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最高の五右衛門風呂の設計
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 五右衛門風呂完成後丸3年、引っ越してからはほぼ毎週末、合計で50回位入ったか。
 自作風呂を沸かす回数を重ねる一方で、家では精巧な薪ストーブを毎日使っているうちに、我が家の五右衛門風呂の良い点、悪い点がいろいろと見えてきた。

 そこで、今回は大上段に構えて、「最高の五右衛門風呂」について薀蓄を傾けてみる。
 
 そもそも、最高とは何か?『沸かすのは簡単で、入って気持ちいい』、これに尽きると思う。
 今どき五右衛門風呂なんて、沸かしたことのない人がほとんどだろう。そんな人でも容易に沸かすためには、火を着けやすいことと、少ない薪でも効率よく短時間で沸くことが必要。
 そして、これが五右衛門風呂の真骨頂になる訳だが、体の芯から温まる風呂であって欲しい。そのためには、入浴中は熾火(おきび)でとろ火状態を維持し、途中で風呂釜が冷めにくいことが必要。


 そんな風呂にするために、設計上ポイントとなる点をいくつかまとめてみようと思う。もちろん最高の風呂を手に入れるためには、製作に余計な手間がかかるのは承知して欲しい。


1.炉室を2段構造にするべし。
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 我が家の炉室は上の写真の如く1段構造である。耐火レンガの上でそのまま薪を燃やしている。2段構造の炉室も見かけたが、薪の燃焼でできた灰を単に下に落とすだけの空間かと思い、僕の五右衛門風呂では採用しなかった。しかし、これだと、最初に火を着けて太い薪が燃え出すまで最低5分ほどかかってしまうし、段ボールや杉の葉などの焚き付けも大量に必要となる。もっとも、いったん着火してしまえば、ガンガン空気が入り込んでゴーゴー燃えてくれる。
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 一方こちらは、我が家の近所にできた製糖工場の釜戸。この様に中間にロストルという鉄の棒を並べて2段構造にすると、薪の真下から酸素が供給されることになる。これがスムーズな上昇気流を生じやすく、断然火が着きやすいのである。昨年末導入した薪ストーブ(ドブレ700SL)が、炉室の底面に吸気口があり、そのおかげであっという間に火が着くのを経験して、2段構造の優秀さに気付いた次第。
 ただし、2段構造のデメリットもいくつかある。一つは、風呂釜全体の位置が地面からかなり高くなってしまい、風呂に入るのが少し大変になること。もう一つは、特にロストルの隙間を空け過ぎると、熾火状態になった時に、灰だけでなく小さな炭まで下にこぼれやすく、熱効率が落ちることである。

2.炉室は十分な高さを確保すべし。
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 風呂釜一杯の水を沸かすには大体一抱えの薪が必要だが、炉室に十分なスペースがあれば、最初から全ての薪をぶち込んでおける。逆に炉室が狭くて薪があまり入らないと、沸かしている途中で何度も薪を追加しなくてはならない。
 では、薪をギチギチに詰めて入る炉室ならいいかというと、それでは効率が悪い。なぜなら、火で一番温度が高いところは炎の先端部分であるからして、薪と風呂釜の底との間にはある程度隙間があった方が良いからだ。もちろん、隙間が空き過ぎて炎が風呂釜に届かないなどというのは論外だが。
 積み重ねた薪の高さがおよそ15cm(写真は、薪が少し多過ぎ。ふろが熱くなり過ぎた。)、それに炎の高さを加味して、炉室の高さは最低でも25cm。個人的には30㎝位がベストと思う。

3.入り口に扉をつけるべし。
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 炉室の入り口の扉は、買うと結構高い。でもあった方が良いと思う。決して飾りなだけではなく、吸気量の調整に重要な役割を果たすからだ。
 風呂を沸かし始める時は、最大燃焼速度にすべくガンガン吸気するのが良いから、入り口に扉などはいらない。しかし、いったん沸いて、風呂に入り始めた時、あるいは次の人が入るまで間があくがこの間湯温を保ちたい時などに、とろ火状態を維持したくなる。こういう時には、入り口の扉で吸気量を微調整する技がどうしても必要になるのだ。
 もちろん、炉室を2重構造にした場合は、上下に2つ扉を付けなくてはならない。
 なお、写真のような上が曲線形状のものは格好は良いが、隙間を埋めるためのレンガ組みで苦労する。長方形タイプのものの方がお勧め。

