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『科学』・『銀花』の廃刊
科学と銀花
 先月刊行分をもって、僕が好きだった二つの雑誌が廃刊となった。
 学研の『科学』と、文化出版局の『銀花』である。
科学の付録
 『科学』(正式には『○年の科学』)は、子供時代に読んでいた方も多いだろう。『学習』(正式には『○年の学習』)とともに、小学生向けに1~6年まで別れて発行されていた学習雑誌である。今調べてみると、僕の小学生時代が最も売れていたらしく、当時の発行部数6学年合わせて670万部!実に二人に一人以上の小学生が読んでいたことになる。
 毎号毎号科学実験を楽しめるかなり凝った教材付録が付いていて、僕も子供時代、毎月届くのを楽しみにしていた。鉱石ラジオを作ったら、電池も入ってないのにイヤホンからかすかな音で、「明日からプロ野球オープン戦が始まります」というニュースが聞こえてきた。その時の感動は、それを聞いた台所の風景とともに今も鮮明に記憶している。確か、冷蔵庫のアース線をアンテナ代わりにしていたのだと思う。その台所があった木造の家も、20年以上前に取り壊されてビルになった。
 長女が小学校に上がった時、お稽古事なんかはどうでもいいが、『学習』と『科学』だけは僕の子供時代との共通体験として、是非読ませてあげたかった。それで昨春から定期購読を始めてみると、長女も予想以上に『科学』が気に入ったようで、毎月届くのを楽しみにしていた。雑誌が届いたその日に、親子で一緒に付録のおもちゃを作って遊ぶのが我が家のささやかな楽しみであった。(『学習』の方は売り上げ減のためか既に季刊誌に変わっており、長女もさほど興味を示さなかったので一回で購入中止。今回同時廃刊。)
 ああそれなのに、わずか一年でこの楽しみは終わってしまった・・・・

 そして、『銀花』。
 『科学』に比べるとマイナーかもしれないが、知る人ぞ知る芸術系の季刊誌である。有名無名を問わず、日本でコツコツと手仕事をしている人たちの作品や人となりを紹介する、中身が非常に濃く手作り感のある雑誌。
 実は、妻が僕との結婚前の2年間、この雑誌の編集の手伝いや雑文書きをしていた。当時(十数年前)、神奈川で彼女が書いた下書き原稿を、札幌に暮らす遠距離恋愛の僕(学生)がFAXで提出前の添削をしていた。そんな滑稽な話も、今となっては懐かしい思い出。
 ああ、こちらも40年の歴史に幕を下ろしてしまった・・・・

 書店に並ぶのは新刊雑誌ばかりで、単行本が全く売れないなど、日本の出版事情の変化が言われて久しい。が、僕の中で思い入れのあった雑誌がこうも立て続けに廃刊になるというのは、若い頃を過ごしてきた一つの時代が終わった、というのをしみじみと感じさせられて実に寂しい。僕も時代の波に置いていかれる年代に入ったということか。

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| | 2010/03/17/Wed 18:33 [EDIT]

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