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版築の炉壁作り・その1
赤と白5
 3月25日から版築の仕込みに入っている。
 採って来た土を土嚢袋に入れて放置していたら、雨にうたれて湿り過ぎてしまった。前回二和土の炉床を作った際の失敗を繰り返さぬよう、室内に広げて乾燥中。実際には写真に写っている約2倍の量を使用。石灰やセメントと合わせた重さは、約800キロにもなった。
 
1_20130117164659.jpg2_20130117164702.jpg
 これは湯泊の赤土採取現場。花崗岩が砕けたと思われる砂質粘土。(真砂土コンクリートの真砂土と比べると粘土が多目か?)荒壁や中塗りにも使用した、我が家の構造体となる土。ご覧の通り、ユンボでごっそり採取。
3_20130117164702.jpg4_20130117164701.jpg
 一方こっちは小瀬田の白土採取現場。火砕流の堆積物という、全国的にも珍しい土らしい。赤土に比べるとやや粘土分が少ない印象。こちらは、版築用にスコップでコツコツと採取。(どちらもちゃんと地権者の許可を得て採取しました。)
 東京や大阪といった大都会に暮らしていたら、街路樹の下を意識して覗き込んだりしない限り、土を一日一回も見ることなく過ごしているんだろうな。そして土がそこら中にあるこの屋久島でも、普段は土の色なんてほとんど気にすることなく通り過ぎている。でも、こうやって探してみると、場所によってこんなに色の違う土があるのが面白い。

5_20130117164658.jpg
 この二つの土の色をなるべく生かしつつ、下半分には赤弁柄と黒弁柄を添加して、こんな炉壁を作ろうと思う。下端は床の古色と合わせ、上端は壁の漆喰色と合わせながら、25の層で色のグラデーションを表現。夜明け前の黒から日の光の白に移っていくイメージでもある。
6_20130117164838.jpg
 このデザインを実現するために、半日かかって考えた土の配合表がこれ。
 土の素材感がより出るように、炉床の三和土と違って、砂を少し混ぜた。セメントを加えることの是非については大分逡巡したが、結局版築にもセメントを少量(1/12)入れることにした。
 そもそも、なぜ石灰は良くて、セメントはいけないのだろうか?確かに石灰の方が大昔からあって、より自然素材っぽいが、セメントだって、200年以上の歴史を有し、石灰岩などの天然の材料を使って作られるのだ。
 それでも僕がセメントを入れたくなかった理由は、古代と全く同じ製法の「純粋版築」を再現して、自己満足したいという気持ちが一つ。
 もう一つは、セメントのもつ過剰なまでの頑丈さに対する嫌悪感。
 東北地方太平洋沖地震後に瓦礫撤去のボランティアに行った友人の元設計士が、「建物が津波で全部流されてるのに、基礎だけはそのまま残ってるんだよねえ。基礎コンはすごいわ。」と語っていた。コンクリートのもつこの頑丈さは、裏を返せば、土に還りにくく、いつまでもゴミとして残ってしまうということになる。その土地を再開発しようにも、コンクリートを粉々に壊すのに莫大な処理費用が掛かってしまうのだ。
 もちろん我が家の基礎はベタ基礎だから、大量のコンクリートを使っている訳で、何を今更なのだが、それでも、「版築」となると話は別である。何せ家のリビングの中央に、「土」を使った芸術作品として鎮座するものが、実は未来永劫「土」に還らない建設廃棄物では、何とも情けない。
 だが、先週末、失敗作の二和土を壊しながら、あることに気付いた。セメントの量を少なくして、水も入れずに突き固めるのであれば、セメントはコンクリートほどには硬化しない。子供の力でも金槌を使えば容易に壊せ、粉々に砕けて土に還るのである。となると、セメントを使わないことにそんなにこだわる必要はないな、と割り切れた。
 
 それにしても、この配合表の細かさ。我ながら嫌になってしまう。
 緻密な計算をしているようで、結果が伴ってこないのがいつもの僕だが・・・。今回の版築は如何に?


 おまけ。子供たちの遊び、その3。
7_20130117164839.jpg
 その節穴はカメラのレンズのつもりなのか?
8_20130117164839.jpg
 これは滑走路のつもりなのだろう。


 いよいよ、4/13、15と版築作りを決行します。普段友達付き合いの悪い私ですが、今回は是非是非応援しに来て下さいませ。お願いします。m(._.)m

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