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竹女護川・屋久島沢登り記録

 7年半前、屋久島に移住した時、屋久島内の全ての沢を登り尽くせたらなあと夢想していた。
  
 しかし、聞くところによると、屋久島には本流だけで140もの沢があるらしい。(細かい支流も入れたら、恐らく1000を超えよう。)本当にそんなにあるのかと思っていたが、県道を気をつけて歩いていると、草むらに覆われた小さな橋がチョコチョコあり、下を覗くと、川幅1~2mほどの小川を見つける。名も無き小川と思っていると、橋の手すりには、川の名前が書き込まれている。その中には、焼酎川(戦後すぐの頃、上流部に焼酎の密造工場があり、警察の手入れがありそうな時は、こっそり川に焼酎を廃棄していたそうな)や、湯の川(楠川温泉の源泉がある)といった素敵な名前の川もある。
 でも、140全て登るといったら、とんでもない数だ。そこでまず、国土地理院発行の25000分の1地形図に名前の記載がある31の河川を狙うことにした。今回行った竹女護川は、その31河川の中でも、断トツに短く、高低差もないので、これまで食指が動かずにいた。島内には、地形図に名前の記載の無い川でもこれ以上に大きなものが、平地川、川原1号沢、川原2号沢など、いくつかある。だが、それらを差し置いて、なぜか竹女護川が採用されている。いわば、深田久弥の「日本百名山」における筑波山みたいな存在だ。これは、もしかしたら、竹女護川の左岸上に、縄文時代の大量の竪穴住居跡(横峯遺跡)があり、考古学上重要な場所であるということが関係しているのかもしれない。


 9月28日、天気晴。
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 地図を慎重に読みながら県道を車で進み、今回初めて竹女護川橋を発見した。ああ、こんな所に橋があったんだ、今まで7年半通っていて気付かなかったあ、という小さい橋。下を覗くと川幅も50cm無いような・・・標高100mもないのに既に源頭になっている。
 うーん。でも、31河川完全遡行やると決めた以上、やらない訳にはいかない。
IMGP1506.jpg
 10時、車を橋の上にデポして出発。右岸側からアプローチして河口に降り立つつもりでいたが、地図に載っていない道路を近道と思って使ったところ、遥か手前の中流部で河岸に降り立ってしまった。そこから20分ほど川を下って、ようやく河口が見えてきた。
IMGP1509.jpgIMGP1514_20130929120513c63.jpg
 海水に浸かり、10:40、Uターンして再出発。
IMGP1515.jpgIMGP1519.jpg
 平坦な河原歩きが続くなかに、時々淵が出てくる。写真にはわざと写らないようにしたが、スナック菓子の袋、車のハンドル(シャフトつき)、腐り切って化繊の縁だけが残った畳、などあちこちゴミだらけ。特に右写真の農道の橋の直下は、オートバイまるごと1台、オイル缶などなど、ゴミ捨て場状態。
 普段沢登り中に、ゴミを見つけた時はなるべく持ち帰るようにしている。というのも、1つの沢で1個見つけるか見つけないかだけだから。でも、これだけ沢山のゴミは、ゴミ収集車が入り込まないと回収できないよ。
IMGP1526.jpg
 唯一、これだけは微笑ましい気持ちにさせてくれた。懐かしの80年代、松田聖子の「SWEET MEMORIES」。僕は高校生、「サントリービールは水で薄めてるんじゃないの?」なんて生意気な口をききながら、二日酔いのきつさを学び始めた頃だった。
 左岸上にあるという、縄文時代の遺跡も気になったが、川床よりも数m上の竹薮をわざわざ進む気になれず。そのまま川の中を遡上。
IMGP1529.jpg
 11時半、県道の橋着。ご覧のようにまだかすかに水流はあるので、もう少し上まで行ってみた。が、すぐに水枯れ。標高120mの農道にかかる橋で、11:40、出渓。
 不完全燃焼の1日だったが、これで島内28河川は完全遡行した。残るは3つである。


 竹女護川は難易度1級。ゴミだらけで滝は一つも無く、考古学に興味が無ければ行く価値はまず無い。
 僕が未遡行の小さな河川約110は、流程のほとんどが県道より下にある分、恐らく竹女護川同様に長年にわたり廃棄されてきたゴミが多いだろう。そうとわかると、もうこれ以上小さい河川をチマチマと攻める気は無くなった。そういう踏ん切りがついたという点では、今回行った意味があった。


Comment

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またまた行っていますね~,竹女護川。これって安房の近くの川ですよね?以前,島を走った時に,この辺りの川名をチェックしていたので,知ってはいましたが・・・まさか,こんな所まで遡行すると・・・さすが遡行人さんです。その執念というか,情熱には感心します(私的には焼酎川に興味がありますが)。

大物2つを含む,残り3本,いよいよですね。完遡した時のお祝いパーティーにはぜひ招待して下さい。楽しみにしています。
インヤン | URL | 2013/09/30/Mon 11:13 [EDIT]
「タケメゴガワ」、良く知ってましたねえ、僕でもこの間まで知らなかったですから・・・

完遡に興味のある方は、恐らくインヤンさんだけと思われるので、インヤンさんが来島された時にパーティ予定です(笑)。
屋久島遡行人 | URL | 2013/09/30/Mon 13:42 [EDIT]

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