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続・2008年の読書総括
 去年100冊本読んだぞーと家族に自慢していたら、うちの6歳の娘はなんと約300冊の本を読んで(もらって)いたことが判明。このまま行くと、すごい読書家に育つのだろうか?
 ところで、前回の記事で、書き残した本があったので、追加しようと思う。
⑦「犯罪不安社会」:浜井浩一・芹沢一也
 近年、未成年者による訳の分からない殺人事件が多発して、日本も急速に治安が悪くなっている。
 以前の私も含めて、大多数の日本人がそんな印象を持っているだろう。ところが、2007年の日本の殺人件数は戦後最低(昭和33年の半分以下)を記録したと言う。そして、こんな重大な事実を警察が発表した日に、どの新聞もこのニュースを全く取り上げず、(代わりに?)ニューヨークの殺人件数が過去最低という記事を配信していたらしい。いかにマスコミの情報操作がひどいものであるか、象徴する一件である。
 で、この本は、その辺の事情を丹念に解き明かしてくれている。さらに、現在、拘置所が犯罪者で一杯なのは、福祉の網の目から漏れて生活する金に困った高齢者や外国人労働者が、万引きなどの軽犯罪を犯しているためであるらしい。こうした犯罪を減らすためには、地域防犯活動を強化してよそ者を排除したり、死刑を始めとした厳罰化で臨むというのではなく、社会福祉を充実させて弱者に優しい社会を作り出すしかない、という結論になる。
 ちなみに、類書の「戦前の少年犯罪」(管賀江留郎)は、戦前は現代以上にメチャメチャな少年犯罪が多発していたことを、丹念に実例を挙げて証明している。いかに、今のマスコミ報道や識者のコメントなる物がムードに流されているだけか、を痛感させてくれる。と同時に、人間というものが昔から理解不能なまでに暴力的な存在であったことが、悲しいほどよく分かる。あわせて読みたい。

⑧「おカネで世界を変える30の方法」:田中優他
 世界平和や環境保護のために何とかしたいと思って、署名活動したり、ゴミの分別をせっせと頑張ったり・・・。そんなことをしている人を見ても、今ひとつ効果が知れているような気がしていた。
 我々が汗水働いて得たお金を銀行に預けていると、銀行は日本政府の国債を購入し、日本政府はアメリカの国債を購入し、それが世界中の戦争に使われているという単純な事実。この流れを何とかして、我々のお金を、世界をよりよい方向に変えていくために上手に使おうではないかと提案する本。
 この本の主張とは全く逆方向で恐縮なのだが、最近僕も株を買い始めて、ミヒャエル・エンデの説く、「マネーと金が全く別のもの」ということを肌で実感するようになった。なにせ、投資しただけであとは何もしていないのに、一ヶ月の給料分の額が日々上下しているのだ。それも自宅のパソコンの画面で数字を確認するだけという奇妙さ。こんな実体なきマネーの世界にはまってはいけない。そして、1円でも安いものを買おうというケチな発想だけでなく、世界を変えていくような本当のお金の使い方を考えていかないといけないなあと思う。

⑨「暴かれた9.11疑惑の真相」:ベンジャミン・フルフォード
 9.11はイスラムによるテロではなく、アメリカが仕組んだものだったかもしれない。日本の小学校でそう話した教師が、とんでもないことを教える奴だということで、処分されたらしい。しかし、この意見は逆にアメリカではかなり一般に流布されているらしい。
 ベンジャミン・フルフォードの書く本はどれもやや扇情的にすぎるきらいはあるが、しかし、この本は一読の価値がある。あれをアルカイダの仕業とするには、確かにあまりにおかしな点が多すぎるということがよく分かる。しかし、日本のマスコミや教育の現場で、こんなことを触れるのは相変わらずタブーなんだよなあ・・・。処分されてしまった教師みたいな人こそ、本当はもっともっと増えてこないといけないはずなのにさ。

⑩「セルフビルド」:蔵前仁一
 自分で自分の家をつくってしまった人たちの、家の写真と家作りの記録を集めた書物。収録されている家の数、実に29軒。
 副題がまた実にいい。-家をつくる自由-
 これを読むと、素人による家づくりは大変だということがわかるが、それ以上に、試行錯誤しながら人生の一時期を自分の棲み家づくりに向かい合えることの素晴らしさ、喜びがビンビン伝わってくる。他人から見たら決しておしゃれで素敵な家にはならなくても、自分でつくった家で人生の後半を過ごしそして最期の時を迎えられたら、それが最高じゃあないだろうか。
 うーん、でも自分で尾之間のあの土地につくり始めたら、完成は一体いつになるのだろう・・・?

 その他に、「自分探しが止まらない」:速水健朗、「大空のサムライ」:坂井三郎、「たった一人の30年戦争」:小野田寛郎、「ルポ貧困大国アメリカ」:堤未果、「ルポ最底辺」:生田武志、「生と死の分岐点 正・続」:ピット・シューベルト、「凍」:沢木耕太郎なども面白かった。
 

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