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小田汲川・屋久島沢登り記録
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 4/28~4/29、熊本から来たインヤンさんと小田汲川に行ってきた。
 
 4月28日。晴れ。
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 川の右岸にある高平の牧場から、藪の急斜面を降りていくと、10分ほどで丁度河口に降り立った。海に浸かってから、11:40遡行開始。
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 左写真、一発目の滝。これは登れず右岸のガレ場を巻き。途中で残置のロープがあった。結構、沢登りツアーに利用されているのだろう。
 12:20、県道の橋着。右写真は県道直下の滝。テクニカルで面白い。小田汲川全体を通して、この滝と同じような難易度Ⅲ級程度の小滝が、合計10箇所ほどあり、非常に面白かった。もちろん登れなければ、容易に巻ける。
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 但し、ご覧のように「茶色い花崗岩」が多いので、アクアステルスでは駄目。インヤンさんの技量をもってしても、こんな所すら突破できず、巻いていた。この沢は屋久島では珍しく、フェルトシューズが圧倒的に有利である。
 右写真、鬼の洗濯板。
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 なんだか、ゴルジュ地形になってきたと思ったら・・・
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 13:10、有名な小田汲大滝に到着。長さ30m、落差優に20mはあろう。ド迫力というよりも、日本刀のような妖しい凄味がある。おまけに右岸の岸壁がハングしており、かつあちこちにひびが入っており、今にも崩れ落ちてきそう。宮之浦川や小楊子川ともまた違う、実に陰惨な雰囲気の場所だ。
 左岸を巻く。踏み跡らしきものがあり、予想外に楽勝。20分で落ち口に降り立つ。
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 落ち口からの風景。
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 この滝は、真ん中のクラックのところを、手袋、膝サポーター、靴底のフリクションをフル動員して、何とかフリークライム。
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 やがて、行く手に何やら・・・。巨岩に行く手を阻まれ、さらにその奥には推定20m弱の2条の滝。14:40着。インヤンさんにトップを譲り、かなり手前から右岸を巻く。この巻きが垂直に近い壁をブッシュ頼りに登る感じで、ザイルこそ出さなかったが、結構しんどい。トラバースに移ると、やがて標高300mで右岸に合流する枝沢に行く手を阻まれる。川底に戻りたいが本流、枝沢共に垂直の壁なので、枝沢の上流に向けてさらにトラバースをしてから、安全な下降ルートを見つける。結局この巻きに1時間を要した。藪漕ぎが下手な僕がトップでなくて、まだ良かった。
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 16:05、3番目の大滝。推定10m。右岸巻き。流れのすぐ脇を行けて、割と容易。
 右写真、滝の直上は、こんな感じの見事な廊下地形。ツルツルの岩壁に左右を囲まれた、幅5m、長さ100m以上のプールが延々と続く。ここをスイスイ泳げたら、一体どんな気持ちだろうと思ったら・・・
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 プールのすぐ上に、またまたツルツルの滝がありました。つまり、このプールに入ったら、一生上がって来られないプールだったのです。おお、怖っ。
 これで、大きな滝は4つ出てきたから、地図を見る限り、もうおしまいかと思いきや、
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 16:30、もう一個ありました。鯛之川上流部の滝とそっくりな滝が。これは前半は小さく右岸巻き、後半は滝に降り立ち、端をブッシュを掴みながらクリア。
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 以上の大滝を超えると、突然沢は開けて、明るく伸び伸びした感じに変わる。標高400m二股(水量1:3)は階段状に並んだ岩が何とも開放的な気分にさせてくれる場所。この右岸に大きな岩盤があったので、ここでテントを張ることに。16:50、本日の行動終了。
 いつも通り、カレーを食べて21:20、就寝。


 4月29日、晴れ。
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 5:20、起床。6:55出発。
 昨日とは打って変わって、穏やかな渓相。隣の中瀬川によく似ている。
 標高455mにワイヤの吊橋の跡。標高470mにピンクテープが沢を横断。沢登りの記録がほとんど見当たらない沢の割りに、人の入った形跡は多数見つかる。
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 7:40、標高510m二股(2:3)着。右股へ。
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 標高640mの二股、支流の左股は流麗な滝(左写真)がかかる。8:35、標高670mの橋(右写真)に着。2年前に竣工したばかりの立派な橋。インヤンさんが林道終点見物に行ったので、30分休憩。
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 標高705mの最後の大滝は落差8m。右岸の階段状地形を登ったが、最後の1段だけからかった。空身で突破。9:50、標高745mの二股(2:1)を左へ。
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 この先、沢はどんどん「癒し度」を増していく。
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 これは左岸のブッシュ伝いに。
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 屋久杉の妙なる文様。そして、3本の杉のコラボレーション。
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 2枚目は、標高975mの三股(2:1:4)。11:25着。本流は右股。
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 その先は、ますます日本庭園風の景色。
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 しかし、標高1025mで、人工杉林の間伐された倒木が左右から沢を埋め尽くし始める。せっかく源頭の風景を堪能していたのに、最後の最後で興冷めなことこの上ない。標高1060mの林道出合まで沢を詰める予定だったが、やる気をなくす。右岸の杉林を登り、10分で林道に飛び出した。そこから5分の歩きで、12;10、ヤクスギランド線に。
 早速通りかかった車をヒッチハイクすると、なんとドライバーは「和民」の会長だった。朝の6時から宮之浦岳に登り始め、8時半登頂、12時にはもう下山してきたと言う。若者でもビックリのスピードだ。高平まで乗せてもらう間、いろいろな話をしたが、一言で言って「ポジティブ」、「成功者」のオーラ出まくりの方だった。


