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五右衛門風呂への小径
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 桂離宮の数千個の敷石は、施主の智仁親王自ら川に足を運んだりして、一個一個全て吟味して選んだらしい。そこまでのこだわり、執念がないと、あれだけの美は作り出せない。
 その智仁・智忠親王の霊魂が、僕にもほんのちょっとだけ乗り移ってきたんじゃないかと思う今日この頃、五右衛門風呂への石段が完成した。
 
 五右衛門風呂のある4段目の土地に行くまでは、高さ6m位の急斜面を登らないと行けない。これまで、自然に出来た踏み跡を辿っていたが、雨上がりに濡れ落ち葉に足を取られて転んだりすることもあり、きちんとした道を作りたいと思っていた。
 土地に余っている花崗岩は、雨に濡れても滑りにくいので、これを使って石の階段を作ってみることにした。
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 使う道具は、ハンマー(左)とつるはし(右)。ハンマーは岩を砕くのに、つるはしは地中の根を切ったり、石を掘り起こしたりするのに用いる。購入の際は、どちらも、体格の許す限り大きくて重い物を選ぶのが良い。軽い物は、振り上げるのは楽だが、いくら振り下ろしても岩を砕いたり、根を切ることが出来ず、腕の力に頼ることになってしまう。それよりは、道具の重みで仕事をした方が、結果的に楽に作業できるのだ。あと、ハンマーは両口ハンマーより、片口ハンマーの方が狙い通りに振り下ろしやすい。僕が買ったのは3.5kgの片口ハンマー。
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 4月頭から、ぼちぼち着工。
 自然に生えている木や根っ子をなるべく傷つけないようにライン取り。庭のあちこちから平らな石をかき集めて、仮置き。傾斜のきつい所は間隔を狭く、緩い所は広めに配置。
 つるはしで地面をほじくり返して、石を据え付ける。三角に尖り過ぎている石や、表面の突起が気になる石は、ハンマーで形を整える。コース上に1個だけ、どうにも動かせない巨大な露岩があり、それもハンマーで何十回も叩いて平らにする。
 こうやって10個も並べてみると、ここはもう少し大きな石を置いた方がバランスいいなとか、石の向きがどうも違うなとか、感覚的に合わない所が目についてくる。それを取り除いて、またやり直す。途中で石が足りなくなり、約半分はよその土地からえっさほいさ運んできた。(これは、先月たまたま札幌から遊びにいらしていた恩師の先生にも手伝ってもらった。その節はありがとうございました。)
 石を据えた後に、踏んでもぐらつかないよう、砂利石と砂が混ざったもので周囲を固める。
 5月26日、総計59段、長さ30mの石段が完成した。作業日数丸3日位か。
 
 今回の仕事は、それなりにきつくはあった。が、長年の登山・遡行経験から生まれた自分の感性を、最大限に発揮できる仕事で、やっていて無条件に楽しかった。自分が小さい頃からやりたかったことって、こういうことだったんだよなあとしみじみ思った。

 では、歩いてみましょう。
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 今度は下りです。
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 いかがでしょう?森の小径、堪能していただけましたか?
 これで露天風呂に入る楽しみが、また一つ増えました。

Comment

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見事な小径ですね,人一人分幅の,無駄のない周囲とマッチした径だと思います。また今度寄らせてもらったら,じっくり踏みしめて歩かせて下さい。

しかし家造りにかける遡行人さんの熱意と創意工夫には感嘆するばかりです。一つ一つの物が出来上がるにつれて,味わいが追加されているようです。
インヤン | URL | 2013/06/18/Tue 08:52 [EDIT]
あちこちの登山道や沢を歩いてきた経験が、今回は大変生きた感じがします。
同じ沢屋として、インヤンさんにも是非歩いて頂いて、ここをこうした方がいいとか指摘してもらえるとうれしいです。
屋久島遡行人 | URL | 2013/06/18/Tue 19:23 [EDIT]
ご無沙汰しております。
いやいや、本当に素敵な小径です。参考にさせていただきます。
しかし、小径という言葉を久しぶりに見た気がします。いい言葉ですね。
上原達也 | URL | 2013/06/18/Tue 22:34 [EDIT]
上原様、お褒めの言葉、有難うございます。
お元気ですか?最近ブログ更新がないので、どうしているかなあと思ってました。
そちらも造成、頑張ってくださいね。
屋久島遡行人 | URL | 2013/06/19/Wed 00:36 [EDIT]
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| | 2013/06/21/Fri 21:54 [EDIT]
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| | 2013/06/23/Sun 13:27 [EDIT]

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