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伊勢神宮
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 行ってきました、伊勢神宮!
 四つ揃った、お守り。そして、お蔭犬。
 
 昨年、20年に1度の式年遷宮をした伊勢神宮。遷宮の翌年にお参りすると特にご利益が多いらしいが、今年は中でも、過去の歴史上60年周期でやってきた「お蔭年」で、参拝客が爆発的に多いとのこと。ちなみに、伊勢に行きたくても病気などの諸事情で行けないご主人様の代わりに参拝する「お蔭犬」が、江戸時代は結構いたらしい。首輪に路銀を付けて、道中の旅人や街道筋の人に助けられながら、一匹で旅したそうな。伊勢神宮に着くとお札を頂いて、またご主人の元に帰って来ると言う、嘘のような本当の話。
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 さて、7月21日。
 前日、埼玉での仕事を終え、電車を乗り継いで夜中に二見浦に着く。真っ暗な海岸で一人ゴソゴソとテントを張って寝る。
 4時間後に起きてみると、第一目的地の二見興玉神社は目と鼻の先だった。ここで禊を行ってから、伊勢神宮の外宮、そして内宮へと参拝するのが正式の順序。それで、わざわざこんな場所で寝た訳だ。
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 日の出が近づくと、沢山の人が湧き出てくる。なぜか、蛙も沢山いる。
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 やりました!夫婦岩の間から昇る、日の出。太陽がこの位置から昇るのは、夏至前後の2ヶ月だけ。それにしても、本当に、嫁ちっちゃ。
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 ついで、電車で外宮へ。まずは入口のところにある「せんぐう(遷宮)館」(右写真)に入る。一昨年出来たばかりの、伊勢神宮の歴史や式年遷宮について学べる博物館。ここで泥縄式に勉強した成果を少し書こう。
 伊勢神宮の遷宮は、屋根を葺き替えるだけの出雲大社と違って、建物全部を隣の敷地に全く新しく建ててしまう。それだけでなく、中に納められている多種多様の調度品なども全て新しく再生産する。20年毎にこれを繰り返すことで、いつまでも新しい建物でありつつ、次世代の職人に間違いなく技術を伝えていくこともできる訳だ。
 建築、工芸、織物など、それぞれの作品を展示しながら、実際にどういう技術が使われているのか詳しく解説する動画なんかもあって、とにかく非常に面白い。丁度今、移動の新幹線車内で、林望訳の源氏物語を読んでいたのだが、その中に出てくる螺鈿(らでん)の箱なんかが、精緻極まりない作業の積み重ねで作られていることも、よくわかった。
 これだけの物を全て20年ごとに作り替え続けるというのは、一体どれだけの労力、金銭がかかるものなのか。やはり天皇家の神社でなければできなかった事だろう。(ちなみに、今回の遷宮は550億円かかるらしい(出雲大社は70億円)が、戦後の政教分離の原則により、国から補助は出てないそうだ。)思えば、千数百年にわたり万世一系の天皇制が維持され、同時に、高度な伝統技術が不変に継承されてきた国というのは、世界広しといえども日本だけなのではないだろうか。僕は決して右寄りのつもりはないのだが、このシステムを無自覚にせよ支えてきた日本人は、もっと自らを誇りに思っていいと思う。
 さらに余談。ほぼ20年ごとに行われてきた遷宮だが(だから式年という)、唯一、100年以上の長きにわたり行われなかった時代がある。それが応仁の乱後の室町時代。日本の歴史を巨視的に振り返ると、米・中という外国と戦争した近代よりも、国中が内乱状態であった中世の方が大変だったのかもしれない。京都の人が「この間の戦争で・・・」と話し始めたら、それは第二次世界大戦ではなく応仁の乱のことだったという笑い話も、納得できる気がした。
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 いよいよ外宮へ。中は写真撮影禁止。さすがに真新しい建物であった。
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 ついで、バスで内宮に移動。三連休ということもあって、宇治橋も非常に人が多い。五十鈴川で心身を浄める。
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 内宮の中はやはり、写真撮影禁止。右写真は別宮の一つ。神社に隣接する左側の空き地に、昨年まで先代の神社が建っていた。20年後にはここにまた新たな神社が建てられ、右側の今の神社が取り壊される訳だ。左右の土地へ交互に引越しすることを繰り返していくその様は、まさに、『永劫回帰』。
 参拝は以上で終了、あとは横丁の散歩。

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 お昼に食べた伊勢うどんは、コシがなくて、恐ろしく不味かった。
 お土産は、定番「赤福」。赤福氷(赤福入の抹茶かき氷)もいただいたが、これは猛暑日のせいか非常にうまかった。赤福も赤福氷もどちらも大行列で飛ぶように売れていたが、隣のさざえの壷焼きのお店は全く一つも売れていなかった。商売の苛酷さを見せつけられた。
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 帰りの飛行機から、日の入り。日の出と日の入りを一日で両方見たのは、人生初かもしれない。


 行ってきましたシリーズ、今回で終わり。
 3ヶ所とも、数年来の宿願が叶って良かった。たとえ有名観光地であっても、旅は意外な発見に満ちていて、やはり面白い。博物館や古い建物など、子供の頃は見向きもしなかったものに、心惹かれるようになったのも、馬齢を重ねた証拠かな。

 

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| | 2014/08/18/Mon 02:25 [EDIT]

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