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志戸子川・屋久島沢登り記録
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 5/3、志戸子集落から、志戸子川を遡り、志戸子岳に登ってきた。同行は前回に引き続き、インヤンさん。天気、曇りのち晴れ。
 
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 6:05、朝日を背に受けて入渓。
 天気予報は晴れだったのに、山には雲がかかっている。気温が低いせいか、出だしから左膝が少し疼く。以前半月板損傷で手術したところだ。そして、志戸子は屋久島の北東側になるため、岩が花崗岩ではなく、ホルンフェルス。適度に苔も付着してツルツル・ヌルヌル、フェルト底の足袋でもよく滑る。
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 そんなこんなで今一つ調子が乗らずにいたのだが、極め付きは、この堰堤群。地図上では1か所だけのはずだが、実際には延々7か所も続いた。手つかずの大自然を求める我ら沢屋にとっては、興を削がれること甚だしい。だいたい堰堤というのは、土石流が発生した時に、その上部のプールで巨岩を食い止めて、下流の集落の損害を食い止めるために造られたものでないだろうか。それなのに、屋久島内の堰堤のほとんどが、その上部はご覧の如く既に土砂で埋め尽くされている。これで、本当に土石流が起きた時に、下流の土砂災害を防げるのだろうか。一つの堰堤を造るために、林道作成を含めて費やされた税金と労力、そしてその周囲の生態系へ与える影響等考えると、これは犯罪的行為と言ってもいいのではないか?とまあ、一人で憤っていても仕方ないので、堰堤の存在意義を調べてみたら、一応、こんなページがヒットした。どこまでホントかなあ??
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 8:20、標高230mの二股に着。ここには取水場があり、林道もここまで延長されている。
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 これ以後は堰堤もなくなり、ようやく沢本来の落ち着きを取り戻す。暗緑色の岩肌の間に、白い水線が対比的に映える渓相は、屋久島北面の沢ならでは。一湊川、城之川、岳之川、白谷川上部、太忠沢なども皆こんな感じで、巨岩がなく、光の射し込まない苔むした沢になっている。おしなべて下流部はなだらか、上流が急登になっているのも同様。
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 この12m滝は、左岸寄りに逆「く」の字型のルートを引いて直登。階段状になってはいるが滑りやすいので、初級者がいる場合はロープが必要。巻くのは簡単。
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 以後も、数mの小滝が続く。いずれも巻きは容易。
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 左は標高360mの12m大滝。手前の左岸に幕営最適地あり。右の滝の上部は、流れが幅広く三筋に分かれていて、それぞれが形の違う滝になっていた。自然の造形の妙に感動させられる。(魚眼レンズでないと撮りきれないので、ここの写真はなし。)
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 10:10、標高500mで突然傾斜がゆるやかになり、流れは伏流になる。太陽が燦々と照り付け、隣でウグイスが鳴いている。いかにも春うららといった風情。この沢で一番印象に残るポイントだった。
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 上部は、傾斜のきついナメ滝が続く。良く滑るので、右の滝は巻いた。そんな中にも、錆び付いた昔のワイヤーが沢のあちこちに転がっていて、往時を偲ばせる。こんな山奥で一体何をしようとしたのだろう。やはり林業なのか?
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 標高800mで水枯れ。その後は苔の沢型を詰めるが、上部はご覧の通り落ち葉の敷き詰められた疎林帯。快適に標高を稼ぐ。志戸子岳ピークの西150mほどの所に詰め上がる。その先は5分の藪漕ぎでピークへ。
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 11:50、屋久島で2つだけの一等三角点(もう1つは宮之浦岳)を踏む。ピークからは今朝の出発地点である志戸子集落が遥か彼方に見えた。奥岳方面は、ガスがかかっていて、残念ながら遠望できず。
20分ほど休んで、下山開始。この山は志戸子集落の岳参りで登られているようなので、登山道はすぐに見つかるだろうとたかをくくっていたが、全く見当たらず。仕方なく、コンパス片手にかなり密度の濃い藪を漕ぐ。20分頑張ると、標高800mあたりで、ようやくピンクテープを発見。以後ピンクテープを頼りに下山したが、それでも数か所迷いやすいところがあるので要注意。
 13:35、標高380mの林道上登山口着。林道に出て気が抜けてしまったのか、以後左膝の痛みが急に激しくなって辛かった。が、白子山経由で歩き通し、15:05一湊着。一湊からはバスに乗って志戸子に戻り、大浦の湯に入って、熊本に帰るインヤンさんを見送った。
 インヤンさん、今年も屋久島の沢にお付き合い下さり、有り難うございました。


 志戸子川は難易度2級。岩のヌメりが結構あるので、足回りはアクアステルスよりもフェルト底がお勧め。。ヌメヌメの滝を変態的に攻めたい人でなければ、登攀具は不要。過去の遡行記録が見当たらなかった割に、人工物が多く、人の匂いが非常に濃い沢。特に下流部は堰堤ばかりで本当にうんざりさせられるが、中流部から上は小から中規模の滝が連続して、飽きさせない。白谷雲水峡の雰囲気が好きな人ならきっと気に入る沢だと思う。源頭の藪漕ぎが皆無なのも、屋久島の沢では極めて珍しく、好感が持てる。Sea to summitにこだわらなければ、林道終点から入渓するのが賢明。核心は沢よりもむしろ、下山路のルートファインディングか。地図読みに自信がない人は、経験者と行くか、GPSを持って行った方が無難。GPSも持っていない人は、志戸子岳を目指してはいけない。かなりの確率で遭難する。

Comment

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志戸子川・・・お世話になりました。天気が良くて何よりでしたね。
遡行人さんが言うようにあの堰堤の連続には私も閉口していました。
上部がそこそこ楽しめるだけに残念です。

機会があればGW以外でも訪島したいと思いますので,また今後もよろしくお願いします。
インヤン | URL | 2013/05/08/Wed 09:16 [EDIT]
太田さん宅で残る課題がいくつか見つかったという点でも、今回の来訪は有意義でしたね。
当面の目標達成まで来シーズンもかかりそうですので、こちらこそ、まだまだお付き合いよろしくお願いします。
屋久島遡行人 | URL | 2013/05/08/Wed 16:02 [EDIT]

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