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英彦山登山
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 昨日に引き続き、九州本土の山登り。今回も日本二百名山の中から、福岡の英彦山(ひこさん)。
 英彦山を調べると、なんと、熊野大峰山、出羽羽黒山と共に、日本の三大修験山であったらしい。9年前に大峰で山伏修行をさせてもらった私としては、非常に興味をそそられる。
 
 6月13日。曇り。
 由布院から電車とバスを乗り継いで、かなり人里離れた奥地に降り立った。
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 11:30、ここが正面登山口、もとい!、表参道入口。
 銅で作られたという、巨大鳥居が出迎えてくれる。
 見事に石を敷き詰めた参道が、遥か彼方まで真っ直ぐに続く。それを掃き掃除している地元の方々が数人。ご苦労様です。
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 参道の両脇には、このように素敵な建物が連なっている。昔は宿坊(山伏や参拝者たちが泊まる宿)として使われていたものだが、今は、個人宅になっていたり、料亭になっていたり、文化財になっていたりと様々。
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 でも、こんな風に門構えだけは立派に残っていても、中の建物は消失して更地になってしまった所も多い。ましてや、山伏装束の人が出入りしているような、本来の宿坊として機能している建物は見当たらない。これが熊野古道であれば、宿坊もまだまだかなり残っているのだが。
 英彦山神宮までおよそ800mも続く、石畳の参道。往時は恐らく、参道の両脇に百軒近い宿坊が連なって、参拝客でごった返していたに違いない。それに比して、本日の登山者は一日トータルで十数人。修行と思しき人はゼロ。諸行無常、栄枯盛衰、有為転変。
 途中に、「雪舟作の庭園」という看板があり、むちゃくちゃ見に行きたかったが、今日は帰りのバスの時間の都合で、猛ダッシュで行かなくてはならない。泣く泣くカット。
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 英彦山神宮奉幣殿に着。実はここまではスロープカーで来ることもできるが、歩ける人は石畳の参道を歩いた方が絶対に良いと思う。ちなみにここの鳥居はさる方の寄進によるものだが、六千万円寄進と記されていた!近くにある英彦山修験道館も駆け足で見学。
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 ここから先は、石畳の並べ方が少し雑になってくる。それでも、屋久島の登山道の整備状況など、比ぶべくもない。宗教的エネルギーが果たす、達成力の凄さを見せつけられる。
 中宮を経て・・・。
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 その上も、何と頂上まで、坂道部分ではほとんど途切れることなく石段が続く。登山口から頂上までの標高差660m、東京タワー2個分ですよ!信じられません。
 最後、息が切れてきたので、「懺悔(サーンゲ)、懺悔(サンゲ)、六根清浄(ロッコンショージョー)」と一人で掛け声をかけながら登る。そんな声を上げているのは僕だけだし、法螺貝の音もどこからも聞こえてこない。羽黒山や大峰山では現代でもあれだけいた山伏たちが、ここでは一人もいないのが寂しい。
 13:10、英彦山神宮上宮(中岳山頂)に到着。山頂まで、これだけの建築資材を担ぎ上げて、神社を建ててしまった、古(いにしえ)の人たちに敬服。
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 何せ今日は時間が無いので、休憩もそこそこに、急坂を上り下りして、走って北岳にピストン。
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 途中から見える、南岳(左)と中岳(右)。
 中岳に戻った後は、南岳(右写真)から鬼杉を経て下山することに。
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 南岳から先のコースは、いよいよ修験の山らしく、鎖場がちょこちょこと出てくる。右写真は、欅(ケヤキ)の木。
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 岩壁の途中に建てられた、大南神社(左写真)。うーん、こういう所に籠って修行したくなる人の気持ちがわかるような、わからないような・・・。
 鬼杉(右写真)は、屋久杉を見慣れた僕の目から見ても、杉らしく真直ぐに天を目指す姿が格好良かった。
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 玉屋神社は断崖絶壁の下にあった。
 15:35、シャクナゲ荘に到着。温泉に入って、帰りのバスに乗った。


 英彦山、今まで名前すらほとんど知らなかったが、今回、日本二百名山の山ということで行ってみた。すると、前日の由布岳とは、まったくタイプの異なる山ながら、非常に見どころが多く、昔の日本人の生き方に思いを馳せながら静かな山旅を楽しむことができた。今回のコース取りは、登りは歴史ある参道、下りは修行に使われた難所と言う感じで、変化に富み良かった。トレランの人のように半分走っていたので、今回のコースタイムはかなり短め。

 ところで、テレビなどを見ると、百名山を登るのが相変わらずブームなようで、それに対して批判的な声も時々耳にする。でも、そういう目標があることで、今まで全く知らなかった山・地域に足を踏み入れ、寺社仏閣・史跡に立ち寄ったり、名物料理に舌鼓を打ったり、山あいの秘湯に浸かったりもする。その過程で知的好奇心が刺激され、人生を生きていく新たな視点を得ることがある。そんな意味で、僕は決して悪くない趣味だと思う。
 日本二百名山、これで121座目。今年中に屋久島全沢遡行を達成した暁には、後半生の目標として、本気で全座完登を狙おうかしらん。(完全登頂するには、桜島がネックだなあ…)





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