スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
下地窓作り・その3
谷山さんと下地窓
 土壁の一つの象徴である、下地窓。
 和室の床の間に採用したのだが、6月14日、左官の谷山さんの手により完成した。
    →下地窓関連の記事、その1その2
 
 我が家は、ほとんどの部屋が、柱をむき出しにした真壁構造。これだと、壁に土を塗る際、柱と柱の間を一区画として、じっくり一つずつ仕上げていけば良い。
 ところが、四畳半の和室だけは、柱が壁の中に隠れる大壁構造。これだと、土を塗る際、柱で区切ることができず、部屋の四つの壁面をぐるっと一周一気に仕上げないといけない。まるで一筆書きのように。しかも、途中にアール(角が円弧状)の壁や床柱、下地窓など難易度の高いものが混ざる。だからと言ってゆっくり塗っていると、塗り始めと塗り終わりの乾燥具合が異なってしまい、うまくつながらなくなってしまう。
 そういった理由で一番難しい和室を、スピード勝負で塗れるよう、それでいてきちんと仕上げられるよう、様々に工夫を凝らした下準備がされていた。
1_20130117104314.jpg2_20130117104316.jpg
 まず、下地窓の型枠が、僕が昔作ったもの以上の精度できちんと作り直された。発泡スチロールは四隅のカーブ用。これもいい加減に作ったものではない。事前に設計士から左官屋さんに、直径70mmの円弧で仕上げるよう指示があったらしい。最近、施主が強迫神経症的に細かい所を気にしているが、施主以上のこだわりを見せる設計士に一同唖然。でも、美を追求し始めたらそこまで徹底しないといけないということか。
3_20130117104317.jpg
 そして、竹の隙間の細かいところもきれいに塗れるよう、下地窓専用の鏝を谷山さん自らワンオフで作成。
4_20130117104317.jpg
 塗っているところ。
5_20130117104317.jpg8_20130117105240.jpg
 出来上がり。
 竹を組む時、僕がきちんと垂直に立てられなかった所も、巧みな塗りで目立たぬようにカバーしてくれている。
6_20130117105240.jpg7_20130117105239.jpg
 床の間にも、ちゃんと計算通りの角度で日差しが入り込んでいる。
 期待していた以上の美しい出来上がりに、一同満足。

9_20130117105240.jpg10_20130117105241.jpg
 ちなみに、床の間の左のアールの壁。
 ここは昨年12月、鉈で左手を切る大怪我をしながらも、そのまま根性で小舞掻きから荒壁塗りそしてコンセントボックスの取り付けまで、僕一人で頑張った所。それだけにひときわ思い入れのある壁だったが、この角も繊細なアールで仕上げてくれた。これも、左官の柴さんが塩ビパイプを4分の1に割って作った、ワンオフの鏝使用。
 なんだかお茶会を開きたくなるような、素敵な和室が出来上がりつつある。

 おまけ
11_20130117105254.jpg12_20130117105255.jpg
 アールの壁を塗り終わった後、傷口が化膿して、手術→入院(左)。退院後も一ヶ月間、自宅で点滴治療。腕のギプスは枕にもなって、ああ便利便利。

Comment

管理人にのみ表示する


Track Back
TB*URL

Copyright © 源頭の風景を求めて・・・. all rights reserved.
Design by Pixel映画山脈

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。