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版築探訪 ・ 民家の学校入学
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 4月7日、生まれて初めて本物の版築を見た。

 これまで版築の試作を重ねてきたが、実物の版築を一度も見たことがなかったので、自分のやっていることにどうにも自信が持てずにいた。
 今週末東京に行く用事があったので、本番前のラストチャンスとばかりに版築を見てきた。2点とも、現代日本左官界の革新的リーダー、挟土秀平さんの作品
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 まずは、丸井本店入口の新宿三丁目駅通路に並ぶ版築。
 道行く人は、これが「版築」だと知ってか知らずか、誰も足を止めることなく通り過ぎていく。が、僕には、実物を間近で見て触れられるだけでも屋久島から出てきた甲斐があったという作品だった。
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 見て触れて、いくつか気づいた点。
 1.表面に露出している粘土の粒が大きすぎると、粒が割れたときに、中の粘土の色と表面の顔料の色の違いが目立ってしまう。写真で判るとおり、この壁の色は、土本来の色で出したのではなく、黄土色の土に、白や桃色の顔料を混ぜ合わせて着色したものだと思う。(あくまでも僕の推測。間違っていたら大変申し訳ないです。どうぞご指摘下さい。)こういう不自然さを目立たなくするためには、顔料で着色する場合、土は1cm目ではなく最低でも5mm目の細かいふるいでふるってから使うのが良いと思う。
 2.こすれて削れやすい角は、やはり、面を取っていた。
 3.人混みの新宿の通路に作っただけあって、ちょっとやそっと触ったくらいでは全くボロボロ崩れることがなかった。この固さはやはり、セメントも少しは混ざっているのではないだろうか。もし石灰だけでこの固さを出しているのであれば、本当に凄い技術力だと思う。素人の私にはとても真似できない。
 
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 そして、日比谷のザ・ペニンシュラ東京。レセプションの後ろの壁が版築。図々しいなと思いつつ「写真を撮らせてもらっても良いですか?」と聞くと、嫌な顔一つせず「どうぞ」と言いながらスタッフが全員さっとどいてくれた。さすが一流ホテルの対応。
 作品自体は、新宿丸井の物とほぼ同じであった。
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 ここは、レセプションだけでなく、地下鉄駅通路からのアプローチの段階で、挟土さんの手になる塗り壁を堪能できる。
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 三尊石を配した枯山水の庭園風の空間もあり、モダンで豪華な雰囲気の中に、日本を強くイメージさせる。外国から来たお客さんなんかはこういうのを特に喜ぶのだろうか。



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 そして、4月8日、こちらのブログに刺激されて、民家の学校なる物に入学してしまった。
 新築の家がほぼ出来つつあるというのに、何故今さら古民家再生の勉強を始めるのか。周りに言われるまでもなく、自分でやってることが訳わからなくなりつつあるのだが・・・。
 今回の家造りを機に、子供の頃からやりたかった、伝統的な日本家屋造り、和風庭園造りへの情熱に火が付いてしまった。後半生のライフワークの中心は、沢登りとともに家・庭造りで行きたいと真剣に思い始めている。そちらへシフトしていくきっかけとして、入学した次第。
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 入学式と第一回目の講座は、満開の染井吉野に包まれた自由学園・明日館で行われた。ここは、旧帝国ホテルを手がけたフランク・ロイド・ライト(近代建築の三大巨匠と言われているらしい)が設計した作品。
 我が家の設計を手がけている義母が尊敬している建築家の一人がライトだそうな。その義母が良く口にするのが、「家のプロポーション」と言うこと。このプロポーションが、僕のイメージしていた和風建築と微妙なズレがあるような気がして、うまく表現できないながらどこか引っかかっていたのだ。が、この明日館の中に入ってみて、義母の目指す方向性が感覚的にハッキリとつかめ、我が家のプロポーションに関しても、あ、これがベストなんだと、すっと納得がいった。
 このことが、個人的には、今日の講座で一番の収穫だった。
 義母は決して有名な建築家ではないが、本当に凄い感性を持った人だと改めて思わされた。

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[98] iOS 7.1 にしたら、ロック画面が解除できなくなりました
iOS 7 先日、iOS 7.1 にアップデートしました。 それが原因なのか分かりませんが、なんともひどい不具合が発生したので報告します。 それは、 ロック画面が解除できない というもの。 私は、ロック画面は、こんな壁紙を使っています。 丸ノ内線 新宿三丁目駅から「マルイ本館」へ向かう通路の壁の写真です。iPhone のカメラで撮ってきました。左官職...  [続きを読む]
iPhone に四苦八苦のブログ 2014/03/24/Mon 00:08
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