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鈴川上部左又(鈴岳沢)・屋久島沢登り記録
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 4月24~25日、単独で鈴川左又を詰めて鈴岳に行ってきた。
 鈴川左又は有名な蛇之口滝のある所。6年前に登った時は、上部の二股で破沙岳に詰める沢を行った。しかし、鈴川の上部に鈴岳がある以上、やはり本流は鈴岳に詰める沢だと思う。本流をやり残したというのは嫌なので、今回再チャレンジ。
 予定は、鈴岳に登った後に、稜線上を藪漕ぎして鈴川右又源頭に達し、そこを下って帰るつもりだが。
 
 4月24日。天気晴。
 7:30、尾之間温泉脇から尾之間歩道に入る。
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 途中で観光客らしき人を一人追い越し、8:55、蛇之口滝着(標高490m)。水量少な目か。
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 しばし休憩し、いよいよ入渓。と言っても、滝の出だしは左写真のごとく、傾斜がきつすぎて岩盤上を歩くのは無理。なので、左岸の藪の中を巻き始める。滝からあまり離れすぎないよう岩盤から5m以内の範囲で進む。それなりの急登。15分ほどで傾斜が緩やかになるので、巻きをやめて岩盤の上に出てみる(右写真)。下を見ると、さっき登山道で追い越した人が滝壺で休憩していた。「オーイ」と手を振ってみたが、まさか滝の上に人がいるとは思わなかったのだろう。下流の方をキョロキョロ振り返って、全然僕を見つけてくれなかったので馬鹿らしくなってやめた。
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 ここから上は、斜度30度くらい。岩溝のラインを選んで慎重に登るが、かなり胃にこたえる場所である。怖いからあんまり下を振り返らないようにする。
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 9:50、滝の落ち口着(左写真)。高度計の表示は620m。実に130mの高さということになる。昔、志水哲也さんに、屋久島最大の滝は蛇之口滝だと教えられたが、嘘ではないなあ。
 滝の上流は右写真のごとく、斜度が緩やかになり、いつもながらの巨岩ゴロゴロの沢。
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 11時、標高825m二股着。左俣(左写真)は破沙岳方面、右俣(右写真)は鈴岳方面。水量は2:3でやはり鈴岳沢の方が多い。右俣を選択。
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 右俣に入ると、傾斜が再び急になる。間もなく、美しい斜滝(12m)。この上にも滝が連続しており、右岸を一気に巻く。巻き終わって振り返ると、遥か先の右岸は、千尋の滝右岸を彷彿とさせる一枚岩の大スラブであった。
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 続いて、こんな滝。カッコはいいけど・・・、登れませーん。今度は左岸巻き。途中で一回降りてみたが、まだまだ上も厳しそうなので(右写真)、再び藪の中に戻る。
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 その先は、しばらく素直で易しい所が続く。左写真の滝も左岸側を楽しく直登できた。14:10、標高1220mで左から枝沢が出合う。
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 標高1300m位から、再び傾斜がきつくなってきて、何やら嫌な予感と思っていたら、やはり、この滝。単独行では手も足も出ない。左岸を巻く。
 巻きに疲れて、空を仰いでみる・・・。
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 ようやく、源流らしい落ち着きが出てきた。
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 左の小滝を越えた辺りが、標高1595mの屈曲点。予定テン場に考えていた所だ。16:45着。左岸上に、ちょうど良いキャンプサイトあり。渓相も美しく、申し分ない。
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 しかし、まだ多少時間はある。せっかくなので荷物を置いて、水枯れまで西方面を詰めてみることにする。(明日の鈴岳は東方面なので。)10分ほど進むと、ほとんど藪漕ぎもなく、完全な源頭到着。地形的にも見事などん詰まりだった。目標を達成して、ホッ。テン場に引き返す。
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 17:25、投了。20:30就寝。


 4月25日。天気雨。
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 5:30起床。6:30、発。コンパスを切って、稜線上をまずは鈴岳に向かう。
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 日照の影響で、稜線の北側は疎林帯が多いが、南側は濃密な藪。
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 6:50、鈴岳ピーク着。展望効かず。ここまではいいペースだと思ったが、ここから先が地形がわかりにくく、藪の密度も上がって、難航。5分おきに、コンパスと地図と高度計を見比べて、現在地確認。(今回の地図読みは、高度計がなかったら厳しかったと思う。)おまけに雨まで降り出して、視界は効かないは、寒いはで、踏んだり蹴ったり。増水が怖いので、右又を下るのは諦め、尾之間歩道をエスケープしよう。
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 もうすぐ登山道という辺りで、ピンクテープを必死に探す僕は、椿の花に何度も騙される。10:15、ようやっと尾之間歩道着。1195mのコルのところ。丁度、右又の源頭でもあった。うーん、まさに源頭に立ちながら、ここを下れないとは・・・。非常に悔しかったが、無理をしてはいけない。案の定、尾之間歩道を下り始めたら、登山道を沢のように水が流れており、諦めがついた。
 14:30、尾之間温泉着。温泉に入ってから、当直の仕事に出かけた。


 鈴川左又鈴岳沢は、難易度3級。最大の核心はもちろん蛇之口滝である。ここでザイルを出すかどうかは迷うところ。徹底的に安全に行きたければ最後まで藪の中を進むのが間違いないが、それではやはり、あの巨大スラブを登る快感は味わえない。ただし、雨上がり後で岩盤が濡れているときは、大人しく諦めた方が良いと思う。
 標高825mの二股から先について。6年前に行った破沙岳沢は困難なところはなかったが、鈴岳沢は斜度がきつく、直登不能な滝が幾つか続く分、グレードが上がる。滝の巻きはいずれも10分程度で済むが、ルートファインディングはやや難。但し、上流部に、大巨岩・倒木・藪という、体力を激しく消耗させる屋久島特有の難敵はほとんどいないので、高度差1100mも案外楽に登れた。滝を直登するテクニカルな楽しみ方はできないが、そこそこ変化に富んだ渓相で、いろいろな滝も見られるので、楽しい沢だった。中級者以上の方には自信を持ってお勧めできる。
 下山路は、今回の僕のコースではなく、鈴岳から淀川登山口に出るのが楽だと思う。


 ところでどなたか読者の方で、鈴川右又(初級)に行きたい方おられませんか?来月行きますよ~。

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