 小田汲川は難易度3級。過去の遡行記録が見当たらず、地図では大滝がいくつもありそうだったので、登攀具をフルに持って行ったが、結局全く使わなかった。前半は、陰鬱なゴルジュの中に大滝がいくつもかかり、圧倒される。後半は明るく開けた渓相で、最後は日本庭園風のナメ。屋久島でも、一本の沢で河口から源頭までここまで変化に富んでいるのは珍しい。テクニカルにも楽しめる場所が多く、いろんな意味で秀逸、お勧め。核心は2番目の大滝の巻き。ここは藪の密度は大したことないが、斜度がきつく、ルート取りを誤るとアップザイレンガ必要になろう。シューズはフェルトが有利。実力のあるパーティなら、装備を軽量化して日帰りも可能。


Comment

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やられました♪
今回狙ってたんですよー!
あの等高線見たら地図と空気読めないワタシでも誘われます。
日帰りの計画だったので、遡行人さんとインヤンさん2人で一泊なら
我々なんちゃってチームだと絶望的です。
意地の悪そうな前半ゴルジュと後半のギャップが素晴らしいです♪
Pooh | URL | 2013/05/01/Wed 23:50 [EDIT]
昨日は、沢帰りでお疲れのところ、わざわざご来訪有難うございました。
来年は、もう少しゆっくり時間を取って、五右衛門風呂にも入って行って下さいね。
ちなみに小田汲の日帰り、早立ちすれば十分可能ですよ。
屋久島遡行人 | URL | 2013/05/06/Mon 15:38 [EDIT]
ありがとうございました
遡行はG/W後半、終始晴天に恵まれましたが去年と比べて水温が低く感じました。
突然押しかけ、せっかくのご厚意の五右衛門風呂にも入れず大変失礼いたしました。
こだわりのお宅や暖炉にもため息ばかりでしたが、たくさんの鯉のぼりが天高く泳ぎ、cuteな笑顔の奥様に囲まれてすくすくと成長されているお子様の姿が印象的でした。
本当にありがとうございました。
Pooh | URL | 2013/05/07/Tue 00:40 [EDIT]
小田汲川・・・お世話になりました。
今思い返しても,良い造りをした一本だったな~と思えます。
下部の陰鬱ゴルジュと上部の爽快平流は最高の組み合わせでしたね。
今ではもう遠い昔のことのように思えます。

GW以外でも訪島しないと行きたい沢にいけないので,今年は機会を見て,なるべくいくようにします。

また今後もよろしくお願いします。
インヤン | URL | 2013/05/08/Wed 09:22 [EDIT]
夏は、川原1号~2号ですかね。それとも、ビワンクボ~カネオリ?
でも、宮之浦川もお待ちしてますよ。
屋久島遡行人 | URL | 2013/05/08/Wed 16:05 [EDIT]
素敵な家とご家族と・・・
突然お邪魔してしまい、お家の中まで拝見させて頂き、ありがとうございました。
ブログで見るのを楽しみにしていた手作りの家、実物はさらに素敵でした。

モッチョムと海と星空を眺めながらの五右衛門風呂も最高でしょうね~

ひとつひとつご家族で作り上げていくマイホームは楽しいことでしょう
もう少ししたら畑の様子もブログで見られるでしょうか・・・?

くつろぎの休日に本当にお邪魔しました。
奥さまにもよろしくお伝えください。
ありがとうございました。
ワタスゲ | URL | 2013/05/08/Wed 21:50 [EDIT]
ワタスゲさん、こんにちは。
先日は、遠い所からご来訪いただいたのに、何のお構いも出来ず申し訳ありませんでした
僕の沢の記事を愛読されているワタスゲさんが、女性だったとはビックリでした。
次回来島の際は、たっぷり時間をとって、我が家でもゆっくりしていかれて下さい。

畑は恐らく、サルの餌場になるだけでしょうねえ・・・。よほどの収穫が出来たら、アップしますが。
屋久島遡行人 | URL | 2013/05/13/Mon 08:21 [EDIT]
リンクさせていただきました。
こんにちは。先日屋久島のお宅に突然押しかけた4人組の一人の百と申します。4人の中で唯一めがねをかけていたので判別可能かと。先ほど、GWの沢登りのブログを漸く更新し、遡行人さんのブログにリンクさせていただきました。
先日は突然の訪問にもかかわらず暖かいもてなしありがとうございました。
私は現在香川県に単身赴任中ですが、家は福岡にあります。今回の屋久島は多分8回目になります。これからちょくちょく遡行人さんのブログを拝見させていただきますので宜しくお願いします。
| URL | 2013/05/19/Sun 16:53 [EDIT]
百さん、こんにちは。
ブログ拝見させていただきました。
日本中の山を精力的に登っていらっしゃるのですね!
なおかつ、屋久島も8回目って、本当に山好きなんですねえ。
僕も屋久島に来る前に日本百名山は登ったのですが・・・屋久島の全沢遡行が一段落したら、年に一回くらいは再度本土の沢登りに遠征したいなあと思います。黒部に赤石沢、ペテガリにカウンナイ、行きたいところはまだまだあります。
これからも宜しくお願いします。
屋久島遡行人 | URL | 2013/05/21/Tue 08:38 [EDIT]

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