4.煙道をつけるべし。
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 煙道の素晴らしさについては、過去の記事で何度も書いた。
 まず、煙の熱を回収することで火を沸かすスピードが速くなる。
 そして、入浴中は、腰のあたりの側壁が熱くなることで、体の芯から温まり、湯冷めもしにくい。腰痛にも効く。
 さらに、風呂釜が空気層に包まれた魔法瓶構造になることで、次の人が入るまでお風呂が冷めにくい。
 デメリットは、何より、作るのが大変なこと。

5.掃除口も作るべし。
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 煙道を作った場合は、掃除口も作らないといけない。というのは、煙の通り道にはどうしてもごらんのような煤がたまり、これが大量に溜まったまま火を使い続けると、いつか煤に着火して煙道火災になってしまうから。我が家のように何もない原野に作った露天の五右衛門風呂なら、煙道火災が起こっても大したことはない(森林火災になったら大ごと)だろう。が、屋内の五右衛門風呂なら、家一軒火事で焼失することになりかねない。
 よって、煙突同様、煙道内部も定期的に清掃できるように掃除口を作るべし。これは、一番下に掲載した設計図の如く、4箇所必要。もちろん、掃除する時以外は煙が逃げないよう閉鎖していなくてはならないから、何らかの蓋(レンガでも可か)が必要。

6.ダンパーはあってもなくてもよい。
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 ダンパーというのは、煙突の所で排気量を調節するための道具(写真、銀色の板状のもの)。とろ火状態を維持するためには吸気量だけでなく排気量も制限するのが本来なのである。
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 我が家の場合、薪ストーブの煙突(ストーブ天板から垂直に直出しで排気抵抗が少ないタイプ)には、後で自分で加工取り付けした結果、非常に効果があった。写真のダンパーはヤフオクで2000円程度で入手した物。こんな風に煙突に串刺しにし、回転させて使うタイプ。
 しかし、五右衛門風呂の煙突にはダンパーは付けていない。当初は付ける予定だった。が、確か1万円前後した写真の銀色の物は、一回コンクリートの上に落としたら割れてしまったのだ。やむなくダンパー無しで使い始めたところ、煙道部分の屈曲がかなりの排気抵抗になっており、入り口の扉で吸気量を制限するだけでも十分とろ火を維持できる印象があるため、結局付けていない。
 なお、経費削減のために、空気調節は高価な入り口の扉を付けず2000円のダンパーで済ませる(吸気量でなく、排気量だけを制限する)という方法もなくはない。が、そうすると、煙が逆流してうまく燃焼しない可能性が高く、お勧めしない。

7.煙突は高くすべし。
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 我が家の煙突先端は、炉室底面から3.5mの高さ。高ければ高いほど良いというわけでもないだろうが、この位の高さがあると、煙突内で十分な上昇気流が生じて、ゴーゴーと良く燃えてくれる。「煙突効果」と言うらしい。ちなみに、太さも大事で、うちは直径15cm。
 シングルの煙突よりはダブル(2重構造)の煙突の方が更に燃えやすいのだが、これは値段が五右衛門風呂本体価格以上に高くなるので、普通の人は採用しないと思う。

8.炉室に湯が入らないようにすべし。
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 湯船につかると当然ザバザバーとお湯が溢れる。細かいことだが、このお湯が炉室入り口側に流れないような工夫をしたい。僕は、風呂完成後にこの問題に気付き、後から炉室の蓋の上にセメントで庇を付けたが、残念ながら完璧には防水できていない。やはり、最初の設計の段階で考慮しておくべきであった。


 以上ですが、間違っている所等あれば、どんどん指摘して下さい。

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 ちなみに、これが、購入した五右衛門風呂に付いてきた設計図。大枠はこれでいいと思う。

Comment

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入ってみたいですね♪
お久しぶりのカキコです。

> 7.煙突は高くすべし。
モッチョムよりも高いじゃないですか(^_^;

G/W後半入島予定ですのでチョット寄せてもらおうかなぁ~♪
Pooh | URL | 2013/04/27/Sat 10:47 [EDIT]
沢帰りに、是非一風呂どうぞ。
自宅のパソコンが不調のため、お返事遅れてすみません。
5/3夕方~5/5いっぱいは、自宅に居ますので、その間なら入浴できます。
来られそうな日時が決まったら、こちらにメールください。
その際、できれば携帯の連絡先も教えてください。宜しくお願いします。
屋久島遡行人 | URL | 2013/04/30/Tue 08:20 [EDIT]
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| | 2013/05/01/Wed 00:02 [EDIT]

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