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荒川最下部・屋久島沢下り記録
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 8月17日、行き残っていた荒川最下部(尾立ダム~安房川合流部)に一人で行ってきた。沢登りにするか沢下りにするか迷ったが、ダムを泳ぐことになる可能性を考え、水流に乗って楽に行ける沢下りにすることにした。
 
 天気、晴れ。
 9:30、荒川三叉路歩き始め。
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 9:55、標高760mの枝沢を下り始め。10:15、荒川本流(=尾立ダム水面)着。
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 ダムは満水で、湖畔は濃密な藪のため、やはり歩くよりも泳いだほうが速いと判断。フィンとマスクにシュノーケル、ネオプレーン地のベストにライフジャケットの完全装備で、泳ぎ始め。
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 水は冷たいが、防寒対策も十分だし、今日は暑い日なので、ちょうど良い。上流側(左)は、荒川の注ぎ込み口が見える。下流側(右)は遥か彼方にダムの堤体。背泳ぎの体勢で泳ぐ。
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 水流に乗って楽に下ることを期待していたのだが、ダムの水に流れはなく、まるで湖のよう。約1km、ひたすら脚力頼みの遠泳大会になってしまった。フィンを着けて来て本当によかった。顔を水につけていないのだが、万一に備えマスクとシュノーケルを着けているために口呼吸になり、口の中が非常に乾く。30分も泳いでいると、喉もカラカラだが、ザックを下ろして水を飲むわけにもいかず、困った。
 やがて、上流側に太忠岳の天柱石が見えてきた。
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 だんだんと堤体が近づいてきた。右写真は、ダムの管理施設につながる階段と思う。ここを登れば、楽に高巻けそうだったが、他人の施設を勝手に使うのも怒られそうなので、さらに下流に泳ぐ。ダムの放水の水流はほとんど感じなかったが、絶対に引きずり込まれないように、慎重に湖畔スレスレを詰めていく。
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 堤体まで数十メートルというところで、右岸にはい上がり、フィンを外してブッシュを登り始める。道路が見えたと思ったら、鉄条網で道路に出られない。ん?、俺もしかして立ち入り禁止地帯の中にいるのか?
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 鉄条網に沿って下流に向かって歩き、11:15、ダムの堤体乗っ越し。
 黒四ダム並みの迫力!この放水量を見て、今日の自分の行動は無謀すぎたんではないかと、反省。事前にこれを見ていたら、今日ダムの中を泳ごうとは思わなかっただろう。
 あとで調べると堤体の高さ53.5mらしい。滝と考えたら、屋久島でも屈指のサイズになる。大きいなあと思ったが、黒四ダムは186m。上には上があるものだ。
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 堤体の脇に、下に降りて行くハシゴがあったが、かなり腐食していたのでやめておいた。この判断は、後に大正解と判明。
 下流の草藪の急傾斜(左写真)を慎重に下り、沢に復帰。下から見上げたダムも凄い。ちなみに、左岸を巻くのは沢への復帰が右岸よりもはるかに困難そうであり、今回右岸を行ったのは当たりだった。
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 さて、川床だが、鯛之川下部のようなゴルジュ内のプール。しかも、足元の岩盤が、本日のゴム底の沢靴では摩擦係数ゼロ、にっちもさっちも行かない。意を決して、尻を付き、滑り台のように落ちていく。
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 プールを泳いで越えると、今度はいきなり、2m近い段差(左写真)。厳しいなあ。流芯を外して、飛び降りる。
 本日は水量極めて多し!先週末の台風11号の後も、ずっと雨続きの天気だったから仕方ない。
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 11:55、約半分、縄文杉ルート入口の橋通過。以後も激流の渡渉を繰り返す。一歩ライン取りを間違えると容易に流されるであろう、緊張の連続。
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 左写真の所だけは、どうにも突っ込む気がせず、左岸を高巻いた。その後も増水した激流がずっと続く。
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 12:25、ようやっと安房川本流に合流。安房川本流は、荒川の半分位の水量しかなかった。いかに今日の荒川が増水していたか、ということだ。川の中は1時間強しか歩いていないのに、3時間位歩いたような疲労感を覚えた。
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 以上で、本日の目標達成。出渓して、12:55、荒川登山口、14:05、荒川三叉路着。
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 帰り道、確認すると、やはり僕の高巻いた場所は立入禁止区域。屋久電様、知らなかったとは言え、禁止区域に入ってしまい、大変申し訳ありませんでした。今後は二度とこのようなことはしません、お許し下さい。
 右岸の鉄条網地帯に入り込まないためには、前述の管理建物に通じる階段よりも上流で巻き始める必要がある。しかし、そもそもこんなダムの中を泳ごうなどという馬鹿なことはしないのが一番だと思う。

 
 荒川最下部は、本日の水量では難易度4級。流されないように渡渉するのが大変だった。これが渇水期で放水がなければ、ただの巨岩ゴーロ帯なので、難易度2級だろう。最大の見所はやはりダムの堤体だが、これは道路からも眺められるので、危険を冒してまで今回のコースを行くのはお勧めしない。ダムの中の流れがどうなっているかは予測もつかないので、僕が無事に帰ってきたのはたまたまラッキーだったのだと思う。真似しないでほしい。それでもどうしてもダムを泳ぎたいという馬鹿者には、フィンとライフジャケットは必携だが・・・。

 ちなみに、世の中には、ダムマニアという、沢屋以上の超希少人種が生息しているらしい。その方の貴重な記録を拝見すると、ダムの周囲のキャットウォークなど、ボロボロに朽ち落ちていることが分かる。あのハシゴ、下らなくてよかったーと思った。


Comment

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| | 2014/08/22/Fri 12:45 [EDIT]
ぼくのブログ『ダムごはん☆2』の尾立ダムにコメント頂きありがとうございます。

しかし、「管理人にのみ表示する」にされたようで。

お返事のしようがありませんでしたので、こちらよりお返事します。

まず、ぼくの記事をリンクされた事は、ちゃんとコメントから断りを頂いたので、むしろありがたいです。

ただ、ぼくはダムマニアではありません。  本物のダムマニア様に失礼なので、恐縮します。

しかし、ダムの直下からの越流は、羨ましいです。    

沢登りは、ぼくもダムめぐりの方法として取り入れてみたいんですけど、素人なのでとてもできません。

なので、これまた羨ましいです。  良い記事を、拝見できました♪  ありがとうございます。
キリ☆ | URL | 2014/08/22/Fri 21:06 [EDIT]
キリ☆ 様

リンクの件、ご承諾頂き、ありがとうございました。

600超のダムを巡られながら、マニアでないと謙遜されても信じられません。
「本物のダムマニア」となると、もう、僕の想像を超えてますよ。

久しぶりに、ぶったまげたサイトを見つけて嬉しかったです。
これからも、マニア道を突き進んでください。
屋久島遡行人 | URL | 2014/08/22/Fri 21:43 [EDIT]
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| | 2014/08/28/Thu 09:30 [EDIT]

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