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『COSMOS』・読書日記
 今から20数年前、ニューサイエンスというのが一部の間で流行りだった。
 当時僕も、時間を持て余す文系大学生だったこともあり、フリッチョプ・カプラ、ジョン・C・リリー、フリーマン・ダイソン、ジェームズ・ラブロック、エリッヒ・ヤンツ、ライアル・ワトソン(「百匹目の猿」現象はでっちあげと暴かれてしまったが)等々、工作舎や平河出版社の本に次々と手を出していた。そして、ことごとく挫折していた。(結局、通読できた本は3冊もあったのだろうか?)
 今回紹介する『COSMOS』は、約30年前にNHKの番組で有名になったカール・セーガンのものではない。(あれもものすごい名著だった記憶があるが。)昨秋出版された、アーヴィン・ラズロによるニューサイエンス系の本である。先日読んだ田口ランディの『パピヨン』の中でこの本を知り、久しぶりにチャレンジしようかと思った次第。

 1.我々も含めた宇宙の万物が、他の物全てとつながったWHOLE WORLDであるということ。
 2.我々は、決して偶然の産物ではなく、目的、使命を持って生まれてきた存在であること。
 3.今日の世界的危機を乗り越え、宇宙的使命を果たせるかどうかの鍵は、我々の意識の持ち方、気づきにあるということ。

 以上、この本の主張を簡単にまとめてしまうと、身も蓋もないというか、書いている自分が恥ずかしくなるような内容ではある。しかし、これらの主張が、近年発見された実験結果、科学的理論に基づいて滔々と展開されているので、あながち盲信とは切り捨てられない。
 ニューサイエンスはもう流行らない、と僕が勝手に思い込んでいたこの20年の間にも、宇宙を巡る研究はさらに大きく変化したようだ。最新の研究成果が一々示されているが、驚くべきことに、その結果ますますニューサイエンス的な世界観の正しさが証明されつつあるらしい。

 とまあ総括するのは容易だが、本の具体的内容は難解極まりない。この20年間、独学で、特殊相対性理論の本を一冊は読みきり、さらに再受験で高校の物理学は完全にマスターしたつもりでいたので、昔よりは多少理解できるかもという淡い期待があったが、完全に裏切られた。やはり、ニュートン力学の世界を超えることは僕には一生できないようだ。
 もしかしたら、数式を全く出さずに文章だけで現代科学の成果を紹介しようとしているから、かえって難しくなっているのかもしれない。スピリチュアル系の人が、この本の雰囲気だけを味わって、自分の生き方に科学的論拠が与えられたと得意になるのは自由だ。が、実際の所、この本をしっかり理解して妥当性を評価できる知識人は世界中に一体どれだけいるのか、疑問である。
 僕にとっては、一週間以上の間、最高の睡眠薬として作用してくれたことを告白する。



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