、中塗り土をちりじゃくりの中まで塗り込めるということになる。
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 小直しをした壁を、翌日裏側から見ると御覧の通り、竹小舞模様に水分が付いている。これは、2ヶ月以上かけて十分に乾燥した荒壁(+大直し)が、小直しの水分をぐんぐん吸い取ってくれている証拠。だから、今回の乾燥時間は荒壁に比べれば大分短くて済むのではないだろうか。今のところ、乾燥に1~1.5カ月を見込んで、来月半ばからいよいよ中塗り+漆喰仕上げに入ろうと思っている。

 その前にまず、中塗りの事前研究である。
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 先月の内に、谷山さんが、中塗り用の粘土と砂を様々な比率で配合し、それを小壁に塗り分けてみてくれていた。結果、我が家が使っている湯泊の砂質粘土はかなり粘りが強く、1.8~2倍というかなり大量の砂(非常にきめの細かい種子島の海砂)を混ぜて丁度良い(割れが入らなくなる)ということがわかった。
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 今月に入って、今度は柴さんが、2倍の砂を混ぜた中塗り土で、さまざまな技法の試し塗りを始めた。
 左上、押さえ仕上げ。右上、引きずり仕上げ(木鏝)。左下、ラフ仕上げ。右下、周辺は押さえ仕上げ、中央は引きずり仕上げ。(だったと思う。記憶あやふやですみません。)
 鏝さばき一つで、こんなに表情が豊かに変わるのが、土壁の魅力だと思う。世界に一つしかない、オリジナルの模様。
 押さえ仕上げは、のっぺりした印象だが、触ってもポロポロ砂が落ちることが少ないので、壁際で人が動くことが予想される和室と予備室に。その他は、土壁のテクスチュアがくっきり出てきて、より美しいので、玄関周りと書斎に採用しようと思う。


 ところで、土壁の家ということで、どうしても取り上げる機会が少ないが、忘れてはいけないのが、3人の大工さん。この家作りにおいて、毎日一番頑張ってくれているのは、僕でも左官屋さんでも設計士でもなく、大工の久保田さん、田原さん、寺田さんであることは間違いない。彼らの地道な仕事ぶりを少し紹介。
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 外壁周り。屋久島の強い風雨がかかりやすい1階下半分は、土壁を木で覆った。雨戸の戸袋もアルミでなく、木で作ってもらったのだが・・・、戸袋にこっそり刻まれた棟梁のいたずら!福岡ソフトバンクホークスのファンなのかなぁ?
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 1枚目。僕が知らない間に、妻はオールステンレスのこんな豪華なキッチンカウンターを注文していた!!これは毎日美味しい料理を作ってもらわないと。
 2枚目。2階、吹き抜け上部にある子供用勉強コーナー。格好良すぎ。これなら勉強もはかどる?
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 風呂好きの僕のたっての希望で、この家一番の贅沢、高野槇の浴室・浴槽。今はまだ壁が届いたのみなのだが、既に檜以上の良い香りが出ている。室内からのモッチョムの眺めが一番いいのも、この浴室。


 おまけ。子供たちの遊び、その1
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 一気に6m落下する、恐怖のパチンコ台。

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