スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
土面川上部・屋久島沢登り記録
IMGP1410_201309241927217ad.jpg
 9月23日、土面川上部を登って吉田岳に行ってきた。先週下部で敗退したのだが、その雪辱を果たす前に、堰堤の下調べも兼ねて上部から行ってみることに。同行はガイドのKさん。
 
 天気は曇一時小雨。
 吉田岳登山道に向かう林道の標高420m分岐に車をデポして、8:45、歩き始め。西南西に伸びる方の林道を進むと、数分で分岐が現れ土面川本流にすぐたどり着く。
IMGP1373_20130924192405fe5.jpgIMGP1376.jpg
 が、そこは川というよりも、立ち並ぶ要塞群であった。地図では3個しかないはずの所に、落差5m前後の堰堤が延々11個も。ある意味、壮観というか圧巻というか。
 幸い、先週の下部とは異なり、右岸沿いに石組みがあったので容易に突破は出来たが・・・。屋久島の知られざる一面を見てしまい、何とも後味が悪い。9:05、最後の堰堤を巻き終え、標高500mの所で入渓。
IMGP1381_20130924192454043.jpgIMGP1385.jpg
 ここから上は、苔むした穏やかな渓相。花崗岩ではあるが、苔の分やや滑りやすいのと、他の沢よりも少し浮石が多いようで、多少神経を使う。後ろを振り返ると、海といなか浜が望見できる。
IMGP1390.jpgIMGP1395_2013092419263927e.jpg
 悪夢のような下流部とは、全く別の清涼な世界が続く。
IMGP1396.jpgIMGP1407.jpg
 倒木や巨岩に悩まされることもなく、上部も快調に標高を稼ぐ。高度計つき腕時計も新調したので、今回はペース配分もしやすく、楽に登って行ける。右写真の滝も右岸寄りを楽勝。11:05、標高890mの二股を右股に進む。左股は少し険しそうだった。
IMGP1410_201309241927217ad.jpg
 源頭部も、藪はなく、たおやかな風景。ガスも出てきて、幻想的雰囲気。
 なんとなく稜線に着いたかなというあたりで、コンパスを切って吉田岳を目指す。しかし、沢の中とは一転して藪が濃い。潜ったり、ザックを下ろしたりというほどではないが、5m離れると同行者の姿を見失う。アップダウンの多い複雑な地形なので、慎重に進むが、藪の薄い所を選ぶと、なかなかコンパス通りまっすぐには進めず、ジグザグに行くことに。
IMGP1413.jpg
 40分くらいは藪を濃いだろうか、13:10、ようやくピーク着。と思ったが、標識なしの藪の中。あちゃー、ピークじゃなかった。
 我々はどうも、さっきから雲の真っ只中にいるようで、ガスガスの天気。木に登って、本物の吉田岳を探すも、周囲見えず。単独行だったら、この時点で少しパニックになっていたろう。しかし、今回はKさんのザックの中に、最新兵器GPSがあるのだ。だから、全然怖さを感じない。でも、機械に頼るのは、本当にどうしようもなくなった最後の最後で良い。それまでは自分の力で脱出を図ろう。
 その時、一瞬の隙を突いて、百数十m南にポコが見えた。ということは、現在地点は吉田岳から300m南南西のボコで、ほぼ間違いなかろう。いつまで待ってもガスは晴れず、目指す吉田岳の姿は確認できなかったが、ほぼ現在地がわかったことで一安心。飯を食う。その後、再度コンパスを350度に切り直して出発。
IMGP1415.jpg
 14:05、無事、吉田岳に到着。ここで初めてGPSを取り出して、今までの足取りを確認。答え合わせの結果、稜線上の藪漕ぎで想像以上に右に曲がっていたことが判明。やはり、藪の中でのコンパスワークは難しいものだ。強風で寒かったので、とっとと下山。
IMGP1418.jpg
 下山路は、屋久島の登山道としては、極めてよく整備された歩きやすい道だった。恐らく吉田集落の方たちの岳参りに向けての御尽力のおかげだろう。感謝。15:25、登山口着。林道を歩いて、16:25、車デポ地点着。


 土面川上部の難易度は、沢自体は1級上だが、吉田岳への藪漕ぎを入れると2級上。登攀具の類は一切不要。核心は源頭を過ぎてからの、藪漕ぎとルートファインディング。地形がやや複雑で、おまけに藪で視野が効かないので迷いやすい。ただ、GPSが有れば安心。もちろんそんな物が無くても、慣れた沢屋なら何の問題もないはずだが。下流部の堰堤地獄と比べて、上流部は嘘のように静かで優しい沢。吉田岳からの下山路も歩いていて快適な道なので、初心者連れで、一度は行ってみて良い沢だと思う。



Comment

管理人にのみ表示する

なんですかこの堰堤群は・・・。ある意味凄すぎます。
でも上部で沢本来の姿を見れたようで,良かったですね。
貴重な記録,ありがとうございます。
インヤン | URL | 2013/09/24/Tue 22:51 [EDIT]
屋久島内はもちろん、国内でも屈指の堰堤群ではないでしょうか。
萎えました・・・。
この規模では、下部の遡上は無理ですね。
下降に賭けます。何回アップザイレンになることやら。
屋久島遡行人 | URL | 2013/09/25/Wed 00:12 [EDIT]

Track Back
TB*URL

Copyright © 源頭の風景を求めて・・・. all rights reserved.
Design by Pixel映画山脈

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。