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足立美術館
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 行ってきました、足立美術館!
 
 7月18日。
 昨日に引き続き、山陰観光。今日は、米国の日本庭園専門雑誌により、11年連続で庭園日本一に選出されている、足立美術館。
 なんで、アメリカ人に日本庭園をランク付けしてもらわなきゃならないんだ。なぜ桂離宮が(僕はまだ行ったことないが)一位じゃないんだ。そもそも、年によって、そんなにランキングが変わるなんてことがありうるのか。とケチをつけたい所も多々あるが、日本庭園・和風建築好きとしては、やはり一度は足を運んでおきたかった。
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 入館して割とすぐに出てくる、このこじんまりとした庭が、非常に気になった。土塀の奥に「寿立庵」というお茶室がある。ここに入るには1500円の別料金がかかるが、この庭・建物を見てしまったら入らずにはいられない。
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 まずは、こちらへ。雪見障子から広がる庭の景色、いいねえ。と思っていたら、茶道の心得のない僕は、真ん中の畳の上にどっかり座っていて、案内の人に呆れられてしまった。毛氈の上に座るのが正解らしい。お恥ずかしや。
 ここでお茶とお菓子をいただきながら、簡単な説明を伺う。やはり、桂離宮・松琴亭を模して、京都の職人さんを呼び寄せて作った建物らしい。お茶の後は「自由行動」時間。他にお客さんもおらず、心おきなくあちこちを見て回れる。
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 床の間。この壁の色合いは、侘び寂びを表現すべく、壁土に菜種油を混ぜて出したものらしい。白い横のラインは、多分貫の部分だと思うが、どうだろう。
 壁の真ん中にある、出っ張り。我が家の床の間や玄関にもあるが、使い方が分からずにいた。こうやって花器を掛けて使うものだったのね!「茶室釘の無双釘」というらしい。施主が知らないことまで、きちんと手抜かりなくやってくれた我が家の設計士はさすがである。
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 このふすま、同じく松琴亭コピーの我が家と同じ柄ではあるが・・・。引き手が負けたあ。うちも、ここにもこだわれば良かった。と言っても、あの当時は、松琴亭自体知らずにいた位だから、そこまで気が回らなくてもむべなるかな。目が肥えれば肥えるほど、要求水準(=欲望水準)も高くなっていく。
 窓の形もやりますなあ。
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 外に出てみる。繊細さを感じる、少し細めの柱。典型的な数寄屋造りと言っていいのでしょうか?(勉強不足でよくわからん。)外壁も漆喰を塗らずにあえて中塗り土で仕上げているが、所々に茶色いシミのような模様が浮かんでいる。壁土に鉄粉を混ぜて、鉄錆の色を出したものらしい。螢が飛ぶのをイメージさせようという仕掛けで、この技法自体は僕も知っていたが、実物を見たのは初めて。正直あまり好きではなかった。明かり取りの目的だろうか、下地窓が沢山並んでいる。
 我が家では最高の部屋の天井に用いた網代。これを何と、外の雨戸の戸袋に使っている。贅沢だなあ。と思ったが、今読んでいる『源氏物語』では、網代の車など、貧相な乗り物の代名詞のように使われている。その当時は珍しくもなんともなく、どこでも手に入る建築素材だったのね。
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 庭に出てみる。何気ない敷石ではあるが、石と石の間に、雑草一本、落ち葉一枚無いところが本当に凄い。専属の庭師の他に、全職員総出で毎朝庭掃除をしているらしい。美を創造するのには才能が要るが、それを維持するには、より以上の努力を要するものだなあと思う。
 いろはもみじの足元には、杉苔がみっしりと。これでこそ、紅葉が散る時季、緑と赤のコントラストがつくというものだ。うちの庭にも真似させてもらおう。
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 瓦と炭の使い方も面白い。炭は意匠以外に何か目的があるのだろうか?
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 蹲(つくばい)。このデザインも桂離宮の写真で見たことあり。
 屋根は檜皮葺きだったか板葺きだったか定かではないが、苔の付き方がお見事。

 以上で寿立庵はおしまい。
 ここは、京都の重要文化財に指定されるような庭・建物に比べると、まだまだなのだろう。でも、建物の中に入れて、周囲の人に邪魔されず、一人で思う存分味わえるという点では、非常に価値のある場所だと思う。気が付いたら、1時間以上過ごしてしまった。

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 本館の庭は、寿立庵に比べると、スケールは大きいんだけど、なんだかゴルフ場っぽいんだよなあ。いかにもアメリカ人好み、と言ったら言い過ぎか。
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 一幅の絵画。建物の窓枠を額縁に見立てたもの。

 館内の横山大観コレクションは、絵画に素人の僕でも引き込まれるものがあり、結局この美術館、5時間近く滞在してしまった。
 旅はまだ続く。
 
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 こちらは、我が家の書庫。似てる?

 

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