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川原2号沢(川原南谷)・屋久島沢下り記録
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 地形図を見ると、この川原2号沢にはびっくりさせられる。水平距離3kmちょっとなのに、海から国割岳まで一気に1323mも上がるのだ。島内では、大崎川や二又川男谷を抜いて、トータルの傾斜のきつさNo.1。
 
 さて、昨日の記事の続き。
 川原1号沢を登り終え、国割岳ピーク直前で迷ったが、結局ピークはカットし、引き続き川原2号沢を下り始めることにした。下山開始時刻、14:50。日没までにどこまで下れるか。
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 最初はコンパスを切りながらの藪漕ぎ。案外楽に藪を抜け、沢形に入ったと思ったら、、、
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 左岸に現れた、峨峨たる岩壁。ものすごい威圧感。
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 標高1150m位で水が出現。しかし、すぐに伏流になってしまう。川原2号沢は、上部から下部まで断続的に何度も水が枯れて、合計で1/3ほどの流程が伏流であった。水が流れている場所でも、沢の規模を考えるとびっくりするくらい水量が少なく、もう少しでガレ沢と言いたくなるような沢だ。
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 そうは言っても、やはり、屋久島の沢。数mクラスの小滝はいくらでも出てくる。
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 さすが、傾斜度No.1である。平らな流れの所が全くない。隣の川原1号沢ほど両岸が切り立ってはいないので、ゴルジュ的圧迫感はないが。
 また、1号沢に比べると、樹木が生い茂って暗く、沢全体がコケコケしているのも特徴。花崗岩主体ではあるが、苔の分やや滑りやすい。右写真の滝を巻く途中で足を滑らせ落ちかかるが、しっかり木を掴んでいたので何とか這い上がる。日頃の懸垂の成果。やっぱり筋トレは大事。
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 右写真は標高570mに入り込む支流(右又)の滝。(支流と書いたが、後日沢仲間のOさんの遡行記録を読むと本流としてここを登ったことになっている。つまり、僕は急いで下ったために確認が不十分だったが、実は中洲地形だったのだろう。)ここに着いたのが17時ちょうど。
 この先は、テン場になりそうな場所を探しながら進む。すると、候補地もあることはあったが、明日もし雨が降ったらと思うと今ひとつ泊まる気になれない。
 本日の日没時刻は18時半。頑張れば何とか林道まで行けるのではないか。これまで以上にペースを上げる。走り下りるというよりは大岩を滑り落ちるという表現が適切なみっともない下り方。
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 正直ロープ出したいなあと思うところも数箇所あったが、ザックの中にあるのは50mロープ。これでアップザイレンするとなると、投下~回収で10分は余計に食ってしまう。せめて20mサブザイルにしておけば気軽に出せたのだが。
 この3m滝も迷ったんだけど、やはり巻く時間が惜しい。先にザックを落として、後から滑り台のようにザックめがけて落ちていった。足は大丈夫だったが、背骨の棘突起部分の皮膚をこすって少し痛めた。同行者がいたら、とても恥ずかしくてこんな危険な下り方はできない。なのに、よりによって単独行で、我ながら無茶をしているものだ。やっぱり、山で時間に焦るのは良くない。
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 標高350mより下は、傾斜も大分緩やかになってくる。この頃には、薄暗くて、水中の石の具合がはっきり見えなくなってきた。急ぎつつも、最後こそ慎重に。
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 やったあ、橋だあ!間に合ったあ!18:15、西部林道着。
 橋の上から、東シナ海に沈む真っ赤な夕日が見えた。
 さて、今晩どうしよう。車でいったん家に戻り、風呂+布団という誘惑も非常に強かった。が、残りの下流部を行くために明日また出直してくるのも面倒だ。頑張って林道脇にテントを張り、明日早朝に残りを攻めることに。

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 9月12日、曇。6時起床。
 昨夜テント脇に干しておいた、沢手袋の片方が無くなっている。朝方サルの群れの鳴き声がしたから、盗られたのだろう。くそー。
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 7:05、発。橋より下流は、なんということもない大岩の川原歩き。3,4mの小滝が数個あるのみ。
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 海だあ!7:45、海着。
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 ところで、河口のこの岩、大き過ぎ。一辺10m超。家というより、ビル。川原1号沢方面も、とんでもない巨岩の岩壁が連なり、河口間を歩いてつなぐのは無理のようだった。
 イタズラ猿が、張りっぱなしにしてきたテントを持っていかないか気になり始めたので、急いで引き返し、8:25、橋に帰着。テントは無事だった。
 家に車で帰る道中、強い雨にあった。昨日急いで下りたのは、危険な下り方ではあったが、結果的に正解だった。


 川原2号沢は難易度2級上。水量も少なく、終始一貫して同じような傾斜の斜滝が続くだけで、地形図から想像されるような難しさはない。が、やはり巨岩はあるし、しかも標高差1300m超なので、そこそこ体力は必要。(下りの場合)巻きでロープが欲しいところが数箇所出てくる。大滝はないので、長い物より20~30mロープの方が気軽に出せて望ましいと思う。沢全体のガレの多さにやや興醒めする分、川原1号沢ほどの魅力はない。が、国割岳への最短登路としての価値は十分あると思う。また、日帰り装備で早立ちすれば、川原1号~2号沢を1日で行くのは、僕のように慌てなくても普通にできる。その場合、難易度的に1号沢を登って、2号沢を下るべき。橋から下流はどちらもつまらないが、どうしても行きたければ、二つでプラス2時間半は必要。これだと日帰りはきつくなる。川原1号沢同様、アクアステルスソールの靴が有効だが、1号沢よりも苔むしている分多少滑りやすい。

Comment

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これでまた新たな開拓の1ページが刻まれましたね。おめでとうございます。指を咥えて読ませてもらいました。

2号沢の上部岩壁が圧倒的でした。凄い迫力ですね。
インヤン | URL | 2014/09/14/Sun 18:02 [EDIT]
上部岩壁は、地形図で予想していた以上に大迫力でした。迷い込んでこれを見つけてしまったら、絶望的気分になるでしょうねえ。

この沢は、太田さんの他にも、私の沢仲間が既に3人、それぞれ別の機会に行っており、実は案外人が入っている沢なのです。
屋久島遡行人 | URL | 2014/09/14/Sun 18:59 [EDIT]
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| | 2015/02/05/Thu 00:20 [EDIT]
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| | 2015/02/06/Fri 01:05 [EDIT]

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