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『パンツを脱いだサル』・読書日記
 『パンツをはいたサル』、『パンツを捨てるサル』を大昔読んで、面白かった記憶がある。しかし、その後の栗本慎一郎は、自民党所属の国会議員になり、さらには脳梗塞になり、学者としてはもう過去の人になったと思い込んでいた。が、いつの間にか、と言ってももう4年も前になるのだが、こんな本を出していた。で読んでみると、なかなかに衝撃的な内容で面白く、知的情報にキャッチアップできていなかったのはむしろ自分の方だと恥じてしまった。
 但し栗本の、自分の凄さを見せるために他の権威に頼ってるくせにそれを否定したがる、どこか「スネオ」的に卑屈なところは昔のまま。そして、何かにつけでてくる彼得意のキーワード『パンツ』。もう少しネーミング何とかならなかったのかよと思うのは、僕だけ?
 第1章では、人類の起源について大胆な仮説を提示している。従来は、アフリカ大陸の森林地帯の周囲のサバンナで、樹木から降りたサルが直立するようになって、人類が誕生したと考えられてきた。しかし、栗本は、紅海南端のダナキル島周辺で、森林から海辺に生活圏を変えたサル(=半水生哺乳類)が、人類の起源であると説く。この地帯で、いつか本格的な考古学的研究が行われれば(現在は紛争が続いているため不可能だが)、サルとヒトとを結ぶミッシングリンクが発見される日が、本当に来るのかもしれないと思わせる。
 第2章では、ヒトが作り出した「パンツ」3点セット(宗教、民族、国家)のうち、国家が非常に巨大に成長したが、現在においては、その国家すら、貨幣(マネー)システムを維持する存在意義しかもてなくなっていると、主張する。そして、世界中の貨幣システムを牛耳っているのがユダヤ権力派である、と。
 第3章は、9.11同時多発テロについて。テロ自体全てアメリカの自作自演だとする本も既にいくつか出ているが、栗本の立場は少し違う。テロはイスラム過激派が実行したのかも知れないが、その内容をアメリカの諜報機関は事前に把握していて、それをうまく操作して、国民世論をイラク攻撃に向けるのに利用したとする立場をとる。つまり、真珠湾攻撃の時の "Remember Pearl Harbor !”と同じやり口だ。
 第4章では、自称ユダヤ人と言っている人の多くが、8世紀にユダヤ教に改宗したカザール人であることを紹介している。カザール系ユダヤ人(アシュケナージ)はカスピ海周辺のコーカサス地方出身であり、パレスチナ出身の正統派ユダヤ人(スファラディ)とは民族学的に全くつながりがないのだ。この説も以前何かで読んだ記憶があったが、ケストラーの本に詳しいらしい。そんなカザール人たちがパレスチナの地にイスラエルを建国できたのも、石油とスエズ運河の利権を巡ってイギリスの思惑が働いたからである。
 第5章では、ビートルズブームは、社会運動の波が中東問題(反イスラエル)に向かうのを防ぐため、当時の若者を現実逃避させるようにユダヤ人が仕掛けたマインドコントロールだとする。
 第6章でいよいよ結論になるのだが、これはかなり抽象的な議論で、ここで短くまとめることはできない。興味のある人は原著を読んで欲しい。

 栗本自身は、自分はいわゆる陰謀史観説とは一線を画するとしているが、第3~5章はほとんどそれに類する内容である。ロスチャイルドなどごく一部のユダヤ人が全世界を意のままに動かしていて、我々大衆は一方的に踊らされているだけだとは、僕自身思いたくない。だが、ユダヤ人が今日の世界のルール(グローバルスタンダード)の多くを作り上げ、そのシステムをずる賢く利用して、うまい汁を吸いまくってるのは間違いないだろうなとは思う。

 このブログの読者にはまさかいないと思うけど、4年前の郵政民営化選挙で自民党の「刺客候補」に投票し(=日本人の財産をアメリカハゲタカ資本家に捧げ)たり、地球温暖化防止(=ゴアを始めとするユダヤ系の陰謀)のために何とかしなきゃと騒いでいる様な、どうにも愚かな日本人は、早く目を覚まして欲しい。
 とまあこんな暴露ネタばかり書いていると、このブログも、そのうちgoogleの検索から外されてしまうかもしれない。なんとも薄気味の悪い時代になったものだ・・・

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