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外壁塗り
外壁
 我が家は室内の壁面積が約300㎡弱、屋外の壁面積が板壁部分を除いて約80㎡弱。内壁に比べると大分面積が少ない外壁に関しても、春以降ちょこちょこと作業が進んでいたのだが、9月下旬に最後の仕上げである漆喰塗りがされた。

 外壁は当初、あちこち調べまくった結果、土佐漆喰を使おうと考えていた。土佐漆喰というのは、台風の上陸することが多い高知で作られる特殊な漆喰。原材料や製造法が一般の漆喰とは異なり、外壁に塗った場合風雨に強いとされている。これこそ、年間降水量日本一で、頻回に台風が上陸する屋久島向きの漆喰ではないか!
 ただし、一般の漆喰とは塗り方も違うらしく、土佐漆喰をきちんと塗れる左官屋さんというのは、本場の高知県内でも極くわずかしかいないらしい。そこで、こちらのブログの左官屋さんから、高知の土佐漆喰名人A様を紹介して頂き、直接電話で教えを乞うてみた。すると一言、「土佐漆喰自体は別に雨に強くない。水切り瓦と組み合わさって使われることで、効果が発揮される。」と。ヒエー、目から鱗。しかし、だからと言って、いまさら我が家の外壁に水切り瓦をつけて高知の建物風の外観にするのにも非常に抵抗があり・・・。
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 そんな折、版築作りで大変お世話になった建築家の遠野さんに、東京都心で数年前に土佐漆喰で建てられた家があると教えてもらった。これが偶然僕の実家のすぐ近くだったので、帰省のついでに早速自転車で見に行くと・・・。オフィスビルの間に突然出現する、「モダン和」という言葉がピッタリの素敵な民家。しかし、写真の如く、水切り用に鎧壁にしている(斜めの段々をつけている)にも関わらず、やはり、カビが浮き出ていた!東京の降水量でこのカビでは、屋久島では推して知るべしである。
 結局土佐漆喰はあきらめて、普通の漆喰(田川産業の「城かべ」)に油を混ぜて使うことにした。

 次の問題は、漆喰の下地である。
 当初は内壁と同様に、中塗りの上に直接漆喰を塗る予定だったのだが。設計士の知り合いで、土壁を良くやっている左官屋Yさん(左官コンクールで日本一になったことあり)の話では、中塗土ではなく、防水シートやモルタルをかませているらしい。多分雨対策上そうするのが望ましいのだろうとは思ったが、モルタルを使う点がちょっと引っかかった。「呼吸できる」という土壁の良さが、無くなってしまうようで。でも結局、権威に弱い僕は、Yさんに教えられたやり方をそのまま採用することに。
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 そのやり方とはまず、大直しの上に防水シートをはり、板を貼り・・・
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 再度防水シート、そしてラス(モルタル下地用の金網)を貼りつける。ここまでが準備段階で3月に終わっていた。
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 次に、モルタルを2回塗り重ねる。
 上写真が4月の1回目の塗り完了時点。(屋根の上のお二人はプロレスラーではなく、我が家の左官屋さんペア。)モルタルを毛嫌いしていたが、グレーの横縞模様が案外モダンで格好良い。屋根のモスグリーンともマッチして、このまま出来上がりでもいいかなと思ってしまった。
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 5ヶ月の間をおいて(この間主に内壁塗り)、これが9月中旬の2回目の塗り完了時点。2回目にはひび割れ防止のために全面にロール状の寒冷紗を張り巡らし、表面も真っ平らにした。横に長い壁は一気に塗り切れないので、途中で区切るために目地の棒を立てるなど、細かい作業が多くて予想以上に時間がかかった。
8_convert_20121017214148_20130102204719.jpg9_convert_20121017214209_20130102204720.jpg
 その後で9月下旬、いよいよ仕上げ。砂漆喰(漆喰2:種子島の砂1の混和物)を1mm厚で塗る(1枚目)。純粋な漆喰よりは少し色が灰色っぽい。追っかけで(半乾き状態ですぐに)油入り漆喰を2mm厚で塗り重ねて(2枚目)終了。
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 最後の漆喰塗りは、雨で湿度が高くてなかなか乾燥せず、平らな表面に仕上げるために夜中までかかって谷山さんが何度も鏝押さえをしてくれた。
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 雨が上がって日差しが回復すると、外には眩しいばかりの真っ白な壁が出現していた。 
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 壁が乾燥した所で、大工さんが来て、建物の四隅や中央部などに付け柱を付けていく(1枚目)。これは、大壁構造の外壁(柱と壁の隙間から風雨が染み込まないようにそうした)を、わざわざ真壁構造のように見せる(そっちのほうが和風伝統建築っぽい)ための一工夫。いわば、飾りである。
 全部付いた所で、今度はペンキ屋さんがやって来て、付け柱にキシラデコールを塗っていく。
 同時に、ブリキ屋さんが来て、梁の木口にブリキをかぶせる(2枚目)。

 出来上がりは、こんな感じ↓だよ。
玄関風景.jpg

 失敗すると目立つ外壁塗りには、僕自身は一切手を出さなかったために、ブログ記事はあっさり今日1回で終わり。
 だが実は、小面積の割には内壁以上に手間暇がかかり、左官屋さんと手元の方は長い間大変な苦労をされていた。本当に有難うございました。 



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