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宮之浦川上部その1・屋久島沢登り記録
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 長年の宿願に王手をかけてから、待つこと実に3年。遂に、4月29日~5月1日、宮之浦川上部に、インヤンさんと行ってきた。
 今日は初日の記録。
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 4月29日晴れ。
 宮之浦港に朝一番のトッピーで来島したインヤンさんを迎えに行き、そのまま、神之川林道ゲート(龍神杉登山道入口)まで車で入る。10時40分、歩き始め。ゲートから先の林道を10分ほど歩いたところに出てくる枝沢を数分下降し、宮之浦川本流に降り立つ。今日の水量は非常に少ない(左写真)。増水時は困難を極める渡渉も今日は楽勝。
 対岸についたら、向かい合う枝沢を林道まで登って行く。と言っても、ここは忠実に枝沢を登るのではなく、右岸の疎林帯~伐採跡地を登るのが楽で、時間の節約にもなる。後は、延々林道歩き。
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 12時40分、潜水橋着。ここで手前の宮之浦川(右写真)と奥のカネオリ谷が出会う。どちらもやはり水量が少なく、今回の遡行の成功確率が高い感じ。
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 「かもがわ」の竹の箱弁当を食べて、13時遡行開始。最初は時間・労力節約のために右岸の林の中を進んでいたが、ずっと林の中を歩くのもつまらなくなり、途中から沢に入る。巨岩が大変になると、また林の中に逃げ込み、林に飽きると沢に復帰、そんなことを繰り返しながら進んでいく。
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 陽の光が眩しいが、水はまだ冷たく、なるべく深く入らないように気を付けて進む。
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 ヤマツツジ?に見とれていると、前方に何やら不穏な気配が・・・
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 15時。出ました、マンべー淵。両岸100m前後のスラブに囲まれた廊下地帯。下に小さく映っているのが私。谷のスケールのでかさがよく分かる。
 でも、今日は天気も良いし、水量も少ないので、予想していたほどの胃がキリキリ痛むような威圧感はない。
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 すぐに、第1巨石。今日の水量では、右の水流の中も行けそうだったが、水が冷たいので行く気になれず、ここは定石通り、岩の下の穴をくぐり抜ける。
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 廊下の中を淡々と歩く。
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 間もなく、最初の核心、第3巨石が遠くに見えてくる。(ちなみに第2巨石というのがよく分からず、いつの間にか通り過ぎてしまった。恐らく、キャニオニア3の優れたグリップ力で、特に核心とも思わずにペタペタ登ってしまったものと思われる。)
 15:15、第3巨石は近づくと、右写真のごとく、完全に谷を塞いでしまっており、直登不能。
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 ここは右岸の逆層段々をザイルを出して登る。先人達の打ってくれたハーケンに、適宜キャメロットも足しながら、アブミを出しての人工登攀。途中、残置の赤いロープがぶら下がっており、これが蜘蛛の糸に思える。
 12年前に竜王の滝まで行った時は、大して苦労せずにリードした記憶があったので、今回はザックも背負っていったのだが、これはさすがにナメ過ぎだった。ザックのお尻が岩の隙間に引っかかって、抜けるのにどうにも苦労した。ザックが大きい場合は大人しく空身で登り、後で吊り上げた方がいい。
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 無事登り終えて、インヤンさんを確保。荷物をコンパクトに収納している彼は、そこまでザックが引っかからずに登ってこられた。
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 右岸にかかる40m白糸の滝。
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 16:10、F10出現。なかなかの迫力。そして、ここを越えるのが、本日最大の難関。昔から核心部の一つではあったのだが、数年前の台風で左岸スラブの草付きバンド状地形が崩落して、難易度がぐっと上がっているとの情報をあちこちで耳にした。
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 周囲の状況を仔細に観察し、少し下流に戻って、左岸を斜上するバンドを(下流に向けて)登ってみることに。どん詰まりまで行って振り返って撮ったのが、右写真だが、実は、これ登り過ぎだった。スラブの最上部まで登ろうとしなくても、中間ラインで草木の生えている場所をうまくつないで行けば、何とか越えられそうである。少し下に戻ったところから、切り返して、草付きの中を今度は上流に向けて斜上する。
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 出だしが草のほとんどないスラブで嫌らしいので、ザイルを出して、ハーケンも決めながら、僕がリード(左写真)。その後はブッシュになっていき、楽勝。が、50mほど進んだ最後の5mが、また急なスラブ(右写真)。落ちたら20mは止まらない。ここは、インヤンさんがリードしたが、途中のビレイポイントもなく、滑る岩で、この日一番怖かった。
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 17時半、沢に復帰すると、遠くに、見覚えのある物が・・・。
 右写真の岩は6階建てのビル位のサイズがあった。川の中に転がっている岩としては、屋久島最大ではないか?
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 18時、この日の目的地、竜王の滝に到着。
 水量が少ない分、前回来た時程の迫力はないが、それでも総落差100m超、屋久島最長の滝に恥じない威圧感。
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 明日アタック予定の右岸チムニーの下見をする。下部は見えるのだが、上部は樹木に隠れてさっぱり見当がつかない。まあ、行ってみるしかないということだろう。
 なお、竜王の滝越えは昔は左岸チムニーを行くのが主流だったが、最近は右岸の方が易しいという噂が広まり、今回我々も右岸チムニーを予定していた。
 この辺りは、幕営適地が無く、あちこち探しまわった末にようやく、左岸の枝沢(M5谷)を5分以上登ったところに、平らっぽい岩を見つけた。窪みにザイルを置いたり、整地に努めて、なんとかそこにテントを張る。21時半頃就寝。
 地面の傾斜のために、体が緊張して熟睡できず、変な夢ばかり見て、夜中に覚醒。明日の核心のことも気になり、寝苦しい夜であった。


Comment

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待ってました!

日常の生活に戻ると,完全に「過去のできごと」となっています。写真で改めてみると,非現実的な異空間ですね。

DAY➋を楽しみにしています!!
インヤン | URL | 2018/05/10/Thu 17:09 [EDIT]
今回はインヤンさんから頂いた写真を沢山使わせてもらってます。
この谷のスケールを伝えるには、人が写りこんでいた方が断然いいですね。
有難うございました。
屋久島遡行人 | URL | 2018/05/11/Fri 00:10 [EDIT]

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